クリスマスローズは丈夫な品種が多く、初心者でも簡単に育てることができます。
しかし、クリスマスローズも日本の夏の暑さと冬の霜は少し苦手です。
夏は影になる場所に置き、冬は霜を避けるために軒下に置くなど季節や天候によって
移動ができる鉢植えは、
クリスマスローズを育てる環境にとても良いでしょう。
クリスマスローズを鉢植えで長く楽しむためには何が必要なのでしょうか。
実は苗や土だけだなく、植木鉢の選び方も重要です。
クリスマスローズを鉢植えで育てる方法
クリスマスローズを鉢植えで育てる方法
・土の種類
・種まき
・水やり
・肥料
そして
・葉切り
・花がら摘み
・株分け
・植え替え方法
基本的な育て方や開花時期、品種での育て方は地植えでの育て方と同じです。
ぜひこちらの記事をご覧ください。
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クリスマス ローズ 育て方で地植えを初心者がするには
自宅の庭に可憐なクリスマスローズが咲いていたら素敵ですよね。 特に花が少なくなる冬場に、色とりどりの花を咲かせるクリスマスローズが庭にあったら なんて思う方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。 冬 ...
鉢植えの場合鉢底に敷く「軽石」や「鉢底石」が必要です。
クリスマスローズを鉢植えはどこに置く方が良いのかと言うと
植木鉢の置く場所
・夏は直射日光の当たらない風通しの良い半日陰
・冬は霜で葉や茎が傷つかないように軒下や玄関など
クリスマスローズの苗の植え方
・苗は10月〜3月の間に植える
クリスマスローズの苗を購入した場合苗は10月〜3月の間に植えます。
苗の植え方
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①鉢底ネットで鉢の穴を覆い、軽石を敷きます。
②①の上に3分の1くらいまで土を入れます。
③苗をポットから取り出して、根を崩さないように土をしっかりと落とし、
②の鉢の中心に置きます。
④土で苗が安定するようにしっかりと埋め、たっぷりと水やりをしましょう。
③で鉢に苗を植える場合は深く植え過ぎないように注意をします。
クリスマスローズ ウィンターベルの育て方
クリスマスローズウィンターベルを鉢植えで育てる時は、秋〜春の成育期に良く日の当たる
場所に置いてあげます。そして夏は風通しの良い日陰に移動させて、直射日光を避けます。
クリスマスローズ リビダスの育て方
クリスマスローズの中では1番寒さに弱いのがクリスマスローズ リビダス。
鉢植えの場合は、真冬は玄関や軒下で管理をしましょう。
株が大きくなってくると環境に慣れて、寒さにも強くなっていきます。
植木鉢を選び方
・プラスチック鉢と駄温鉢がおすすめ
クリスマスローズを植えるための植木鉢にも性質や種類が多くあるので、
クリスマスローズを栽培する環境や用土で植木鉢を選ぶと良いでしょう。
プラスチック鉢と駄温鉢は特に初心者の方にオススメの植木鉢です。
プラスチック鉢
色々な大きさのものが生産されていて、軽量で使いやすいのが特徴です。
クリスマスローズの栽培に適していますが、側面の空気と流れと水の蒸散が悪いので、排水
性を良くするために用土に軽石や腐葉土を混ぜるようにします。
駄温鉢
鉢底の穴が大きく、通気性に優れているので、根腐れをしやすいクリスマスローズに
とても適しています。
愛知県の常滑市で作られ、国内では昔から園芸家に愛用されている鉢です。
栽培しやすく、クリスマスローズを最も栽培しやすい鉢でしょう。
クリスマスローズが購入できる場所
クリスマスローズの苗や植木鉢は園芸店、ホームセンター、、展示即売会、通信販売で
購入できます。
開花前に花の色や形がわかるメリクロン苗で1,000〜3,000円が相場です。
どんな花が咲くのかわからない実正苗は500円前後で購入ができます。
花が咲いている開花株の場合、一般的なクリスマスローズで2,000円ほどですが
人気のある品種になると1万円を超えるクリスマスローズもあります。
クリスマスローズが購入できる店舗
・東京都西東京市「ふみ屋」
西東京市のクリスマスローズの農場で直売店です。
一般の園芸店では並ばないような、
珍しい品種も多く栽培されています。
今年、発芽のクリスマスローズのポット増しです。ふみ屋 #西東京市 pic.twitter.com/hT18FzKVI0
— ふみ屋 (@Hellebores_fumi) 2019年10月26日
・長野県長野市「Zoony Garden」
珍しいクリスマスローズを多く栽培されていて、庭造りの講座なども開催されています。
夏季のみオープンしている素敵なカフェもあります。
クリスマスローズが購入できる通販
・クリスマスローズ専門店「ショップ童仙堂」
珍しい品種のクリスマスローズも多く扱っているお店です。
注文が入ると、数十万株の中
からぴったりの株を選んで発送してくれます。
品種お任せで、とにかく良い株を選んでもらえることでもできます。
・クリスマスローズと多肉植物のお店「涼花」
