季節の変わり目や冬の乾燥した時期などに大活躍するワセリン。
実は、花粉症対策にも使えるという意外な事実があったのです。
2019年4月にNHKで放送された「ガッテン！」でもこのワセリンを鼻に塗る花粉症対策
が紹介されました。
お手頃な価格で手軽にできる対策なので、少しでも花粉症の症状を軽減したい人は試して
みると良いですね。
今回は、なぜワセリンが花粉症に効果があるのか、ワセリンの塗り方やおすすめの種類、
注意点を紹介します。
それでは、まずワセリンを鼻に塗る理由、効果を症状ごとにお話します。
ワセリンの花粉症・アレルギー性鼻炎の鼻への効果
なぜワセリンを鼻に塗ると花粉症に効果的なのでしょうか？
そもそもワセリンは何かというと、原油から精製された薄黄色や半透明の保湿剤です。
使用したことがある方はわかると思いますが、原油から精製されただけありベタベタとし
た半固形の軟膏です。
そして、このベタベタこそが花粉症に効く理由なのです。
花粉は直接目や鼻の中に付着する場合もありますが、肌に付着したものが跳ね返って目
や鼻に入ることもあります。
このベタベタを塗ることで花粉が跳ね返ることができないようにするのです。
お手頃で手軽な割に効き目があるとして実践されている方も多く、イギリスでもワセリン
を鼻に塗る方法が広く紹介されているそうです。
また、花粉以外のホコリやダニなどに対するアレルギー鼻炎の方にも、同じ理論で効果が
期待できます。
ワセリン 鼻の乾燥・鼻血の効果
花粉症以外にも、ワセリンを鼻に塗ることで効果が期待できます。
乾燥する季節になると鼻の奥が乾燥して切れてしまうことで、鼻血が出ることもあります。
そして、冬の季節や花粉症の季節、鼻をかみすぎた時には鼻の下が乾燥してしまうことも
多いと思います。
そんな時にもワセリンを塗ることで乾燥を予防する、今以上肌荒れを予防する目的として
使えます。
それでは、ワセリンをどうやって使えばいいのかワセリンの塗り方をご紹介します。
ワセリンを花粉症の時鼻に塗る
ワセリンを塗る場所は、小鼻や鼻の入口（際）です。
侵入してくる入口に塗っておくことで花粉を鼻でブロックします。
塗るマスク
塗るマスクという製品がありますが、花粉の跳ね返りを防ぐことができるワセリンは塗る
マスクと基本的には同じ効果があります。
わざわざ塗るマスクを購入しなくてもワセリンで代用できることもありますが、塗るマス
クは水溶性陽電荷帯電ポリマーというのが主成分です。
この水溶性陽電荷帯電ポリマーは、目に見えないプラスイオンの透明な膜を作り空中の花
粉をキャッチして花粉を防ぐことに特化した製品です。
花粉症の症状がひどい場合には鼻の中まで塗る人もいます。
鼻の中に塗ることで花粉が鼻の粘膜に付着するのを防ぎます。
またさきほどお話したように花粉の跳ね返りを防げるので、目の周りにワセリンを塗ってお
くのも効果的です。まぶた、目頭、目の下とめの周りを囲むように塗ります。
ワセリンを花粉症の時鼻に塗る方法
小鼻や鼻の入口・まぶたなどは清潔な指で、鼻の中にワセリンを塗る場合には、綿棒で塗
るとやりやすいです。鼻の中を塗る時は優しく塗ってください。
ワセリン 鼻の乾燥・鼻血の時塗る方法
乾燥してしまった鼻の奥にワセリンを塗る場合も、綿棒で少量をとり粘膜を傷つけないよ
うに優しく塗ります。
まぶたや目頭、目の下に塗る時は清潔な指で塗ります。目の際ギリギリに塗るとワセリンが
目に入ってしまう可能性があるので気をつけて下さい。
ワセリンを花粉症の時鼻に塗る頻度
塗る頻度は、小鼻や鼻の入口、まぶたなど目の周りに塗った場合1日に3～4回は塗り替え
た方が良いと言われています。
なぜなら、ワセリンには花粉の成分を分解する働きはなく花粉をとどめておくだけだから
です。
また鼻の中や鼻の奥に塗る場合には、ワセリンが垂れてきた場合に鼻汁として経口摂取
することになります。
つまり、花粉の成分が着いたまま経口摂取されてしまうので1日に3～4回と言わずより頻
繁に塗り替えることをおすすめします。
外を出歩いた後などは早めにティッシュで拭き取りましょう。
ワセリンの注意点・副作用
基本的には、ワセリンは軟膏として世界中でも広く使用されており、唇や口の中にも使え
ます。ただ、一部報告としてかゆみやかぶれ、発疹などの副作用が報告されています。
また、副作用として肺炎になるという噂も囁かれていますが、お医者さまも聞いたことがな
いそうなので単なる噂のようです。
ただ、肌にあわずにかぶれてしまう場合や、ワセリンのベタベタが口の中に入りどうも気
持ち悪いという場合もあると思いますので、最初は少量を皮膚の厚い部分に試してから使
うようにします。
ワセリンで花粉症の鼻におすすめ
それでは、どのワセリンを選べば良いのかをお話していきます。
ワセリンには、いくつか種類がありますが、花粉症用に目の周りや鼻の中に塗る場合には
白色ワセリン以上を使用します。以下に種類を紹介します。
ヴァセリン（Vaseline）
ユニリーバ社の商品で一般的にもよく見かける種類です。価格は安いのですが、純度は低
いので皮膚の薄い部分や敏感肌の方には向いていません。
白色ワセリン
白色ワセリンは、日本の基準で作られた医療用医薬品や市販薬（第3類医薬品）として扱
われるワセリンです。純度が高いので肌への負担も軽くなっています。
プロペト
プロペトというのは、白色ワセリンよりさらに純度が高いワセリンです。アトピーなど敏
感肌の方や赤ちゃん、小さな子どもにも使用できます。
サンホワイト
ワセリンの中で最も純度の高いのが、このサンホワイトです。つまり、プロペトよりも純
度が高く不純物が含まれていません。値段はその分高くなりますが、プロペトが肌に合わ
なかった方にはこちらがおすすめです。
今回は、花粉症対策としてワセリンを鼻に塗ることの効果や塗り方についてまとめてきま
した。
ワセリンと言えば乾燥対策としての印象が強いので、花粉症の対策などで鼻にも使うこと
ができるのは意外だった方も多いと思います。
鼻に塗る方法だと仕事の都合上でマスクをできない時にも役立ちそうですね。
花粉症の時期には、これまでのマスクなどの対策に加えて、鼻にワセリンを塗る方法を
ぜひ試してみてください。