食べ物

初心者向き!アロニアの育て方は実の食べ方には

2015年7月21日

果実の中では多く含まれている食物繊維、疲労回復に効果が高いリンゴ酸はりんご
より多く、鉄分はプルーンの約5倍も含まれています。

何より注目されているのはポリフェノール、アロニアに含まれているポリフェノー
ルの含有量は果実類の中でも上位に入ります。
アロニアは視野や視力の改善、抗酸化作用に特に効果があるだけではなく

 ▪不足しがちな食物繊維の補充、中性脂肪の低下
 ▪骨粗鬆症・動脈硬化・糖尿病・アルコール性肝障害等の予防
 ▪疲れやすい、立ちくらみ、フラフラする、貧血気味、眠気

このような症状が現れやすい、予防したい時に体に吸収しやすいアロニアを毎日の
日課に加える事で改善や悪化の予防に効果的です。

毎日、定期的に摂りたいアロニアですが、ブルーベリーなどの果実のように実を
そのまま食べると渋すぎて食べる事ができません。水分は実の80%程ありますが
食物繊維が多めなのでぱさぱさと感じてしまいます。

アロニアを摂る時にはサプリメント、ジュース、ジャム等が多く、新鮮で安心でき
るアロニアを摂るために、比較的育てやすいアロニアを是非自分で育ててみて
ください。

アロニアの育て方

初心者に向いている理由は害虫がつきにくい事と水を与える事を忘れなければ
ほとんどの場合実を付けてくれます。アロニアを育てる流れは

植える時期は「11月頃から3月頃」
春でもしっかりと育ってくれるのですが、北アメリカ、ロシアの寒い地域で栽培さ
れ北海道に伝わったアロニアは、どちらかと言うと秋の方が最適です。

 9月中旬から紅葉します(赤紫色になります)
   ↓ 
 冬になると落葉します。
 雪が多く降る地域では雪の重みに負けてしまうので、木の周りを囲って雪から守ります。
 (雪囲い)
   ↓
 春になると新芽が出てきて、花がつきはじめます。
 6月初旬に開花(白色の小さな花)し花のほとんどは実になります。
   ↓
 夏になると緑色の実がつき始めます。
 夏の終わり頃になると暗紫色になります。
   ↓
 9月~10月頃に実を収穫します。

アロニアを育てる時には一般的には「苗」から育てます。

場所

アロニアは暑さにも比較的強く、氷点下36℃まで耐える事ができるので基本的に
は日本のどの場所でも育ちます。

あまり植える場所を選ばないと言われているアロニアですが、アロニアは日光が
大好きなので、できれば日当たりが良い場所を選びます。

ほとんど日が当たらない場所になると実がならない、収穫が減少してしまう事が
多くなります。アロニアを何本か植える時もできれば間隔をあけて植えて木に
じゅうぶん日が当たるように植える方が実の収穫が安定します。

できれば避けたい場所は「強い風があたる」「高温で乾燥しやすい」
実を支える柄が長いため風が強いと落ちやすく、高温で乾燥しすぎる場所も
避けます。

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アロニアを育てる時に一番大切なの「土」
湿り気が多く、通気性もあり、肥料を持ち続ける(保持力・保肥力が高い)力が
適度にある土が好ましくなります。

そして土壌のpH(ペーハー)が酸性よりだと生育障害を起こしてしまいます。

日本は雨が多いのでほとんどの土は酸性よりです。酸性よりになると土の養分が少
なくなりアルミニウムが溶け出してしまいます。このアルミニウムは植物には有害
になるので植物は必要な栄養を吸収できなくなります。

アロニアを植える時には粘土質の土壌は避け、酸性よりの土を中性からアルカリ性
にしてくれる苦土石灰(くどせっかい)と完熟堆肥をまいてから植えます。

アロニアを植えるのは苦土石灰(くどせっかい)と完熟堆肥をまいてすぐに植えて
も育つのですが、石灰は土になじむまで少し時間がかかり、石灰と肥料をあわせる
とアンモニアガスを発生してしまいます。

より確実に育つように2週間前から準備をすることをおすすめします。

 アロニアを植える2週間前にまず苦土石灰(くどせっかい)をまきます。
   ↓
 苦土石灰(くどせっかい)まいてから1週間たった時に完熟堆肥をまきます。
   ↓
 完熟堆肥をまいて1週間後にアロニアを植えます。

アロニアの根は浅く広がります。根は浅いのですが深めの部分まで土は柔らかくし
て根が自由に広がる事ができるようにします。

アロニアは「乾燥」が苦手

アロニアは湿り気を好み、根は浅く広がるので乾燥しやすく、木の周りに雑草が多
いと栄養や水分も奪われてしまいます。水分や栄養が奪われると、果汁の量が減少
しアロニアの成長にも影響してしまいます。

特に実が成長をする6月上旬から7月下旬までは特に水分が必要なので
「土の乾燥」「周りの雑草」木の周りの手入れには注意が必要です。

しかし、必要以上に水分を与えてしまう、湿っている土に念のために水分を与える
という事を繰り返すと根腐れの原因にもなります。土の状態を観察して水を与え
るようにします。

水分と乾燥に注意する期間は「約2年」植え始めて2年たち、根がしっかり張ると
乾燥にも耐えてくれるようになります。その後は雨の水分だけでも育ちます。

肥料

肥料は与えすぎてしまうと枝ばかりが伸びて、実の収穫が減ってしまいます。
冬が終わった時、雪が溶けて来る季節に配合肥料を木の周りの土に混ぜ込みます。
1年おきには有機肥料を入れますが、肥料はなくても育ちます。

