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キウイアレルギーの症状は!アレルギーの対処には

2015年3月22日

キウイを食べると口の中で違和感を感じたり、唇が腫れてしまう等
キウイには人によってはアレルギーの症状が現れてしまう場合があります。

キウイアレルギーは今まで普通に食べていても
ある時急にアレルギーの症状が起ってしまう場合もあります。

キウイアレルギーの症状

キウイフルーツを食べた時に比較的にすぐに起る症状に

口の中のかゆみ
舌がピリピリする
喉がイガイガする
唇がしびれる
舌がしびれる
口の周りが赤くなる
唇・顔が腫れる

アレルギーの症状がひどい時には

喉が詰まる、息苦しい
貧血、冷や汗
腹痛、下痢
吐き気、胃痛
咳、気管支喘息

 

短い時間で激しく症状が現れる「アナフィラキシーショック」を起こしてしまうこと
もあります。
フルーツでアナフィラキシーショックを起こしてしまうことはとても少ないのですが

口内炎や潰瘍などの傷が口の中や食道、胃にある場合や
アレルギーを感じているのに食べ続けてしまうとアナフィラキシーショックを起こ
してしまうことがあります。

キウイのアレルギー

日本にキウイが販売されるようになったのは1960年頃
フルーツはどちらかと言うと高級品だったのですが、高度成長期になるこの時期
は日本で一番フルーツが食べられていました。

キウイの見た目、味、食べやすさ、栄養、育てやすいことから日本でも生産され日本
中に広まります。

新鮮なフルーツを手軽に食べることができ、必要な栄養もとれるキウイは学校給食
でも食べられるようになるのですが、キウイが原因でアレルギーの症状が多数
の生徒から出る事故が発生しています。

そのことから学校給食でキウイフルーツを使用する場合注意を呼び掛けており
厚生労働省ではキウイフルーツを使った食べ物に対して特定原材料として通知する
ことをすすめています。

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食物アレルギーの原因のほとんどは食べ物に含まれているタンパク質が原因です。
人間の体に必要な三大栄養素は炭水化物・タンパク質・脂質
必要な栄養素なのになぜアレルギーの症状が出てしまうのかと言うと

 ・体内に入った時に悪い物、良くない物だと体が判断する
 ・体内でキウイのタンパク質を消化できない
 ・体がまだ成長していない(6歳以下)

アレルギーの症状が出てしまう人と出ない人がいるように、基本的にキウイのタンパク質
は体に悪い物ではありません。

キウイのタンパク質がアレルギーの症状だと体が判断してしまうのは
キウイのタンパク質の成分、タンパク質分解酵素「アクチニジン」が
アレルギー症状として出やすい成分になるからです。

タンパク質分解酵素の働きは分解とあることから、胃の中で消化しやすい食べ物になり
酢豚とパイナップル、ステーキにキウイ等少し苦手な人もいるのですが
食べ物を柔らかくする作用があり良く使われます。

キウイのタンパク質分解酵素を利用して舌が綺麗になる、舌の苔を取る物も販売され
ています。

特に体がしっかりと成長してない赤ちゃん、幼児、6歳以下の子供にアレルギー症状
が出やすくなるのは、まだキウイの成分に対応できない体であることが多いことから
起こってしまいます。

キウイアレルギー「口腔アレルギー症候群」

人間の体になる皮膚や粘膜、細胞等は炭水化物・タンパク質・脂質からできています。
唇、口の中、喉、胃、腸も同じです。タンパク質を分解するキウイが触れてしまう事
でアレルギーの症状が出ます。

このことを「口腔アレルギー症候群」と言います。
キウイを食べる
 
  ・唇に触れる=皮膚が赤くなる、はれる
  ・口の中に入れる=下がピリピリする
  ・喉を通る=喉がイガイガする

6時間後や次の日にアレルギーの症状が起るのではなく、少しでも触れてしまうと
起る「即時型のアレルギー」になるため、約15分~30分で症状が現れます。

アレルギー症状が出ている状態は、体に悪い物、良くない物だと判断していることか
らこれ以上入らないようにすぐにアレルギー症状が現れます。

体が成長すると、大人になるとキウイのアレルギーは治まることがあるのですが
基本的にはアレルギーがあると考えておく必要があります。

キウイの場合「アクチニジン」ですが、タンパク質分解酵素でアレルギーを起こし
やすい、キウイフルーツのようなアレルギーが起りやすいフルーツには

 ・パパイヤには「パパイン」
 ・パイナップルには「ブロメリン」
 ・メロンには「ククミシン」
 ・バナナには「アミラーゼ」

これらのフルーツに含まれているタンパク質分解酵素が悪い物だというのではなく
赤ちゃんや幼児、6歳未満の子供に「生のまま」あたえる時には特に注意が必要です。

キウイを
 ・生で食べた時
 ・ジャムで食べた時
 ・ゼリーで食べた時

生で食べた時にしか、アレルギーの症状が出ない場合があります。
酵素があることで本来であれば固まる必要にあるジャムやゼリーは作ることが
できないのですが、酵素は熱に弱く60℃~80℃では完全に破壊されてしまいます。

ジャムやゼリーができているのは酵素がほとんどない状態になります。
キウイをドライフルーツにした物も加熱処理をしているのでほとんど酵素は
ありません。

キウイアレルギーの対処

キウイを食べた時に違和感を感じた場合には吐き出し、口の中を洗います。
タンパク質は胃液で分解されるので、胃の中に入れてしまった場合には吐き出す必要
はありません。

