ぜんざいおしるこの違いは!違う理由には


地方の物を購入しやすくなったり、最近ではテレビや雑誌でも各地方での違いを紹
介している事から普通だと思っていた事が実は違う事が多く存在している事に驚い
てしまいます。

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身近な事で実は違う事に「ぜんざい」と「しるこ」があります。
小豆・砂糖・餅や白玉団子、時には栗の甘露煮にも入る甘い汁物になります。

和菓子の中の1つではあるのですが、お菓子と言うよりお腹をしっかりと満たしてく
れるます。
 ▪ぜんざいとしるこは別物
 ▪ぜんざいもしるこも同じ物
関東関西では少し違うようです。

作り方の違い

同じ材料なのですが、ぜんざいとしるこは作り方は違います。

ぜんざいは「小豆」
小豆を茹でてから、砂糖と汁(水)餅や白玉団子を入れて煮て作られます。

しるこは小豆を加工した「こしあん」
小豆をこしあんにしてから、こしあんと汁(水)に餅や白玉団子を入れて
煮て作られます。

餅や白玉には違いはなく、もともと餅が使われていたのですが
明治時代頃に白玉団子が入れられるようになります。

関東と関西の違い

「しるこ」と「ぜんざい」の関東と関西での違いは江戸時代から
すでに存在しています。

江戸時代後期の書物「守貞謾稿(もりさだまんこう)」に
関東では小豆の皮を取って白砂糖又は黒砂糖、切り餅を加えて煮る「しるこ(汁粉)」
 小豆の皮を取った物は「こしあん」

関西では小豆を皮のまま(粒)黒砂糖と丸餅を煮た「ぜんざい(善哉)」
 小豆の皮のままの物は「粒あん」「潰しあん」

関東の「しるこ(汁粉)」の中には小豆を皮のまま(粒)で煮た物も含まれ
区別する場合は
 小豆の皮を取ると「しるこ(汁粉)」「御膳汁粉」
 小豆を皮のまま(粒)になると「田舎汁粉」「小倉汁粉」

関西でしるこ(汁粉)が大きく広がったのは明治時代後半、関東のしるこ(汁粉)を
百貨店の食堂で取り扱った事から広がります。関東から進出した事から関東で呼ばれ
る「しるこ(汁粉)」がそのまま使われます。
shiruko250 ぜんざい(善哉)としるこ(汁粉)が広まったのは江戸時代から明治時代
庶民まで本格的に広まったのは昭和に入ってからだと言われています。

「小豆と餅を一緒に食べる」
「小豆と汁、餅を一緒に食べる」

小豆や餅は古くから儀式や節目に使われています。
日本では塩は作られていたのですが砂糖は日本では作られておらず、日本に砂糖が
伝えられたのは奈良時代。

砂糖の食べ物には「砂糖飴」「砂糖餅」等名前に「砂糖」が付けられる程
特別な調味料でした。

その事から一般的には小豆は塩で味付けをされ食べられていたのですが
京都では平安時代には小豆と砂糖であんとして嗜好品として使われています。

関西の「ぜんざい(善哉)」

古代から菓子のような物は食べらているのですが、京都で特に和菓子が作られ食べら
れるようになったのは
 皇居が所在する都
 茶道
 寺社

和菓子を納める職業、楽しむ風習から和菓子が栄えるようになり
儀式や節目を行う事が多い事から小豆も砂糖であんとして食べられます。

小豆と砂糖、汁と餅の食べ物を「善哉餅」と言われ、名づけられた理由には京都にい
た一休宗純(いっきゅうそうじゅん)が食べた時の美味しさから
「善哉々々」「善哉此汁(ぜんざいこのしる)」と言った事から善哉(ぜんざい)と
なったのではと言われています。

「善哉」は仏教用語になり「よきかな」と言う意味なります。この言葉を使う時は
仏が弟子に賛成や賞賛した時に「とても良い」「素晴らしい」と言う時に使われます。
文書の中でも良く使われる「善哉」は庶民の間でも親しまれる言葉でした。

一休宗純は室町時代まで生存した事から室町時代にはぜんざい(善哉)と言われるよ
うになったのではと言われています。
bousan 小豆の皮を取る「しるこ(汁粉)」は存在していなかったのかと言うとそうではなく
戦国時代・安土桃山時代の奈良・興福寺の連歌師 里村紹巴(さとむらじょう)が
詩にしている事から関西にもしるこ(汁粉)は存在していました。

小豆 砂糖 餅は「善哉餅」
小豆 砂糖 汁 餅は「善哉此汁」

善哉(ぜんざい)は善哉餅(ぜんざいもち)とも言われ同じぜんざい(ぜんざい)を
指して使われるのですが、善哉餅はもともと餅の上に小豆あんが乗った物を言い
 
 関西では「善哉餅」
 伊勢の「神代(じんだい)餅」
 出雲(島根)の「神在(じんざい)餅」
 江戸では「自在餅」
 北関東・東北の「ずんだ餅」

土佐国の高知県では小豆と餅を醤油で煮て砂糖をかけて食べる「神在煮・善在煮」が
あります。餅の上に小豆あんが乗った物は各地方で食べ方や呼び方がありました。

餅の上に小豆あんが乗ったあんこ餅に湯をかけて食べた事からぜんざいの食べ方にな
ったとも言われています。

◎ぜんざいは「神在餅」
ぜんざいの始まりは「神在餅」だとも言われています。
出雲(島根)地方では旧暦10月には

「神迎祭(かみむかえさい)」
「神在祭(かみありさい)」
「神等去出祭(からさでさい)」

と呼ばれる神事が行われます。儀式や節目にはやはり小豆と餅が使われます。
その時には餅も納められ、納めた餅と小豆を煮た物を再び納めていました。
餅その物を「神在(じんざい)餅」と言われています。