剪定

基本的には剪定の必要はないのですが、剪定しておくと風通しが良くなり、日光が
当たりやすく、害虫が付きにくくなります。

剪定の時期は「冬~早春の発芽前」

折れた枝、細く弱々しい枝、老朽化した枝、重なり合っている枝などを根元から切
り、元気な枝を10本ほど残します。定期的な剪定は木の成長と若返り、小さめに育
てたい場合にも最適で、実の収穫増加にもつながります。

増やし方

アロニアを増やす時には「種」「根分け」「挿し木」があります。
一番育ちやすいのは「根分け」
中心の木から独立した根と若芽を切り離して植えます。秋又は春に植えます。

害虫

ほとんど虫が発生する事はないのですが、発生する虫には
 ガや蝶などのケムシ類モモシンクイガ、リンゴヒメシンクイ
 ハチ類のウチイエオウトウハバチ、サクラヒラタハバチ
 甲虫類のツツムネチョッキリ
 アブラムシ類

もしこれらの害虫が発生してしまったら適用項目に
「アロニア」「果実類」「落葉果実」「ベリー類」の記載のある物だけを使います。

ガや蝶などのケムシ類モモシンクイガ、リンゴヒメシンクイは7月下旬から8月中旬
にアディオン乳剤の防除が効果的です。
アブラムシ類はオレード液剤、ハマキムシ類はデルフィン顆粒水和剤があります。

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実の収穫

アロニアは人工授粉する必要はなく、9月から10月頃になると熟れ始めます。
今年取れた新鮮なアロニアをできるだけ長く摂りたい時はアロニアを加工して
保存します。

アロニアは洗って、ミキサーでペーストにしてから冷凍保存をする場合は
約3ヶ月保存をすることができます。もっと長く保存しておきたい時にはアロニアを
ジャムして保存すると1年から2年程保存する事ができます。

アロニアペーストの作り方

熱を加える事でアロニアの苦みが消えてアレンジしやすく、使いやすいアロニアの味
になります。

アロニアを水洗いをして、鍋にアロニアの量と同じくらいの水を入れて10分程煮ます。
粗熱を取ったらミキサに入れて好みのペーストにします。
  ↓
小分けにしてジップロックに入れて冷凍保存するとスムージーやヨーグルト、お菓子
作りの時に使えて便利です。冷凍保存で約3ヶ月保存できます。

収穫できたアロニアが少なかった場合、インターネットで購入する事ができます。
ブルーベリーなどは冷凍食品として年中販売されているのですが、アロニアは普段行
く事が多いスーパーではほとんどは販売されていることはありません。

アロニアのジャム

◎用意する物
アロニア(冷凍でもOK)  200g
グラニュー糖        80g
レモン汁          20ml
コラーゲンペプチド(魚由来)2g

皮膚や筋肉・内臓・骨・関節・眼・髪に大切なコラーゲンを水に溶けやすく、体に
吸収しやすいように作られたのが「コラーゲンペプチド」アロニアをゲル化させる
ため、ジャムにするため必要になります。

①アロニアを良く洗い、水200mlに入れ火にかけます。
 沸騰後、弱火から中火にして10分煮ます。
  ↓
②アロニアの粗熱をしっかり取りミキサーに入れ、その中にコラーゲンペプチド2g
 も入れてしっかりミキサーにかけます。
 
 ※皮にも栄養(食物繊維やポリフェノール)が含まれているので皮も摂取する事
 が大切です。皮が固めなのでミキサ ーにかけると滑らかないなります。
  ↓
③しっかりミキサーをした後鍋に入れて砂糖を半分入れて煮ます。
 沸騰後中火にし約2分
  ↓
④残りの砂糖とレモン汁を入れてひと煮立ちさせて出来上がりです。
 熱いうちにビンに入れ保存します。
  cookpad 「アロニアジャム コラーゲンペプチドによる

毎日アロニアを取りたい時にはジュースにする方が手軽に摂る事ができます。

アロニアジュース

脂肪の分解や排出の手助けをしてくれる「クエン酸」を入れてジュースを作ります。
クエン酸を使う時は必ず「食用」を使用します。

◎用意する物
アロニア   500g
グラニュー糖 150g
水      400cc
クエン酸   少々

①お鍋にアロニア 500g、グラニュー糖 150g、水 400ccを入れて7分程煮込み
 ます。
  ↓
②火を止めてからクエン酸を少し入れて、アロニアの実を取り除き出来上がりです。
 飲む時は好みの濃さにして飲むようにします。
  アロニア「アロニアジュースやジャムレシピ

アロニアジュース+酢のジュース

体に取り込んだ栄養の代謝を高めてくれる「お酢」でアロニアを漬けます。

◎用意する物
アロニア      150g
サワードリンク酢 1.000cc(1本)

サワードリンク酢にアロニアを入れて漬けます。(約2週間)
約5倍の水や炭酸水で割って飲みますが、好みの味を見つけてみて下さいね。

ペーストを使ってアロニアジュース

◎用意する物
アロニア 50g (好みの量)
牛乳  150ml
ハチミツ 5ml(好みの量)

アロニアのペースト、牛乳、ハチミツを入れてよく混ぜます。
ハチミツが苦手な場合はメープルシロップを入れても美味しいです。

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植えてから2年までは乾燥、過湿等には気を付ける事が大切ですが、2年たてば他の
植物と同じように水をあげるだけで、毎年秋には実を収穫する事ができます。

アサイー(アサイーベリー)と同じくらい素晴らしい栄養が含まれているアロニア、
アサイー(アサイーベリー)は育てるのは少し大変で、庭木としては沖縄以外では
育てる事は難しいと言われています。

どこの土地でも育てる事ができ、冬には落葉してしまうのですが秋は実の収穫と
紅葉も楽しむことができる、春には白い花を咲かせるアロニアは実を収穫だけでは
なく観賞用としても最適です。

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