赤飯と言えばお誕生日、季節の行事、入学式等、特にお祝い事にはなくては
ならない食べ物です。特別な時に食べる赤飯なのですが、食卓に赤飯だけを
並べるわけにはいきません。
お祝いだからこそメインの赤飯と一緒にメインのおかずも揃えたいのですが
赤飯にあうおかずには一体どんなおかずがあるのか、実は意外に悩む事が多
くなります。
赤飯にはもち米の甘味がある事から赤飯をメイン、中心と考える方が
赤飯もおかずも美味しさを引き立たせる事が出来ます。
そして赤飯は和食になるのでおかずも和食にする方が赤飯を引き立てながら
味の統一感も出ます。
赤飯に合うおかず
甘味があると言っても味は優しい甘さになる赤飯。赤飯のおかずには
・しっかり味が付いている物
・甘味以外の優しい味の物
甘味を感じる物より「塩味」「酸味」を感じるおかずがおすすめです。
しっかり味が付いているおかず
筑前煮 「簡単美味しい*筑前煮」
油揚げの煮物 「たっぷり白菜と油揚げの煮物」
鶏肉と大根の煮物 「照り大根と鶏肉の簡単煮物」
肉じゃが
もう少しお肉がほしい場合
五目野菜の肉だんご 「五目野菜の肉団子」
豚角煮 「やわらか豚の角煮を簡単に」
竜田揚げ 「カリッカリ♪我が家自慢の鶏の竜田揚げ」
野菜の肉巻き 「簡単笙。野菜の肉巻き~照り焼きソース」
和食にはやっぱりお魚
煮付け(カレイ・鯖・タラ・鯛等)
白身の焼き魚
特別な雰囲気のあるおかず
天ぷら
茶碗蒸し
お刺身
鯛の塩焼き
アサリのお味噌汁・お吸い物
◎もう一品欲しい時
ほうれん草の白和えやおひたし
高野豆腐
玉子焼き
ところてんや寒天
お料理を用意する方は赤飯をどう美味しく食べてもらかと悩むのですが
間違いないのは「和食のおかず」
もちろん洋食が合わないと言うわけではありません。
しっかり味が付いている物と甘味以外の優しい味の物を用意すると赤飯を存分に
楽しむ事が出来ます。
お祝い事の場合は普段の食卓に並ぶ事が少ないおかずの方が特別感が出やすく
なります。
いつものおかずでも少しでも特別感を出したい場合は盛りつけ方やお皿を変える
だけで特別な日を演出する事が出来ます。
自分の幼い頃や大人になった時、特別な日の思い出は実はお料理の味や組み合わ
せよりお料理を作ってくれた事、そのような場を設けてくれた事が印象に残りま
す。お赤飯とおかずを
「一緒に食べた人達」「みんなで一緒に食べる」
「その場の雰囲気や様子」
「その時感じた感情」
誰とどんな気持ち(楽しい・嬉しい等)で食べるのかが一番大切、良い思い出と
なって残るのではないかと感じています。
赤飯の炊き方
本格的に作るとなると道具を揃えたりと手間がかかるのですが
赤飯を手作りにするとどんな感じなのか試してみたい時におすすめ
炊飯器で簡単に出来るレシピです。赤飯を炊く前日から用意をします。
炊く前日
材料(約4人前)
もち米(4合)
小豆(0.5合)
①小豆を水で洗いゴミなどを取り除きます。
鍋に洗った小豆を入れ、たっぷりの水を加え火にかけます。
※このお水は後でもち米を炊く時に使います。
(この水でもち米を赤色にします)
②沸騰し、表面にシワが出来たら水を加えて温度を下げます。
そして再び沸騰させます。
③沸騰後中火にし固めに煮ます。
※もち米を炊く時に小豆も一緒に炊くので固めに煮ます。
④固めに煮あがった小豆をざるにとり、濡れ布巾をかけて置きます。
小豆の煮汁は鍋等に入れ、よく冷まします。
小豆の煮汁を冷ましている間にもち米を洗い、水気を切っておきます。
⑤冷めた小豆の煮汁に、洗って水気を切ったもち米を入れひと晩置きます。
※もち米に小豆の色を付けます。
※夏場は冷蔵庫で冷やすようにします。
炊く日
調味料(約4人前)
塩(小さじ1/3)
砂糖(大さじ2)
酒(大さじ2)
ゴマ塩
①小豆の煮汁にひと晩置いたもち米をざるにあけ、水気を切ります
(10~30分程)
