麻素材の衣類「ジャケット」や「パンツ」等汗が出ても肌に付きにく事から、好ん
で着る事も多くなります。
「麻」と「シワ」はペアになりそれが麻の良さでもあるのですが、着用する回数が
増えるとシワも増えているように感じます。
浴室に吊るす
お風呂に入った後ふたをせずにシャワーを使い浴室を蒸気たっぷりにし、形を整えて
吊るしひと晩おきます。水蒸気でシワが伸びて消臭効果もあります。
麻やリネンは乾きやすいのですが、翌日には風通しの良い場所に吊るししっかり湿気
を取ります。
麻やリネン生地だけではなく他の素材の場合でも、水蒸気の中で干す事でタバコや焼
き肉、油等の臭いは浴室にひと晩吊るしておくと臭いが消えやすくなります。
霧 吹 き
シワの部分に多めに霧吹きで水をかけ衣類を吊るしてシワを伸ばします。
ブラシがある場合は生地を傷めないようにしながら、水を生地に染み込ませるイメージ
でブラッシングします。
お水をお湯に変えることで蒸気も加わり、さらにシワが伸びやすくなります。
アイロン
アイロンをする時には必ず洗濯絵表示を確認します。洗濯絵絵表示にあるアイロンの温度
や高温(180~200℃)にしてたっぷり霧吹きをかけアイロンをします。
あて布をする場合は麻100%の場合は基本的にはあて布はいらないのですが、アイロンのあ
たり等の心配がある場合はあて布をします。ナイロン素材の網目になっているあて布より
綿のハンカチ等であて布をした方がしっかりアイロンをする事ができます。
スチームで自然な仕上がりにする場合にはアイロンのスチームをシワにあてて仕上げます。
麻素材の衣類は連続して着てしまうと生地を傷めてしまうため、休ませて着用するように
します。
「浴室に吊るす」「霧吹き」「アイロン」何度か繰り返した頃に、洗濯をしてしまい濡れ
たまま干してシワを伸ばします。シワだけではなく汗や汚れ、汗ジミ防止になります。
洗 濯 方 法
色が濃くない麻
黒やネイビー等色が濃いものはかなり色落ちがします。洗濯する事で白っぽくなる事があ
りますのでクリーニングに出すようにします。
▪ 洗濯絵表示で「手洗い」や「洗濯機」のマークがある物
自宅で洗濯をする場合は必ず確認をして行います。
◎ 用意する物
▪ 中性洗剤(エマール等)
▪ 衣類が入る入れ物(浴槽でもできます)
ハンガーを選ぶ時は針金のハンガーや木のハンガーは避けるようにします。針金は細す
ぎて型崩れがしやすく、木のハンガーはカビになる事があるのでプラスチックの厚さの
あるハンガーを選びます。
自然な感じに仕上げるのではなく、きっちり仕上げたい時には水分がぼとぼと落ちない
程度に濡れている状態で、一度アイロンをし乾いてからもう一度アイロンをするとシワ
が伸びやすく綺麗に仕上がります。
汗 ジ ミ
汗をかく時期に着る麻素材の衣類いつの間にか汗ジミになっている事もあります。
汗は水で取る事ができます。まず、水で洗い汗ジミを取ります。
水で洗っても取れないようであれば黄ばみの部分に固形石鹸をつけて揉み洗いをします。
しっかり洗剤が落ちるまで良くすすぎ乾かします。
汗ジミを取る場合も必ず「色」「洗濯絵表示」確認をし、クリーニングに出す場合は
汗ジミがある事を伝えます。