さまざまな品種のクリスマスローズを販売しています。
苗だけでなく、土や肥料、植木鉢も
一緒に購入ができ、可愛らしい多肉植物もたくさんあります。
吉田園芸様の多弁花は、日々その美しさが変化していくので、とても見ごたえがありますね。こちらはC000562番のお花です。ショップ涼花(SUZUKA)で販売しております。https://t.co/nJnSYFhJRX#花 #植物 #ガーデン #ガーデニング #園芸 #園芸店 #flower #flowers #クリスマスローズ #涼花suzuka pic.twitter.com/mmnVT8Kdxw
— 涼花(SUZUKA) (@suzuka20150101) 2018年2月27日
クリスマスローズの花が咲かない
クリスマスローズは丈夫な品種が多く、寒さや乾燥にも強く手入れもあまり必要ない植物
なのでガーデニング初心者でも失敗が少なく、とても育てやすいと言われています。
しかし、クリスマスローズも性質や生育サイクルをしっかり理解していないと根腐れを起
こしたり、花が咲かないなどの失敗をしてしまう可能性もあります。
そこでクリスマスローズの地植え、鉢植えでよくあるトラブルや解決方法には
日陰の場合
・クリスマスローズは半日陰の場所を好む
多くの植物は日当たりの良い場所を好みますが、クリスマスローズは半日陰の場所を好む植
物です。日陰だからという理由でクリスマスローズが咲かないなどのトラブルは少なくなります。
特に夏は直射日光を避けて、木の下など日陰になる場所が適しています。
基本的に水やりもする必要がなく、乾燥にも強い丈夫な性質を持っています。
土が乾いたら水を与えますが、夏は与えすぎると根腐れを起こすので注意しましょう。
花が咲かない
・苗の花が咲くまでに2年
クリスマスローズの苗を買ってきて植えた場合、苗が花が咲くまでに2年はかかります。
残念ながら苗を植えてその年のクリスマス時期にはまだ花は咲きません。しかし
・数年経つのに花が咲かない
・以前は咲いていたのに咲かなくなった
ということもよくあります。その場合の原因には
・根詰まりをしている
鉢植えの場合、成長することで鉢が小さくなってしまって根詰まりを起こしている
可能性が高いです。
根鉢を崩し、今より大きめの鉢に植え替えをしましょう。
・肥料が切れている
庭に地植えをしているのなら肥料が足りていない可能性が高いです。
肥料を与えることで
開花が見られることがあります。
肥料の参考にぜひこちらもご覧ください。
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クリスマス ローズ 育て方で地植えを初心者がするには
自宅の庭に可憐なクリスマスローズが咲いていたら素敵ですよね。 特に花が少なくなる冬場に、色とりどりの花を咲かせるクリスマスローズが庭にあったら なんて思う方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。 冬 ...
・苗が若くて花が咲かない
「開花見込み株」が翌シーズンに必ず咲く訳ではありません。長い場合は5年かかる
ケースもあります。
咲かなかった場合は、翌シーズンの開花に備えて育てましょう。
小さい苗は最初は鉢植えで育てて、大きくなったら地植えにすると咲きやすいと言われて
います。花が咲かなくても緑色の葉が元気に出ていれば、心配せずに気長に花を待つしか
ありません。
花が下向き になる
・基本的にクリスマスローズは下を向いて咲きます。
うつ向いて咲く姿が可憐だと言われていますが、現在は花がよく見えるように
上向きのクリスマスローズも増えています。
下向きの花を上に向かせたい場合は、支柱を使って上向きにしましょう。
根腐れ
クリスマスローズが根腐れを起こす原因は
・水のあげすぎ
・根詰まり
・肥料
・土が合っていない
これらの理由があげられます。
鉢植えの場合
鉢底に底石を敷いて、水はけをよくする。
根腐れ
根についた土を優しく洗い流し、黒くなった根は消毒をしたハサミで切り取る。
そして葉が茂った状態だとクリスマスローズに負担がかかるので、枝葉を切り根が
水分をあまり吸収できない状態でも、生育できるようにします。
清潔な土に植えつけて半日陰の場所で管理しましょう。
クリスマスローズを失敗しないために
クリスマスローズを失敗しないで育てるために、生育サイクルがあることを
覚えておきましょう。
・クリスマスローズは冬が生育期間
秋は土が乾燥したら水を与えるようにしましょう。湿っていたら、水やりは控えます。
冬になったら、必ず午前中に水やりをすませるます。午後に水やりをすると、水分が冷え
て霜柱にになってしまい株を傷つけてしまう可能性があります。
・クリスマスローズは夏が休眠期間
水を与えすぎると根腐れを起こすので、頻繁に与える必要はありません。
しかし、気温が
高く極度に乾燥をすると水切れを起こすこともあるので、様子を見ながら水やりを
することが大切です。
この時期は害虫もつきやすくなるので、歯の裏側に水をかけるように与えれば害虫を洗い
流すことができます。
●クリスマスローズは失敗を恐れずに育てよう!
