生活一般

月桂樹育て方鉢植えは!育て方等のポイントは!

2015年5月5日

月桂樹は育てやすいのですが、鉢植えの時や地植えの時に病気になったりカイガラ
ムシ等の害虫が付きやすくなります。病気や害虫以外は増やす事も簡単で2年程た
った後は何もしなくても育つようになります。

10m程の大きさに育てたり、強く剪定出来る事から短めにして小さく育てる事も
出来るのでトピアリー(観賞用として綺麗に刈りこんでいる)としても利用さ
れています。

育て方のポイントや病気や害虫が発生した時どうすれば良いのかまとめています

月桂樹の育て方

月桂樹は「日当たり」「水はけ」の良い場所が好きになります。水はけが良い場所
であれば少し日陰になる場所でも育ち、まっすぐに伸びる月桂樹は狭い場所でも育
つ事ができます。

月桂樹は地中海で育つ常緑樹高木になります。どちらかと言うと温帯の気候を好み
気温が低すぎたり(気温15℃以下)、季節は関係なく乾燥や乾燥した風に弱く枯れ
てしまう場合があります。

「低い気温(気温15℃以下)」「乾燥」「乾燥した風」が苦手。
「日当たり」「やや日陰」「水はけ」の状態であれば場所も土も選びません。

時期(植え付け・植え替え・肥料)

植え付けや植え替え、肥料の時期は地植えも鉢植えも同じです。

植え付けの時期は5月頃
植え替えの時期は4~5月
どんどん成長する月桂樹は「1月~2月」と「8~9月」年2回肥料を与えます。

月桂樹の苗を購入する場合はホームセンターやインターネットで
500円~8000円程で販売されています

鉢植えの場合

鉢のサイズは苗の長さに対して一つ大きな(一回り大きな)サイズの鉢を選
びます。苗の長さが20cmの場合は8号サイズを選びます。
一般的な鉢のサイズには

3号鉢   約9cm   約0.3L
4号鉢   約12cm  約0.6L
5号鉢   約15cm  約1.2L
6号鉢   約18cm  約2.0L
7号鉢   約21cm  約3.0L
8号鉢   約24cm  約5.0L
9号鉢   約27cm  約7.5L
10号鉢  約27cm  約8.5L

大きく育てたいと思い最初から大きめの鉢にしてしまうと、まだ根が張っていない
事で水はけが悪くなり育ちにくくなります。大きな鉢にする時は根がしっかり増え
てから大きな鉢に植え替えをします。

(植え替え)
植え替えの時期は4~5月ですが、鉢植えの場合根が張って来ると鉢の下の穴からも
根が出て来ます。根は鉢にいっぱいになっている状態になり大きめの鉢に植え替え
をします。

(土)
丈夫な木になるので土は選びません。
用意する場合は赤玉土(中~小粒)6:腐葉土4を混ぜた物を使用します。用意でき
る場合は、水はけや水持ちが良くなる堆肥を1割程土の中に混ぜておきます。

鉢底ネットを穴に設置し、鉢底用のゴロ石を入れて土を入れます。入れた土をほぐ
し苗を植えます。

土は「赤玉土(中~小粒)6:腐葉土4を混ぜた物」あれば「堆肥を1割程入れる」

(水やり)
湿った状態が苦手になるので、水の与えすぎに注意し表面が乾いたら水を与えるよう
にします。

水やりは「控えめに」

(肥料)
鉢の大きさで肥料の量を決めます。(肥料の説明書等を参考にします)肥料は油かす
と粒状の化成肥料の同じ量を混ぜ合わせた物や緩行性化成肥料を株元から少し離れた
場所に与えます。

肥料は「油かすと粒状の化成肥料を混ぜた物」又は「緩行性化成肥料」

地植えの場合

寒くなり過ぎず、乾燥しない、風の少ない場所を選びます。植え付ける時に余分な枝
を切って整えておくと水分の蒸発を防ぐ事ができ根付きやすくなります。

(土)
土は選ばないので植え付ける2週間前に掘り起こし、土と腐葉土を3割程混ぜて寝かせ
ておきます。その後に苗を植えます。

土は「2週間前に腐葉土を3割程混ぜ整える」

(水やり)
植え付けた時はたっぷりの水を与え、根付くまでは土の表面が乾いたら水を与えます。
根付いてしまうと(約2年程)雨水で育つ事が出来るので水を与える必要はありません。

