日本には節分・ひな祭り・子供日等様々な年中行事があります。
その中でもみんなで手作りをして楽しむ事が出来る行事「七夕」
・みんなで一つの物を作り上げる
・自分で作った物に思いを込めて願い事をする
日頃する事がない貴重な経験ができ、年齢を重ねても素敵な思い出になります。
今年の七夕は是非飾りを手作りにして
世界に一つだけの七夕飾りを仕上げてみませんか?
折り紙で七夕飾りの作り方
七夕は「願い事」をする行事になる事らから七夕飾りにも意味があります。
そして意味がある飾りを飾る事で七夕としての意味も持たす事が出来ます。
投網(とあみ)・網飾り
貴重なタンパク源になる魚。投網(とあみ)・網飾りを飾る事から
「豊漁」「食べ物に困りませんように」「豊年豊作」の意味があります。
四角の投網(とあみ)・網飾りの作り方
①折り紙を半分に折り、また半分に折ります。
②2回半分に折った物をハサミで切り目を約9等分入れます。
切る時は切り取ってしまうのではなく、約5mm手前まで切ります。
③反対側にして9等分の真ん中を約5mm手前まで切ります。
④破いてしまわないように慎重に伸ばして出来上がりです。
三角の投網(とあみ)・網飾りの作り方
①折り紙を三角に折り、もう一度三角に折り、さらに三角に折ります。
合計三回三角に折ります。
②わになっている方から(開かない方)から切り目を約6等分入れます。
全て切るのではなく、約3mmから5mm手前まで切り込みを入れます。
③反対にして6等分の真ん中に切り目を入れます。
この時も全て切るのではなく、約3mmから5mm手前まで切り込みを入れます。
折り紙が厚くなっているのでよれて切りにくくなります。
長い場所は指で押さえながら慎重に切り、一番最後は小さいので切り目を
入れても入れなくて大丈夫です。
④始めの三角の状態にして、破いてしまわないように慎重に広げて出来上がりです。
貝飾り
貝飾りの意味は海の食べ物は大切であった事から「海の恵みを受ける事が出来ますように」
作り方
①折り紙を半分に折り、約7mm程の幅に切り目を入れます。(約20等分)
切り取ってしまうのではなく約1cm手前まで切り目を入れます。
②折り紙を広げて一つの角の裏に糊を付けて、反対側の角の表と貼り付けて
出来上がりです。
好きな長さになるように小さい貝飾りを何個か作ります。
糊がはがれやすい場合、両面テープをカットして使うとしっかり貼り付ける
事が出来ます。
③小さい貝飾りをつなげて行きます。
貼り付けていない角の裏に糊や両面テープを付けて
つなげて行くと出来上がりです。
大きい貝飾りは一つでも良いのですが、小さい貝飾りをつなげると
とても素敵です。
貝飾りは作る事は少ないかもしれないですが、とても綺麗ですのでおすすめです。
巾着(きんちゃく)財布
巾着(きんちゃく)財布の意味は「お金が貯まりますように」
切実な願いになる事から、七夕には是非飾りたくなります。
七夕用と言うわけではないのですが、比較的簡単に折り紙で財布を作る事が出来ます。
作り方
①折り紙を半分に折り、さらに半分に(正方形)折ります。
②折った折り紙を広げて左右を真中まで折ります。
③わになっている方の左右の端を三角に折ります。
④三角と端の折り目を折り目にそって割ります。
⑤裏返しにして端を折ります。
⑥開いている方の4箇所の端を三角に折ります。
⑦三角を約2/3折り、さらに半分に折って出来上がりです。
小さめの財布になるので、大きいのが良い場合は大きめの折り紙を使います。
最後約2/3と半分に折った部分の折り紙が厚くなるので、浮いて来る場合は
裏に糊や両面テープを張って固定します。
⑦の部分が厚くなり過ぎる場合は2回半分に折って糊や両面テープでとめると
スッキリした仕上がりになります。
巾着のように持ち手を付けたい場合は細く切った折り紙や紐を付けて
持ち手を付けると巾着のようにもなります。
屑籠(くずかご)
屑籠(くずかご)の意味は「整理整頓」「物を粗末にしませんように」
屑籠(くずかご)や屑籠(くずかご)以外の七夕の飾りを作った時に、出たゴミを入れる事で
無駄遣いをしない「倹約の心」を育てると言われています。
屑籠(くずかご)は三角の投網(とあみ)・網飾りの作り方の応用で作る事が出来ます。
作り方
三角の投網(とあみ)・網飾りの作り方①~③まで行います。
④三角の投網(とあみ)・網飾りは三角の状態で広げたのですが
屑籠(くずかご)は四角の状態、折り紙の正方形で広げます。
破いてしまわないように慎重に広げます。
⑤中央にくず玉や七夕の飾りを作った時に出たゴミ(失敗作等)を入れて
伸ばします。
⑥4つの角に糊を付けて貼り付けます。
糊ではなく両面テープにするとしっかり張りつける事が出来ます。
形を整えて出来上がりです。
吹き流し
行事に欠かす事が出来ない吹き流し、七夕の願い事は「針の上達」であった事から
「織女のように織物や裁縫が上手になりますように」
そして、5色にすると厄除けの意味も加わります。
作り方
①内側に色が来るように折り紙の上の部分約2cm折ります。
②半分に折って折り目をつけます。
③折り目に向かい両端を半分に折り、さらに半分に折り広げます。
