もやしはみずみずしくてシャキシャキと食感も良く、安い価格で購入することが
できるので、よく料理に使っているという人もたくさんいると思います。
そんなもやしを購入し、自宅で保存しておいて、いざ使用しようとしたら
「見た目が変わってしまっていた」
「腐っていた」
といった経験がある人も多いのではないでしょうか。
ここでは、もやしが
・腐っているかどうかの見分け方について
・どれくらいで腐るのか
などについて紹介し、おすすめの保存方法などについても紹介していきます。
もやしの特徴や魅力
最初にもやしの特徴や魅力について紹介します。
魅力
シャキシャキの食感
新鮮なもやしはシャキシャキとした食感があります。
保存方法や調理方法によってはシャキシャキ感が損なわれてしまうので
注意が必要です。
魅力
栄養が豊富
もやしのカロリーは1袋で35カロリーくらいと低カロリーですが、意外と栄養も
豊富です。
代謝を活発にしたり疲労回復したりといった効果があるアスパラギン酸をはじめ、
リラックス効果のあるGABA(ギャバ)やビタミンCなどいろいろな栄養成分が
含まれています。
魅力
低価格
もやしと言えば「とにかく安い!」というのが大きな魅力の一つだと思います。
もやしは植物工場で生産しており天候に左右されず安定した量をつくることが
できるので、低価格で購入できます。
もやしはどれくらいで腐る?
メモ
保存をしても3日くらい
もやしは正しい保存方法で保存をしても3日くらいしか持ちません。
「じゃあ3日くらいなら安心?」
と思うかもしれませんが、保存方法が悪いと1日でも腐らせてしまう可能性も
あるので注意が必要です。
保存方法が悪いと1日でも腐らせてしまう時がある
もやしが腐りやすい理由
もやしは短期間で傷みやすい野菜ですが、なぜ他の野菜と比べても傷みやすい
のでしょうか。
ここではもやしが腐りやすい主な理由について紹介します。
・発芽した新芽
我々が食べているもやしは、発芽したばかりの新芽です。
発芽している時期は細胞が活発である一方、菌や温度の変化などに対して
非常に弱く、影響を受けやすい時期でもあります。
・暗所で栽培
もやしの栽培は暗所で栽培されます。
日光が当たらないところで育つため日光殺菌されることがないため
菌が発生しやすいのも腐りやすい理由の一つです。
・殺菌するのが難しい
もやしは栽培の際に日光殺菌されないことを紹介しましたが、
「日光で自然に殺菌されないのであれば熱や薬などで殺菌すればいいのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、こうした方法でもやしを殺菌しようとするとうまく発芽しなくなって
しまいます。
もやしが腐るとどうなるの?
もやしが腐っているかどうかを判断する際には日数だけでなく、
もやしの状態を見て判断する
ことも大切です。
状態を見て判断するためにはもやしが腐るとどういう状態になるのかを知っておく
必要があります。
ここではもやしが腐った時の特徴について紹介します。
腐っているもやしの見た目の特徴
もやしが腐ってくると色が全体的に茶色になってきます。
また、
・水がたくさん出ている
・白色や黄色の汁が出ている
という場合は腐っている可能性が高いです。
さらに傷みが進むと
・ぬめりけが出ている
・糸を引いている
などもあります。
腐っているもやしのニオイの特徴
もやしが腐ってくると
・かび臭い
・生臭い
・アンモニア臭
・酸っぱい臭い
などがします。
もやしは腐っていなくても、もやしならではのニオイがするため、ニオイの変化に
気付きにくい場合があります。
「なんかニオイが違う気がするけどよくわからない」
という場合は、一度水で洗ってみましょう。
洗ってみてもニオイがとれない場合は腐っていることによるニオイです。
腐っているもやしの触った感じの特徴
もやしは腐ってくると水分量が増えて柔らかくなってきます。
腐った状態がかなり進んだ状態のもやしを触ると
・崩れたり
・ドロッと溶ける
などの状態になっていたりすることもあります。
腐ったもやしを食べてしまったらどうなる?