水やりは「植え付け時はたっぷり」その後は「表面が乾燥したら」水を与える。

(肥料)
肥料は油かすと粒状の化成肥料を混ぜた物2つかみ程の量を、株元から少し離れた場所
に与えます。

肥料は「油かすと粒状の化成肥料を混ぜた物」

室内

月桂樹を室内に置く場合は月桂樹の好きな「日当たり」「やや日陰」の場所を選び
苦手な「低い気温(気温15℃以下)」「乾燥」風があたる場所は避けるようにします。

剪定の時期

剪定の時期は「4月頃」と「10~11月頃」

そのままにしていても自然に形を整えるのですが、枝が重なると風通しが悪くなり
害虫がつきやすくなるので重なる部分を切り取り風通しを良くします。
強めに枝を切っても育つので小さく育てる場合は強めに剪定をします。

挿し木の方法

月桂樹を増やす時は挿し木をして増やします。挿し木を選ぶ時期は6~8月
虫が付いていない元気な枝を選び、先から10~15cmの長さに切ります。
切った枝を1時間~2時間程水につけて置きます。

小粒の赤玉土だけを鉢に入れ、その中に水につけて置いた枝を挿します。置き場所
は日陰で土が乾きにく場所を選びます。しっかりと根が出たらポットや鉢に入れ育
てます。

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月桂樹の病気

月桂樹は病害虫・害虫が付きやすくなります。
カイガラムシ、ハマキムシ、テッポウムシ等が付きやすく、カイガラムシからすす
病になる事もあります。

カイガラムシ

カイガラムシは2mm~10mm程の虫なり口ばしを挿して樹液を吸って成長をします。
増殖しやすい時期は5月~7月、冬の寒い時期は休眠するのですが1年中繁殖を繰り
返しています。

室内で育てていると虫は付く事がないように感じるのですが、カイガラムシは衣服
についていたり、風で運ばれてきたりいつの間にか発生している事が多くなります。

(駆除)
カイガラムシを見つけた場合はすぐに擦り落とし駆除をします。カイガラムシの付
いている葉や幹をブラシ等で擦り取り、殻の中にもカイガラムシはいるので殻も取
り除き土の上に落としたままにぜず、土の上に落ちた物も綺麗に取り除きます。

殻がない幼虫の時には殺虫剤が効果的です。カイガラムシ用の物やオルトラン水和
剤やアクテリック乳剤等で退治します。とても小さい状態だと化学殺虫成分を含まな
い物でも退治できる場合があります。

成虫になると退治する事がとても難しくなるので、5月~7月頃を前に殺虫剤をまい
て防ぐ事もできます。

カイガラムシは食べても害はないのですが、樹液を吸っているので木の成長を邪魔
します。殺虫剤でも取り除く事が出来ない場合や殺虫剤を使いたくない場合には
切ってしまう方が早い場合があります。

地植えも鉢植えも剪定の時期である4月頃や10~11月頃に合わせて切ると良いのです
が大量に発生している場合はすぐに切るようにします。

(地植えの場合)
地上1 m 程から伐採します。強く切る事が出来る月桂樹は、また新芽が出て来ます。

(鉢植えの場合)
カイガラムシの付いている葉や幹、枝を切ってしまいます。

ハマキムシ

ハマキガ科の幼虫になり、夜になると外灯に集まる夜行性のガの幼虫です。
2~3枚の葉を重ねた葉の間や葉が柔らかい場合には葉を巻いた中に幼虫がいます。
葉を食べるので葉がまばらに白っぽくなっていたりします。

(駆除)
ハマキムシは4月~11月に発生するのですが年に4~5回程発生します。2~3枚葉が
重なった物や巻いた葉、葉がまばらに白っぽくなっている物にも小さな卵が付いて
いるので取り除くようにします。

卵を見つけた時に殺虫剤をするのが効果的です。使用する殺虫剤にはスミチオオン
乳剤やマラソン乳剤、オルトラン液剤・水和剤などがあります。

すす病

葉っぱに現れる黒ずみや黒い斑点がすす病になります。すす病になると葉が枯れて
しまいます。すす病はすす病菌と言うカビになり、月桂樹をエサにするのではなく
虫の糞や分泌物をエサにして増えて行きます。

