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お米の虫除けおすすめは 効果で選ぶ保存容器 場所には

2020年8月15日

米を購入する際には使う量だけ購入するのではなく、多くの人が数週間分の米を購入
することになると思います。

そうなると、残った米を長期間保管することになりますが、その際に気を付けたいの
が米に発生する虫です。

これまで、保管していた米を使用しようとしたら米のなかから虫が出てきたという経
験がある人も少なくないでしょう。

「米から虫が出てきたらどう処理すればいいの?」
「虫除けのためにはどんな容器で保管すればいいの?」

という疑問を持っている人のために、ここでは米の虫除け方法について紹介します。

お米に発生する虫の種類や特徴

お米に発生する虫は数種類存在します。
ここではお米に発生する虫の種類や特徴、見分け方などを紹介します。

コクゾウムシ

コクゾウムシは米に発生する虫のなかでも代表的な虫と言われていて、見た目はカブ
トムシの雄に似ています。

強力な顎を持っているのが特徴で、米に穴をあけて中に産卵をします。

1匹で400匹くらい産卵するので、繁殖する前に早めに成虫を取り除くことが大切です。

成虫は2、3ミリくらいの大きさで、色が黒いため米に混ざっていても発見しやすいで
すが、幼虫は米の内部に入って米を食べるため見つけにくいので注意が必要です。

ノシメマダラメイガ

ノシメマダラメイガは7、8ミリくらいの小さな蛾です。

成虫は羽根が生えているので、見分けるのは簡単ですが、幼虫は芋虫のような形でか
なり小さく、色も米と似ているため米に混入していても発見しにくいので注意が必要です。

また、ノシメマダラメイガの幼虫は米に糸を吐いて巣をつくります。

米の入った容器の中に白いダマのようなものがあった場合、ノシメマダラメイガの巣
である可能性が高いです。

ノシメマダラメイガの寿命は1週間くらいと短いですが、200匹くらい産卵するので発
見したら早めに取り除く必要があります。

ココクゾウムシ

ココクゾウムシは、コクゾウムシと見た目が似ていますが、コクゾウムシよりも少し
小さくて色も黒ではなく褐色といった違いがあります。

また、コクゾウムシは飛ぶことができますが、ココクゾウムシは飛ぶことができない
という違いもあります。

成虫は口器を使って米に穴をあけて中に産卵します。

成虫の寿命は100~200日くらいで産卵数は150匹くらいです。幼虫は冬の寒い時期
でも穀害を及ぼします。

コナナガシンクイ

コナナガシンクイは成虫で2、3ミリくらいの大きさで、赤褐色で細長い円筒計の胴体
が特徴です。

強い顎が特徴で米も簡単に噛み砕きます。成虫は2週間くらい米粒を食べてから30個
くらいまとめて産卵するので(生涯で300個くらい産卵)短い期間で一気に繁殖して
しまいます。

お米に発生する二次害虫

お米に発生する虫のなかには、お米を食べる虫が食べたかすや虫の死骸を食べるため
にやってくる虫もいます。

ここでは、お米に発生する二次害虫を紹介します。

コクヌストモドキ

コクヌストモドキは3、4ミリくらいの大きさで細長い胴体と赤褐色が見た目の特徴です。

小麦の害虫として世界的にも知られている虫ですが、米粉や米ぬかも食べるため米を
食べる虫が食べたカスにも集まってきます。

チャタテムシ

チャタテムシは1ミリくらいの大きさの淡黄色した虫で、ダニと間違える人も多いです。

米を食べるコクゾウムシが食べたカスやコクゾウムシの死骸を食べるために侵入する
ことがあります。

お米に発生する虫が好む温度・湿度

・気温が20度以上
・湿度が高い

お米に発生する虫は気温が20度以上で湿度が高いところで活動的になり、行動や繁殖
も積極的におこないます。

よって、冬場など乾燥して気温も低い時期は虫もほとんど発生しませんが、梅雨の時
期になると気温も湿度も上がってきて虫も活動的になるため、梅雨が始める前くらい
は特に虫除け対策をしっかりとおこなっておく必要があります。

お米に発生する虫を食べたらどうなる?

・仮に人が食べてしまった場合少量であれば問題ない
・二次害虫は注意が必要

保管していたお米に虫がいるのを発見した場合、もし虫が混入しているのに気付かず
に食べてしまったらどうなるのだろうと心配になる人もいると思います。

お米に発生する虫は食べないに越したことはありませんが、米に発生する虫は人体に
害がないため、仮に人が食べてしまったとしても少量であれば問題ありません。

ただし、二次害虫のコクヌストモドキが発生したペットフードを食べた犬が中毒を起
こしたケースがありますし、チャタテムシも毒性はないものの体質によってはアレル
ギーが発生する可能性があります。

それでも、大量に食べてしまわない限りは問題ないので、米の入った容器の中に虫を
発見したとしても、容器に入っていた米は全て捨てなければならないというわけでは
ありません。

お米に発生した虫の取り除き方

お米に発生する虫を気付かずに人が食べてしまったとしても少量であれば問題ありま
せんが、食べてしまわないに越したことはないので、きちんと取り除いてから炊飯す
るべきです。