もやしは腐りやすい野菜であるため、誤って腐ったもやしを食べてしまう
可能性もあります。
仮に腐ったもやしを食べてしまった場合、食中毒になる可能性があります。
主な症状として、
・腹痛
・吐き気
・下痢
・発熱
などが挙げられます。
また、重度の場合こうした症状が何日も続いたり、意識がもうろうとしたりする
ケースもあります。
体調が悪くなった場合の対処法
軽い症状
腐ったもやしを食べてしまって体調に異変が生じた場合、症状が軽いのであれば
水分をとって安静にしていることで症状が治まっていくことが多いです。
下痢や吐き気
下痢や吐き気がする場合に、薬を飲んで下痢や吐き気を止めようと考える人も
いるかもしれませんが、
薬で無理やり下痢や吐き気を止めてしまうと食中毒の原因となっている菌を体内に
留めてしまうことになるので、薬は飲まないように注意しましょう。
仮に下痢したり嘔吐したりした場合は他人に感染することもあるので、嘔吐物を
処理した後の手洗いなど徹底しましょう。
また、症状が重度の場合や、何日経っても症状が改善されない場合は我慢せずに
早めに病院を受診しましょう。
もやしの保存方法
もやしは傷みやすい野菜であるため、きちんと保存していないと傷むスピードを
さらに早めてしまうことになります。
しかし、保存方法を工夫することで傷むスピードを遅くすることも可能なので、
正しい方法で保存することが大切です。
常温保存は避ける
もやしは常温保存を避けるべきです。
もやしは低い温度で保管しないと傷むスピードが早くなってしまい、特に暑い時期
に常温で放置してしまうと1日持たないこともあります。
涼しい時期であっても極力常温で放置することは避けましょう。
冷蔵保存
参考
袋を開封していない場合は、冷蔵保存することで3日くらい
もやしは常温保存ではなく冷蔵保存するようにしましょう。
野菜室でもいいですが、野菜室よりも温度が低いチルド室がおすすめです。
もやしの袋を開封していない場合は袋のまま冷蔵保存することで3日くらい
持たせることができます。
3日以上保管するという場合は、水を入れた容器に浸して保管することで
1週間くらいは持たせることができるようになります。
容器に入れる水はできるだけ冷たい水を使用して毎日新しい水と交換するように
しましょう。
また、容器はラップや蓋をして空気が入らないようにして保管しましょう。
参考
・3日以上保管するという場合は、水を入れた容器に浸して保管で1週間くらい
・容器に入れる水はできるだけ冷たい水、毎日交換
・容器はラップや蓋をして空気が入らないようにする
冷凍保存
参考
冷凍保存することで一カ月くらい
もやしを水に浸けて冷蔵保存することで1週間くらいは持たせることができますが、この方法だと水溶性のビタミンCなどが逃げてしまいます。
なので、数日で使い切る予定がない場合は、最初から冷凍保存するのが
おすすめです。
冷凍保存することで一カ月くらいは持たせることができます。
未開封の場合はそのまま冷凍保存すればOKです。
開封している場合は、もやしを洗った後にしっかりと水気を切ってから
ジッパー付きの保存袋など封ができる容器に入れて冷凍庫に入れましょう。
解凍方法
冷凍したもやしをレンジや常温で解凍しようとするともやしの水分が逃げてしまって
シャキシャキ感が損なわれてしまいます。
よって冷凍したもやしはそのままの状態で調理するのがおすすめです。
解凍後の味や食感
もやしは多くの水分を含んでいるため、解凍したもやしは水分が抜けてしまい、
生のままのもやしと比べるとどうしても食感や味は落ちてしまいます。
しかし、汁ものや炒めものにしたり、茹でて和え物にしたりすると美味しく食べる
ことができます。
一度冷凍したもやしを炒めたり茹でたりする場合は、サッと短時間で炒めたり
茹でたりすることで、食感を残しやすくなります。
野菜の賞味期限・消費期限について
使用する食材を安心して食べることができるかどうかの判断する際に、
多くの人が参考にするのが賞味期限や消費期限だと思います。
ここではもやしを始めとする野菜の賞味期限・消費期限について解説します。
賞味期限・消費期限とは?
賞味期限
味や品質が保つことができる期間を示すもの。
消費期限
とは安全に食べることができる期間を示すもの。
よって、賞味期限は過ぎているけど消費期限内であるという場合は、安全面は問題
ないので食べることはできますが
味や品質は落ちている可能性があります。
また、消費期限を過ぎると安全面に問題が生じている可能性があるため
食べるべきではありません。
基本的には
インスタント食品や発酵食品など劣化が遅い食品には「賞味期限」が記載
生肉やお総菜など劣化が早い食品には「消費期限」が記載
されます。
野菜に賞味期限・消費期限はあるの?
我々が安心して食べることができるかどうかを見る際に
・賞味期限
・消費期限
は大きな判断材料になりますが、もやしを始めとする野菜には
賞味期限・消費期限の表示がない
ケースがあると思います。
野菜に賞味期限・消費期限が表示されない大きな理由は、
野菜のような生鮮食品には賞味期限・消費期限の表示義務がない
からです。
表示義務があるのは加工食品で、野菜の場合は名称と産地の表示義務はあるものの
賞味期限・消費期限は表示義務がありません。
新鮮なもやしの見分け方
参考
・茎全体が白ければ白いほど新鮮
・根の部分が茶色に変色しておらず透明なものも新鮮
・豆付きの場合は色が薄い黄色で豆が閉じているものが新鮮
・もやしの袋を触った際にもやしの茎が固いもの
・袋に水が溜まっていないもの
もやしには賞味期限・消費期限の表示義務がないため、もやしを購入する際に
賞味期限・消費期限の表示がないことも珍しくありません。
そのため、もやしを購入する際には新鮮なもやしを自分で見極める必要が
出てきます。
新鮮なもやしかどうか見分ける際に一番わかりやすいのが茎全体の色で、茎が白ければ白いほど新鮮です。
また根の部分が茶色に変色しておらず透明なものも新鮮な証拠です。
さらに豆付きの場合は豆の状態もチェックしましょう。
色が薄い黄色で豆が閉じているものが新鮮です。
また、もやしの袋を触った際にもやしの茎が固いものを選んだり、袋に水が溜まって
いないものを選んだりするのもおすすめです。
まとめ
・もやしが腐っているかどうかの見分け方
・どれくらいで腐るのか
・おすすめの保存方法
などについても紹介しました。
せっかく購入したもやしを安心して食べることができるように、そして美味しく
食べることができるように
もやしが腐っているのかどうかの見分け方についてや、正しい保存方法を
きちんと知っておくことをおすすめします。
また、購入する量や献立を工夫して、できるだけ新鮮なうちに食べきるように
しましょう。