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犬の防寒対策はいつから始める?犬の寒さ対策の方法は

2015年6月7日

犬を飼っている飼い主さんは犬の健康に気を配っていく必要がありますが、健康維持]のために必要な対策の一つが寒い時期の防寒対策です。

「犬は全身毛で覆われているので防寒対策は必要ないのでは?」

と思って特に防寒対策していないという人もいるかもしれませんが、犬にも寒さ対策
は必要です。
そこで、ここでは

・犬に寒さ対策が必要な理由
・犬が寒がっている時に出すサイン
・防寒対策をする際の注意点

などを紹介します。

犬は冬寒くないの?

飼い主さんのなかには

「そもそも犬に防寒対策は必要?」

と思っている人もいるかもしれません。
犬の体温は人よりも高く(37℃後半から39℃前半くらい)、被毛があるため人より
は寒さに強いと言えます。

しかし、寒さに比較的弱い犬種もいますし、室内で飼っている犬の場合、温度差の激
しくない快適な環境に慣れてしまって、寒がりになるケースも少なくありません。

人が体を冷やすと体にさまざまな悪影響を及ぼすのと同じように犬にもいろいろな悪
影響を及ぼしてしまうので、寒さ対策はきちんと行っていく必要があります。

犬が寒いと感じる温度

寒いと感じる温度は環境や犬種によって違ってきますが、一般的に

・小型犬だと10℃くらい
・中型犬、大型犬で5℃くらい

までは寒さに耐えることができるケースが多いです。
よって、それ以下の温度になると寒いと感じている可能性が高いです。

もちろん、5℃から10℃以下の温度のところに短時間いたからといってどうにかなる
わけではないので、寒い外で散歩するという程度は問題ありませんが、長時間過ごす
場所が寒いとなると体調を崩したり、ストレスを受けたりするので注意が必要です。

また、ずっと室内で飼っていて室内の温度に慣れている犬の場合は、寒さに強くなく
なっているケースも多く、人が寒いと感じるくらいの温度で寒いと感じるケースも少
なくありません。

犬の寒さ対策は人が寒くなってきたなと思った時期から始めるのがおすすめです。

犬にとって快適な温度と温度設定

・18℃から22℃くらい
・エアコンの設定温度は20℃くらい

一般的に犬にとって快適な温度は18℃から22℃くらい、エアコンの設定温度は20℃
くらいがおすすめです。

外飼いしている犬にとってもこれくらいの温度が快適ですが、寒い時期に外で20℃く
らいの環境をつくるのは難しいと思います。

なので、保温性の高い毛布や湯たんぽなども防寒グッズを活用したり、寒さをしのげ
る場所をきちんと確保したりしてあげることが大切です。

特に寒さが苦手な犬

犬種や犬の特徴によって特に寒さが苦手な犬もいます。
寒さが苦手な犬は、しっかりと防寒対策してあげる必要があります。

・鼻が短い犬(パグ、フレンチブルドッグなど)

・毛が短い犬(ミニチュアピンシャー、ボクサーなど)
・犬種の原産国が暖かい国
(エジプトのファラオハウンド、メキシコのチワワなど)

・シングルコートの犬
(ミニチュアダックス、ヨークシャテリア、パピヨン、マルチーズ、
トイプードルなど)

また、体力も耐寒性に大きく影響するので子犬、老犬、病気中の犬といった健康な成
犬よりも体力が落ちると考えらえる犬の場合なども、しっかりと寒さ対策をしてあげ
る必要があります。

犬が寒がっているサイン

犬は寒いと普段とは違った行動を起こすようになるので、飼い主さんは、犬のそうし
た行動を寒がっているサインとして見逃さないことが大切です。

ここでは、犬の寒がっているサインについて紹介します。

体を震わせる

犬が寒がっているサインで一番わかりやすいのがブルブルと体を震わせる仕草です。
寒い時に人がブルブル震えるのと同じように犬も寒いとブルブルと震えます。

水をあまり飲まない

人も寒い時期になると水分補給をあまりしなくなりがちだと思いますが、犬も寒いと
感じていると水をあまり飲まなくなります。

水分補給がじゅうぶんでないと、脱水症状を起こしやすくなったり、口の乾燥によって
感染症のリスクが高まったりします。

また、尿の出も悪くなるため、膀胱炎や尿石症といった泌尿器系のトラブルも起こし
やすくなります。

丸くなって動こうとしない

犬は寒くなると体を丸めて、体に冷たい空気があたる面積を少しでも少なくしようと
します。

また、寒くて丸まると、このままの状態でいようと思って動きたくなくなるため、丸
まったままよく眠るようになったり、散歩に行くのを嫌がるようになったりするのも
寒いのが原因である可能性が考えられます。