※煮汁は捨てないように注意して下さい。
②水気を切ったもち米と固めにゆでた小豆を、炊飯器に入れます。
炊飯器に「おこわ」等の目盛りがあればその通りにします。
無い場合は4合のお米を炊く水量より少なめに、もち米の色付けように使用した
小豆の煮汁を入れます。
※少なめの量は約大さじ2程の水を取り除きます。
③塩(小さじ1/3)砂糖(大さじ2)酒(大さじ2)を混ぜ合わせます。
もち米、小豆の煮汁の入った炊飯器の中に混ぜ合わせた塩・砂糖・酒を入れて
炊いて完成です。
出来上がった赤飯にゴマ塩をふりかけて食べます。
炊飯器で作るのと蒸し器で作るのでは出来上がりの味は少し違うように感じるかも
しれません。
炊飯器の方が思ったより軽めに、蒸し器の方がもち米感が強いように感じです。
炊飯器で成功した場合次は是非蒸し器でも作ってみて下さいね。
蒸し器のレシピ「蒸し器で作る赤飯」
赤飯の味と味覚
赤飯の味は「もち米の甘さ」「小豆やささげの味」
小豆やささげには味と呼べる味はほとんどなく粉っぽさが口の中に残る感じです。
赤飯の主な味は「甘味」甘味になる糖分は人間のエネルギーの源になる事か
ら甘味を感じるほとんどの食べ物を「美味しい」と感じます。
赤飯が好きな食べ物になるのは必然的かもしれません。
赤飯だけではなく甘味だけを考えた場合、甘い物を食べた時に次に欲しくなる
のは「塩味」「酸味」
人間の味覚は「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」の5つになる事から「甘味」の
次に「塩味」「酸味」が欲しくなるのは当然なのかもしれません。
しかし、甘味は舌に刺激を与えるイオンがなく「塩味」「酸味」は舌に刺激を
与えるイオンがあり、そのイオンは「甘味」を加える事で柔らかくなります。
刺激がずっとないと味に飽きがきてしまい刺激を求め、刺激が続くと刺激を
押さえたくなる。
「甘味」「塩味」「酸味」の組み合わせは人間が自然に感じる味覚として
それぞれが美味しいと感じ、組み合わせる事で全てが美味しくなる
食欲が進む組み合わせになります。
そして「甘味」「塩味」「酸味」を感じる事が出来る和食は
赤飯にピッタリです。
赤飯のカロリー
コンビニエンスストアやスーパーのおにぎり売り場のどこかにある赤飯や
赤飯のおにぎり、例え端に並べられていても存在感があり、買う買わない関係なく
一応見てしまいます。
コンビニエンスストアで販売されている赤飯のおにぎりのカロリーは
セブンイレブン:もっちもち赤飯おこわ 221kcal/1個(105g)
ローソン:十勝小豆たっぷり赤飯おにぎり 213kcal/1個(112.7g)
ファミリーマート:愛情むすび 赤飯おむすび 183kcal/1個(114g)
ミニストップ:赤飯おこわ 195kcal/1個
赤飯その物の場合
・赤飯のカロリー は189kcal/100g
・ごはんのカロリーは168kcal/100g
小豆等の豆が入り、もち米になる事で少しカロリーは高くなります。
こってりと言うよりその物に味があり、おにぎりだけでお腹も味も満足でき
気持ちも豊かになるのは他のおこわやおにぎりではなく赤飯のおにぎりだから
こそだと感じています。
私の場合小さい時に赤飯が好きだったかと言うと、実はあまり好きではありま
せんでした。その理由は味のない豆と白米のようで白米ではないお米をどう
食べて良いのわからなかった事
子供の時には赤飯の良さがわからなかったのですが、今ではお店で赤飯を見つけると
買うべきか買わないべきか悩みます。
子供の時から赤飯が好きな人は大人になっても味がわかる、味にこだわる人が多い
ような気もします。
私の兄弟や友達は子供の頃から赤飯が好きで、あんパンは餡だけではなくパンの部分
から味の変化を楽しみ、クリームシチュウはバターの量が味のポイントだと言い
少々味にこだわる感じの大人になっています。