取り除く際に、容器内の米を細かくチェックして発見したらピンセットなどで取り除
くという方法でもいいですが、それでは手間がかかってしまいます。

そこで、ここではお米に発生した虫のおすすめの取り除き方を紹介します。

ザルを使って取り除く

ザルを使ってふるいにかけて虫を取り除くのも一つの方法です。

米がザルから落ちない範囲のもので、できるだけ網目が大きいものを選んで、虫だけ
落ちるようにするのがポイントです。

水に浸けて取り除く

米を水に浸すと虫が浮いてくるので、取り除くことができます。

普段から米を洗う人が多いと思うので、普段よりも丁寧に時間をかけるようにすれば
虫を取り除くことができるでしょう。

また、冷凍庫に入れておくと虫を死滅させることができますし、死滅させてから水に
浸けると水に浮きやすくなるので、水に浸ける前に冷凍庫に入れておくのもおすすめです。

日干しして取り除く

新聞紙などを敷いた上に米をのせて外で1時間くらい日干しするのもおすすめです。

虫は光が苦手なので明るい場所に置いておくと、暗くて湿度の多い場所を求めて虫が
逃げていきます。

ただし、直射日光を当てると米がパサパサになったりひび割れしたりするので直射日
光が当たらず風通しのよいところに置くようにしましょう。

虫が発生した米を炊くときのポイント

米に虫が発生してしまった場合でも、虫をきちんと取り除いて米をきちんと洗えば、
問題なく食べることができます。

しかし、虫が発生した米を普通に炊くといつもよりパサつくことがあるので、米を炊
く前にいつもより水を少し多めに入れてしばらく水に浸してから炊くのがおすすめです。

また、炊く前にサラダ油をちょっとだけ入れるのも、炊けた時の米がツヤツヤになる
のでおすすめです。

米の虫除けにおすすめの容器

米の虫除け対策する場合、保管する容器選びがすごく重要になります。
ここでは、米の虫除けにおすすめの容器を紹介します。

米袋は安全?

米袋のまま保管している人もいるかもしれませんが、米を食べる虫は顎が強いため米
袋も簡単に破って侵入してしまうので、米袋のまあ保管するのはおすすめできません。

米びつ

米びつはボタンを押すと指定した量の米が出てくるタイプが以前は主流でしたが、現
在では湿度やニオイ対策を重視したものが多く販売されています。

また、密閉タイプもあるので虫除け対策には密閉タイプの米びつがおすすめです。

TOWER 密閉 袋ごと米びつ 5㎏ 計量カップ付き

TOWERの袋ごと米びつは、名前の通り5㎏の米袋をそのまま入れて密閉保存すること
ができるタイプの米びつです。

スリムなデザインで収納しやすく見た目がおしゃれなのもおすすめポイントです。

ジップロック

ジップロックなら毎回の使用量ごとに小分けして保存することができますし、冷蔵庫
にも保管しやすくなるのでおすすめです。

旭化成ジップロック Mサイズ

旭化成のジップロックMサイズは7袋入っていて、7袋に小分けして2㎏までの米を保
存することができます。

ガラス容器

ガラス容器は中の米を確認しやすいため、仮に中に虫がいたとしても気付きやすいで
すし、インテリアとしてもおすすめの容器もたくさん販売されています。

ニトリ ガラスジャー

ニトリのガラスジャーは蓋にパッキンがついているので密閉させることができます
し、見た目もオシャレです。

また、3.3ℓ、5.2ℓ、7ℓ、11ℓとサイズを選べるのもおすすめポイントです。

ペットボトル

ペットボトルに米をいっぱい入れて保存することで、空気が触れる面積が少なくなって
米が劣化しにくくなるのでおすすめです。

米を入れた容器の保管場所

米の虫除けのためには、保存する容器をどうするかが大切ですが、その容器に入れた
米をどこで保管するかもすごく大切です。

ここでは、米を入れた容器の保管場所について紹介します。

キッチンシンクで保存はおすすめ?

米の保管場所を台所のシンクにしている人も少なくないでしょう。

台所のシンクに保管しておけば料理をする時にとり出しやすいというメリットはあり
ますが、シンクはどうしても湿気が多くて虫が発生しやすい環境になってしまうため
おすすめできません。

冷蔵庫で保存がおすすめ

米は常温で保存することができますが、冷蔵庫の野菜室で保存することで虫除け対策
になり、鮮度も保つことができます。

ただし、米を冷蔵庫で保存する場合は温度変化が起きにくいところを選ぶことがポイ
ントです。

冷蔵庫の中で温度変化が起きやすいところに保管していると温度差で結露が生じて、
その結露によってカビの原因になってしまうので注意が必要です。

ちなみにお米の上の方にカビが発生した場合は結露が原因で、下の方に発生した場合
は湿気が原因である可能性が高いです。

また、一度冷蔵庫で冷やした米を常温で保存すると結露が生じてしまうので、一度冷
やした米は常温で長時間放置しないようにしましょう。

温度、湿度が低い場所での保存が基本

虫除け対策として米は冷蔵庫に保存するのがおすすめですが、冷蔵庫に空きがないと
いうケースもあると思います。

冷蔵庫に保管できない場合は、温度と湿度ができるたけ低いところで保管するように
しましょう。

温度は15℃以下になる場所での保存が望ましいです。

米の虫除け方法について紹介しました。

保管している米に虫が発生してくると、処理が大変ですし、気分も良くないと思うの
で、米袋にそのまま保しておかずに虫が発生しにくい容器に入れて、発生しにくい場所
に保管してしっかりと虫除け対策していきましょう。

また、仮に虫が発生してしまった場合でも少量のうちに取り除けば、米は問題なく食
べることができるので、米を使用するたびにこまめに虫が発生していないかチェック
して、発生してしまった場合は、こちらで紹介した方法できれいに取り除きましょう。

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