要求吠えをする

犬は自分の要求を叶えてもらいたくて吠えることがありますが、寒いのを何とかして
ほしくて吠えることもあります。

特に外飼いの犬で、普段は吠えないのに寒い時期の夜中や早朝に吠える場合は、寒く
て室内に入れて欲しいと吠えている可能性が考えられます。

食欲低下や下痢

犬は寒いと食欲がなくなったり、下痢になってしまったりする場合もあります。

しかし、食欲低下や下痢の原因が寒さではなく病気の可能性もあるので、しっか
りと様子を見てあげる必要があります。

冬は車に犬を留守番させても大丈夫?

飼い主さんのなかには、犬と一緒に車でお出かけするのを楽しんでいる人もたくさん
いると思います。

しかし、お出かけ先では犬を連れて行けないところも少なくないため、車に留守番さ
せなければならなくなることもあるでしょう。

夏の暑い時期にエンジンを停止してエアコンが効かない状態になると、鉄の塊である
車の中はあっという間に温度が上昇して蒸し風呂のようになってしまうので、犬に留
守番させないように気を付けると思います。

しかし、寒い時期なら大丈夫だろうと長時間車中に留守番させている人はいるのでは
ないでしょうか。

たしかに、夏の暑い時期に比べると寒い時期の危険度は低いですが、外の気温が低い
時に車のエアコンを切ると温度はあっという間に下がってしまうので、寒い時期の寒
冷地で長時間留守番させるのは危険です。

(外が氷点下の気温のところで車内のエアコンを切ると1時間で10℃以上下がるとい
う実験結果もあります)

犬が寒さでストレスを受けたり体調を崩したりしてしまわないように、犬と車でお出
かけする際には、できるだけ留守番をさせずにすむような計画をあらかじめ立てておくことが大切です。

複数の人がいる場合は、できれば誰かが車に残ってエアコンをつけておくようにする
のがおすすめです。

暖房器具を使用する時の注意点

寒い時期に暖房器具を使って犬の寒さ対策するのは有効な手段ですが、暖房器具を使
用する時には注意すべき点がいくつかあります。

ここでは暖房器具を使用時の注意点について紹介します。

やけどに注意

ストーブやヒーターを使用する時は、犬が触れてやけどしないように注意が必要です。
フェンスやガードを使用して犬が暖房器具に近づくことができないようにしましょう。

また、ホットカーペットに長時間いると低温やけどする可能性もあるので、設定温度
を高くし過ぎないように注意し、犬が熱いと感じたらホットカーペットから避けるこ
とができるように逃げるスペースも確保しておきましょう。

乾燥に注意

寒い時期になると空気が乾燥します。
そんななかエアコンなどの暖房器具を使用すると、さらに乾燥してしまいます。

乾燥は人との肌に悪影響を及ぼすのと同じように犬の肌にも悪影響を及ぼしますし、
気管支にも悪影響を及ぼしてしまいます。

なので、加湿器などを使って乾燥対策をすることも大切です。

寒さ対策として温度計を設置しておいて体感だけでなく目で確認できるようにしてお
くことがおすすめですが、温度だけでなく湿度も確認できるものを設置するのがおす
すめです。

適度に換気をしよう

寒い時期になると部屋を閉め切って換気をほとんどしなくなるという人もいるかもし
れませんが、換気をせずに暖房器具を使用していると空気が悪くなり、二酸化炭素中
毒になってしまう可能背もあるので、寒くても適度に換気するようにしましょう。

外と室内の温度差に注意

暖房器具を使用して部屋を暖めている時は、外との温度差が大きくなるので注意する
必要があります。

特に散歩などで暖かい部屋から寒い外に急に出ると、呼吸器や筋肉に大きな負担がか
かってしまいます。

寒い外に犬を出す時は服を着せるなど防寒対策することはもちろんのこと、いきなり
外に出さずに廊下や玄関などで少し寒さに慣らしてから外へ出すのがおすすめです。

犬に寒さ対策が必要な理由や犬が寒がっている時に出すサイン、防寒対策をする際の
注意点など、犬の防寒対策について紹介しました。

犬は自分で体温調節ができませんし、寒いことを言葉で伝えることができないので、
飼い主さんが犬の様子を見ながらしっかりと防寒対策してあげる必要があります。

犬は寒さによって体調を崩してしまうこともあるので、犬の寒がっているサインを
知っておいて、しっかりと防寒対策をおこなっていきましょう。

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