享保2年 黒沢長尚 撰 雲陽誌 佐陀大社では
各家庭でこの時に白餅を小豆で煮た物を食べる事を「神在(じんざい)餅」と言い
それを「ぜんざい」と言うのは間違いだ

「神在(じんざい)餅」は神事の時に食べられる物
「ぜんざい」とは意味が違うという事だったのかもしれません。

本来の意味は違ったのですが、「神在(じんざい)餅」の食べ方はぜんざい(善哉)
となり広がり、江戸初期の文献「祇園物語」「梅村載筆」「雲陽誌」には
ぜんざい(善哉)の発祥の地は出雲であると書かれています。

「神在(じんざい)餅」が「ぜんざい」と言われてしまったのは
出雲弁になまって京都に伝わった事から
じんざい餅 → ずんざい餅 → ぜんざい餅と伝わってしまった、伝わった事を修正
した事からぜんざい(善哉)と言われるようになったと言われています。
 ☞随筆「嬉遊笑覧」

関東としるこ(汁粉)

各地方の呼び方や食べ方は現在でも存在しているのですが
「ぜんざい」や「しるこ」が良く食べられるようになったのは江戸時代以降。
江戸時代に入ると輸入輸出は盛んになり、経済も生活も変化して行きます。

江戸の人口も多くなる事から、江戸にはあらゆる食べ物や情報が持ち込まれ
江戸から情報は持ち出されます。

江戸時代には宴会の後に出される「汁物」がありました。
小豆を汁(水)で煮た「汁物」は江戸時代までの料理レシピが書かれている
「料理物語」の中に、小豆の粉を汁(水)と団子を一緒に入れて煮込んだ塩味の汁物
「すすりだんご」がありました。

デザートと言うより酒の肴やおつまみのような食べ物になり、
しるこ(汁粉)は「すすりだんご」が始まりだと言われています。
252164150 ◎「汁粉売り」
この時代には町で物を売り歩く職業が多く存在し始めます。その中には「汁粉売り」
があり、主に当時三都言われる京都・大阪・江戸で売られていました。

「汁粉売り」の中に「すすりだんご」、小豆の粉と汁、餅から作られている物も
あり男性だけでなく女性や子供にも人気があったようです。
町を売り歩いていた汁粉売りはやがて屋台にもなります。

 江戸時代に人口が多い江戸で栄えた汁粉売り
 汁粉売りの中で人気のあった小豆の汁粉

小豆の粉から作られた事から「しるこ(汁粉)」と呼ばれるようになった。
「餡の汁の中に子(実)を入れる餡汁子餅、これを略して「汁子」そして「汁粉」
となった」1967年「和菓子の系譜」に記載されています。

江戸ではすすりだんごではなく「しるこ(汁粉)」と呼ばれるようになります。

人の行き来が多い江戸にも善哉餅や善哉は伝わるのですが
善哉餅はもともと江戸にあった「自在餅」の間違いではないか?
善哉はぜんざいとして正確に伝わらなかったとも言われています。

関西から伝わった善哉より、関東では汁粉の方が広がったのは
 ▪もともと汁粉があった
 ▪江戸は江戸独自の物を好む
 ▪善哉より汁粉の方がどちらかと言うと江戸の人達の好みあった

「江戸の人達の好み」は憶測なのですが、なぜそう感じたのかと言うと
江戸時代には「いき」があり江戸独自の物、すっきりした物、隠れた技(手間)が
好まれる傾向があります。

善哉は粒あんになる事からすっきりとはせず、すすりだんごの呼び方は江戸っぽく
なかったのかもしれません。

関東では関西の善哉は「田舎汁粉」と呼ばれ、汁のない物を「ぜんざい」と呼ばれて
いることから江戸のいき、好みが関係しているように感じずにはいられません。
関西では「ぜんざい」「しるこ」汁のない物は「亀山」と呼ばれています。

zenzai shiruko 2502 ▪関東には「汁粉」があった
▪関西では「善哉」があった
▪しるこ(汁粉)は基本的にはこしあんから作られた物

当時三都と呼ばれる京都・大阪・江戸で伝わり方が違った事から
どちらも最終的には小豆・汁・砂糖なのですが、もともとあった言い方になった
ようです。

zenzai shiruko kameyama350 関西出身なのですが、ぜんざいは甘い汁に小豆の粒と餅が入っている物になり
どちらかと言うとサラサラ又は小豆が崩れた少しザラっとした感じです。

和菓子としておしるこを食べる事はないのですが、スープ缶を選ぶように甘い物を
飲みたい時におしるこ缶は良く購入します。
私だけかもしれませんが、おしるこは和菓子と言うよりスープのイメージです。

コーンスープでもなく、コーヒーやチョコレート、ココアの洋風ではない和の甘さ
が欲しい時のおしるこ缶やおしるこのインスタント。

仕事や勉強の休憩、リラックスする時に便利です。関西・関東、各地方関係はなく
気づかないうちに身近な物になっているように感じます。

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