タンパク質やカロテン、ビタミンCを豊富に含む緑黄色野菜「スナップエンドウ」
種をまく時期を気を付ければ育て方はそんなに難しくありません。
「春まき」と「秋まき」
スナップエンドウの生育適温は15~20度、寒さ(-4度)に強いのですが暑さに弱く28度
を超えると生育が悪くなります。
基本的には関東より北、北海道等では「春まき」、関東より西では「秋まき」になります。
種をまいた状態では寒さや霜に弱く30cmを超えてしまうと、寒さを乗り越える事ができませ
ん。早くまき過ぎる事のないように適正時期に種をまく事が重要になり、場所や種類によっ
ては春まきでも成長をします。
春まきの時期は4~5月、収穫時期は7月中旬~9月上旬
短い期間で成長させ、収穫するため「つるなし」を選びます。
秋まきの時期は10月中旬~11月上旬、収穫時期は4月中旬~6月上旬になります。
「つるなし」と「つるあり」
1m以内(70~100cm程)で育てたい場合は「つるなし」1m(120cm程)越えても良い場合は
「つるあり」を選びます。
基本的には味や育て方は変わりませんが、つるありの方が長くなる事で収穫は多く長く収穫
できます。
苗を植える場合は春に販売している地域、秋に販売している地域、地域によって販売時期
が異なり販売している時が栽培時期になります。
スナップエンドウの育て方
プランター栽培の場合は幅60cmのプランターで3箇所
鉢の場合は7号以上の鉢で1箇所に種をまきます。
土は「野菜の培養土」を用意し、一か所に4~5粒をまいて本葉2~3枚になった時に30cm間
隔位になるように植えつけます。
間引きと土寄せ
発芽後、生育の良いものを3株程残し、間引きします。
土寄せ(防寒・乾燥防止)のために本葉3~4枚のときに株元に軽く土寄せをします。
土寄せの土はバーク堆肥、もみ殻、おかくず等を用います。
支柱と肥料
つるが伸び始めたらつるありは約2m、つるなしは約1m支柱や支柱ネットを立てます。
化成肥料は窒素成分が低めの化成肥料を使用します。肥料を与える時期は1月頃防寒対
策後肥料を与え、3月頃にも肥料を与え土寄せをします。
花が咲きだした頃は追肥は行っても、行わなくても問題はありません。
収 穫
莢(さや)の実が膨らみ始めた頃、開花後約30日前後が収穫時期になります。
早く収穫したり、遅く収穫すると甘みが少なめになります。
大切な「摘心」
枝がこみすぎると日当たりが悪くなったり、中心になるつるからたくさんのつるが伸びてくる
事で風通しや栄養ががバラツキます。
中心となるつる以外を風通しが良くなるように摘心をします。
スナップエンドウは日にあたることで成長し、鮮やかなグリーンと甘い実が育ちます。
害虫や病気
葉にはエカキムシやハモグリバエの幼虫 (葉に白く絵を描いたように、線がつく食害)
新芽にはヨウトウムシ(ヨトウガの幼虫)黒褐色や緑色、青い等アオムシ(モンシロチョウの幼
虫)食害があります。
収穫前日まで使用できる「家庭園芸用殺虫剤」をまきます。
卵を産み付けられない限り発生する事がない「ヨウトウムシ」や「アオムシ」は植え付け時や
種まき時に、防虫ネットを張る事で産卵を防ぐ事が出来ます。
卵を見つけ場合は大量に発生してしまうのですぐに殺虫剤をまき、幼虫を見つけた場合に
は割り箸などで取り除きます。
どちらの場合も他の植物から移動してきた可能性もあるので、周りに他の植物があれば他の
植物も確認をします。
注意ポイント
鳥に注意!
発芽すると鳥に食べられてしまう事があります。へだがけ等で防止します。