クリスマスローズで1番多い悩みは「花が咲かない」ことだと思います。
クリスマスローズは苗から育てると2〜5年もかかります。花が咲かないと思った時葉が元
気で緑色をしているなら、心配はしなくても大丈夫です。
クリスマスローズは基本的に、放ったらかしでもちゃんと花が咲くと言われているくらい
なのであまり気にせずに、そのうち咲くだろうと気長に構えてみてください。
・生育サイクル
・水やり
・肥料
・気候
これらに注意をしていれば大きな失敗をすることはあまりありません。クリスマスローズが
咲くのを想像しながら楽しみに待ちましょう。
クリスマスローズの毒性 (犬・猫 )
美しく可憐なクリスマスローズですが、根に猛毒があり葉や茎、花の汁に触れると
かぶれたり、水ぶくれができてしまいます。
剪定や植え替えをする場合、必ず手袋をするようにしましょう。
ペットや小さい子供がいある場合は、クリスマスローズは手の届かない場所に置くなど
注意が必要です。
犬や猫がクリスマスローズを食べてしまうと、腹痛や下痢、嘔吐、心臓麻痺の症状が起こ
ります。
もし、ペットが食べてしまったらすぐにかかりつけの動物病院で診てもらいましょう。
クリスマス ローズ同士の寄せ植え
真冬に美しい花を咲かせるクリスマスローズは長期間楽しむことができるので、寄せ植えに
もとても適しています。さまざまな品種を楽しめる寄せ植えがあると、庭のイメージが変わ
りとても明るくなります。
クリスマスローズは品種によって色や花びら形が異なるので、クリスマスローズ同士、
さまざまな種類のクリスマスローズの寄せ植えはとても豪華で綺麗です。
クリスマスローズの種類や品種のおすすめ
初心者の方は一般的なシングルのホワイトやピンクがおすすめです。例えば
シングルの「糸ピコティ」とシングル「ピンク」
セミダブル「糸ピコティダブル」とシングル「赤」
一般的なクリスマスローズ同士の寄せ植えは、まとまりやすいのにクリスマスローズの良
さを楽しむことができるので初心者におすすめです。
何より新しい品種は季節によって、水やりや日当たりに気をつけなければならないものや
栽培が難しいものもありますが、一般的なクリスマスローズ同士であれば寄せ植えに失敗
することは比較的少なくなります。
一度寄せ植えをすると自分の思い描く寄せ植えの方向性も見えてくるので、さまざまな品種
に挑戦すると良いでしょう。
注意ポイント
浅い鉢は根詰まりを起こしやすく、成長が悪いのでじゅうぶんな深さのある
鉢に寄せ植えをするようにしましょう。
クリスマスローズと一緒に植える花のおすすめ
お互いの花の良さを引き立てたり、いつも花を咲いている状態を維持できる。
自分だけの鉢植えにする楽しみも増えるのが他の花や植物との寄せ植え。
クリスマスローズと相性が良くて、おすすめの花には
スノーフレーク
スノーフレークは4月に開花をします。
冬も葉が枯れることがなく、クリスマスローズの花が終わる頃に花が咲き始めるので庭が
寂しくなりません。
チューリップ
花や葉の大きさがクリスマスローズとよく合います。
球根を手に入れやすく、種類も
多く庭を華やかにしたい方におすすめです。
アジュガ
半日陰でもよく花が咲くので、クリスマスローズとの相性はぴったりです。
冬の間も葉が枯
れず、クリスマスローズの花が終わる頃に花が咲き始めます。
注意ポイント
他の花を選ぶ時好きな花を組み合わせるのではなく、乾燥や土、植物に適した
環境など環境などを考えながら組み合わせて行いましょう。
この組み合わせを考えずに行うと、花が枯れてしまう原因になります。
●クリスマスローズを鉢植えで育ててみよう!
クリスマスローズは庭に地植えも素敵ですが、お気に入りの鉢で育てる
クリスマスローズ
もとても綺麗でしょう。
鉢植えは季節によって、場所を移動することができるのが最大のメリットです。
暑さに弱いクリスマスローズを地植えする場合、真夏は木の下などの
日陰のできる場所に
植えなければなりませんが、鉢植えならその心配がありません。
しかし、玄関や軒下に置いた場合は、子供やペットがうっかり触ったり食べてしまうこと
が
ないように気をつけましょう。気に入った品種のクリスマスローズが見つかったら、
手軽に植えることのできる
鉢植えに挑戦してみてはいかがでしょうか。