④折り目にそって凸凹に折りたたんで行きます。
⑤たたんだ後は三等分に上の折り返しの手前までハサミで切ります。
ハサミで切ったら広げます。
⑥折りたたんだ部分に糊を付けて貼り付けたら出来上がりです。
紙衣(かみこ、かみころも、かみきぬ)
紙衣の意味は「縫いの腕が上がりますように」「着る物に困りませんように」
作り方
折り紙の他に帯を用意します。
普通の折り紙の場合では帯は約2cm、長さ約7.5cm
①内側を表にして半分に折ります。
②折った物を広げ左右を真中まで折ります。
③裏にして両側をさらに半分に折ります。
④縦を半分に折り、半分に折った線に沿って1/4に切り目を入れます。
⑤切り目を入れた半分の部分を両側を内側に半分に折りこみます。
⑥内側に折っていない方を1/4程残す感じで折ります。
⑦折った部分を上に約7mm出るように折ります。
⑧折った部分を割り折りします。
⑨上の三角部分を内側に折ります。
⑩帯を三つに折って付ければ出来上がりです。
星飾り
星飾りは「星に願いが叶いますように」
星飾りは七夕だけではなくクリスマスやお誕生日、イベント等に使う事が出来ます。
折って作る星の作り方
①折り紙を半分に折り、さらに半分(正方形)に折ります。
②半分に折った物を広げて、割って三角形を作ります。
③三角形をまた半分に折って内側に折ります。裏側も内側に折ります。
④もう一度裏側に戻して何もしていない方を開くように折ります。
⑤折った方の下の部分を上に折り、端の部分を内側に折ります。
⑥内側に折った部分を外側に折ります。
この時の角度に注意しながら、表に返してバランスと取りながら折ります。
⑦星の形を整えて出来上がりです。
折って作っているので厚さがあり浮きやすくなります。
浮きやすい部分は糊や両面テープで貼ると落ち着きます。
星の下に吹き流しのような物を付けたい場合は
①折り紙を約6cm幅に切り、半分に折り、また半分(約1.5cm幅)に折ります。
②上の部分は約1cm空くようにハサミで切ります。
約3c幅にして切り目をほぐします。
真中の幅が広くなると思うので真中だけ切ります。
③星の裏に付けて出来上がりです。
切って作る星の作り方
笹の葉
笹に飾りをするのですが、笹の葉でつくる笹つづりで一層七夕の雰囲気を加えます。
笹の葉には「邪気から守ってくれますように」と言う意味があります。
作り方
①折り紙を三角に折ります。
②真中を目安にして1/3の残すように斜めに折ります。
もう片方も合わせるように折ります。
はじめにしっかり折ってしまうのではなく左右を合わせるようにして幅を決めると
折りやすくなります。
④角を斜め下に折ります。
重なっている方を先に斜めに折って表に返し、バランスを見ながらもう片方を折ると
斜めの角度が左右合いやすくなります。
⑤上の角を半分に折ります。片方も同じように折りって完成です。
この時先の重なりに注意をすると綺麗に仕上がります。
半分に折った部分が折り紙が厚くなっているので浮やすくなるので
両面テープや糊で止めると落ち着きます。
つなげる場合は両面テープや糊でつなげます。
織姫と彦星
七夕と言えば織姫と彦星、年に1度しか会う事が出来ない事から
「二人のように永遠の愛が続きますように」と言う意味が込められています。
作り方
織姫と彦星は折り紙の色と顔のイラストを変えて作ります。
①折り紙を三角に折ります。
②三角を開いて反対側も三角に折ります。
③また三角を開いて半分まで三角を折り、そのまま半分まで折ります。
④紙を裏返して折ってない方の角を下まで折ります。
折った三角を開いて線の所まで折ります。
⑤左右を上の小さな三角に沿うように折り、先を外側に折ります。
片方も同じように折ります。
⑥上の部分の角を内側に折ります。
⑦裏返し左右の三角部分を内側に折り、顔を書いて出来上がりです。
手の先を間に入れると納まりやすくなります。
織り姫と彦星の違いは「髪型」
同じ顔でも髪型と着物の色を変えるだけで区別ができます。
目を離したり、頬をピンクにすると可愛い雰囲気になります。
千羽鶴・折り鶴
千羽鶴や折り鶴は七夕のイメージは少ないかもしれませんがとても大切な
「家族が長生きしますように」と言う意味があります。
千羽鶴の数は家族で一番最年長の人の数を折ります。
折り紙の代表的な物が「鶴の折り方」になる事から「教える心」「教わる心」の
学びの場でもあります。
鶴の作り方
(鶴のつなげ方)
鶴が落ちないようにする時のビーズは「短冊」を付けると七夕らしくなります。
短冊は折り紙でも良いのですが一番下に付けるので、画用紙等少し厚さがある方が
安心です。大きさは幅約5cm 長さ約15cm
七夕と言えば「輪つなぎ」この飾りを見ると「七夕」を感じる事ができ、幼い頃は
どこまでも長く作るのが好きでした。
私の中では七夕に欠かす事の出来ない飾りだと思っていたのですが
七夕としての意味はないようです。
少し悲しい気持ちになったのですが七夕の意味のある飾りを飾ると
輪つなぎの出番はもしかしたらないのかもしれません。
しかし今年の七夕は意味が含まれている飾りとやっぱり輪つなぎも作ろうと
思っています。