(駆除)
黒ずみや黒い斑点を見つけたら葉を取り除きます。その後にはすす病の原因害虫へ
の殺虫剤を散布します。

(予防)
すす病菌が好きな分泌物を出すのがカイガラムシになり、カイガラムシが発生する
とすす病になる可能性が高くなります。
すす病の予防は害虫を駆除する事が大切です。

テッポウムシ

テッポウムシはカミキリムシの幼虫になります。非常に見つける事が難しいのです
が鳥等の外敵から卵を守るため、日があたりにくい暗い場所や目立たない場所を好
みます。

活動が活発な時期は5月~10月木の幹の中に卵を産むので、木の皮が落ちていたり
糞が落ちている場合そのあたりの木を観察します。

(駆除)
小さな穴があるとその中に幼虫がいるはずです。1つ小さな穴を見つけると後2つ
出口を作る性質があるので合計3つの穴を見つけ殺虫剤をします。殺虫剤には水で
薄めるタイプの水溶性殺虫剤やスプレータイプの物を使用します。

(予防)
テッポウムシは木の幹の中にいる事から完全に駆除する事は難しく、テッポウムシ
が発生しないように予防する方が簡単です。スミチオン乳剤等の殺虫剤を定期的に
散布します。

病気の予防

成長が活発な月桂樹は葉がたくさん茂ってしまう事で病害虫・害虫が発生しやすく
なります。枝と枝の風通しを良くする事である程度は防ぐ事が出来ます。すぐに葉
は茂り枝は伸びるので、こまめに枝や葉を取るようにします。

病害虫や害虫予防は「風通しを良くする」

月桂樹の実と花

月桂樹の花の時期は4月~4月末頃、月桂樹には雄(オス)と雌(メス)があります。
▪ 雄(オス)は黄色の花が咲き
▪ 雌(メス)は白色の花が咲き、黒い実が付きます。

植えてからでは判断が難しいので黒い実が欲しい場合は雌(メス)を購入します。
黒い実はオリーブに似ているのですが、果肉はほとんどなく生で食べる事はできま
せん。

油分を豊富に含んでいる黒い実はオイルとして無添加の石鹸やシャンプー等に使わ
れています。殺菌効果や洗浄力、柔軟作用もあることから肌や髪の毛、毛穴の汚れ
を優しく取り除きます。

実を煮て浮き上がったオイルをこして使うのですが、手作りにする場合はたくさん
の量と手間暇がかかるようです。

香りには体を温めたり、不安等の気持ちを落ち着かせてくれる効果があるので少し
だけでも石鹸を作る時に入れたり、実を乾燥させて袋に入れてポプリのようにして
使うと香りを感じる事ができます。

小さいのでとても難しですが、料理には種を削ってナツメグのような使い方もでき
ます。

月桂樹の葉

月桂樹の葉は1年中収穫が出来ます。植え付けの時は葉を取らず成長をさせるように
します。

収穫する葉は新芽ではなく半年程経った葉や前年の葉、2年程前の葉を収穫します。
剪定の時に切った枝で使える綺麗な葉があれば、その時に収穫すると便利です。

葉の乾燥

①収穫した葉を水で洗います。
②重ならないように、ざるなどに広げて乾燥をさせます。
③乾燥後はビン等の容器に入れ保存します。

乾燥をさせる時は葉が丸くなってしまう事があるので、網等で重しをすると平らに
乾燥します。たっぷり日があたるより少し日陰でじっくり乾燥させた方が綺麗な色
で仕上がります。

乾燥させた後は容器やジップロップ等の袋に入れて暗い場所や冷蔵庫で保存します。
緑の葉でも乾燥をしていなくても使う事ができます。生の葉は青臭さや苦味を感じ
る事もあるのですが、乾燥させる事で香りやうまみが増します。

月桂樹は寒さや寒さからの乾燥に注意すると、後は放置していてもどんどん育ちます。
葉もたくさん出来るのでローリエを購入する必要はなくなります。

日頃からアロマやお香、線香好きなでセイジの香りも好きな方です。乾燥した月桂樹
もお香のように火を付けて煙を発生させ香りを楽しむ事ができます。香りには痛みを
和らげる鎮静効果やリラックス効果があり思いのほか良い香りです。

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