アレルギー症状の原因成分タンパク質分解酵素は60℃~80℃では完全に破壊される
ため熱めの飲み物を飲み口の中や喉の粘膜の成分も取り除くようにします。

アレルギー症状が出てしまった場合やアレルギーの症状が激しい時
アナフィラキシーショックに近い状況に市販薬でどうにかしたい場合は
お店や薬剤師の方に相談をして購入するようにします。

ほとんどの場合抗ヒスタミン薬の飲み薬を進めてくれます。
もし、処方されているアレルギーの薬があれば飲むようにします。

しかし、アナフィラキシーショックを起こしてしまうと心停止に至ってしまう時もあ
り、少し横になったからと言って症状が治まることはあまりありません。
治まったと思ったらまた症状が現れる時もあります。

できるだけすぐに病院に行くようにし、症状にあった適切な検査や診察、薬をもらう
ようにして下さい。病院では抗ヒスタミン薬や注射、点滴等の対応をしてくれます。

 ▪食べているキウイを吐き出し、口をゆすぐ
 ▪熱めの飲み物を飲む
 ▪抗ヒスタミン薬の飲み薬を飲む
 ▪できるだけ早く病院に行く

アレルギー以外

口の中の違和感、イガイガやピリピリ、痒みを感じた場合にはアレルギー症状とは
別にキウイの果実に含まれている「シュウ酸カルシウム針状結晶」が原因の場合も
あります。

シュウ酸カルシウム針状結晶はキウイが害虫から身を守るために必要な成分になり
体内に入ったり手で触るとイガイガやピリピリ、痒みを感じる時もあります。

その場合アレルギー症状ではなく、シュウ酸カルシウム針状結晶に反応していること
になり症状が悪化したり、長引くことはほとんどありません。
食べ終わったり食べている最中に症状を感じることも少なくなります。

キウイの他にはパイナップル、山芋、里芋、ぶどう等があります。

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キウイアレルギーと似ている

花粉と似ている構造のタンパク質を持っていることから花粉症にも注意が必要です。
シラカバの花粉はキウイのタンパク質に似ています。

キウイアレルギーの場合は「シラカバの花粉症
シラカバの花粉症の人は「キウイアレルギー」に注意する必要があります。

花粉症はある日突然になることから、キウイも花粉症にようにある日突然に
アレルギーになる場合もあります。キウイの場合一度アレルギーになってしまうと
治ることが難しいアレルギーです。

キウイフルーツとラテックス

ラテックスとは天然ゴム(natural rubber latex)のことを言います。
天然ゴムの材料、ゴムの木から白い樹液を取って作られます。

白い樹液にはたくさんのタンパク質が含まれており、製品化した時にどうしてもタン
パク質が残ってしまうことでアレルギーの症状が出ることがあります。

天然ゴムの製品(手袋や絆創膏、ゴム風船等)に触れることでアレルギーの症状が出る
ことを「ラテックスアレルギー」と言われています。

ラテックスアレルギーはどちらかと言うと「遅発型アレルギー」
すぐに現れるより時間がたってから現れます。

ラテックスアレルギーの症状は

痒み、水ぶくれ
蕁麻疹、喘息

時にはアナフィラキシーショックを起こしてしまうこともあります。
天然ゴムのアレルギーの意味になる「ラテックスアレルギー」がキウイにも使われ
ることがあります。その場合「ラテックスフルーツ症候群」と呼ばれています。

キウイがラテックスフルーツ症候群に含まれる理由は、キウイのタンパク質になる
アレルギー(抗原)がラテックスのタンパク質になるアレルギー(抗原)と似てい
るために

天然ゴム製品にアレルギーを持っている場合、キウイにもアレルギーが起る可能性
があり、キウイにアレルギーがある場合天然ゴム製品にもアレルギーが起る可能性
があります。

キウイ以外の食べ物ではアボガド、バナナ、クリ等があります。

「ラテックスアレルギー」「ラテックスフルーツ症候群」は
1992年に米国FDA(Food and Drug Administration)がラテックスから、ラテックス
と似ているフルーツによってアナフィラキシーショックが1000名以上報告されたこと
で注意を呼び掛けるようになりました。

もともと何かに触れることで皮膚に炎症を起こしやすい人、アトピー性皮膚炎
二分脊椎症の人は特に注意が必要だと言うことです。
 ☞日本ラテックスアレルギー協会

ラテックスアレルギーは積み重なることでもアレルギーになることから
ゴム製の手袋をはめることが多い場合いつの間にかラテックスアレルギーになってい
る場合もあります。

キウイアレルギーはすぐに現れる「即時型のアレルギー」
口や喉に現れることが多いことから「口腔アレルギー症候群」
症状が重くなる「アナフィラキシーショック」になる場合もあるアレルギーです。

キウイアレルギーがある場合「ラテックスアレルギー」の可能性もあり
アレルギーではなく「シュウ酸カルシウム針状結晶」の反応で現れる場合も
あります。

しっかり成長をしていない赤ちゃん、幼児、6歳以下に与えると時には
加熱してからあたえたり、少し与えて様子を見る必要があります。

◎アレルギー検査
もしかしたキウイアレルギーがあるかもしれない、しっかり検査をしたい場合は
「アレルギー科」のある病院に行くと検査をしてくれます。

検査の結果にキウイにアレルギーの反応が出ない場合もあります。

その時に偶然アレルギーが出たのかもしれませんが、検査をしに行く時には何度が
食べて違和感を感じたから行く場合が多いはずです。
検査では大丈夫であっても実際に食べて出ている反応が一番大切です。

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