ブロッコリーはビタミンCや葉酸をはじめ栄養が豊富な野菜であり、さまざまな料理や
お弁当にも使えるため重宝している人もたくさんいると思います。
そんなブロッコリーを食べようとして
「あれ?普段とちょっと違う気がする」
といった経験がある人はいないでしょうか?
ここでは、ブロッコリーはどれくらいで腐るのかについて紹介します。
また、腐っているブロッコリーの特徴や正しい保存方法などについても紹介します。
ブロッコリーはどれくらいで腐る?
ブロッコリーは野菜のなかでも日持ちしない野菜です。
常温で置いておいた場合は1日程度しか持ちませんし、茹でた場合は半日程度しか
持ちません。
常温だと、温度が高くてつぼみが成長し、そちらへ栄養がいってしまうため、
食べることができても栄養や味は落ちてしまいます。
冷蔵保存をした場合でも3、4日程度しか持ちません。
また、茹でたブロッコリーの冷蔵保存は2日程度しか持たないので、
すぐに使う予定がなく数日保存する場合は茹でずに生の状態で保存するのが
おすすめです。
冷凍保存した場合だと生でも茹でた場合でも1ヶ月程度は持ちます。
メモ
常温:1日程度
茹でた場合:半日程度
冷蔵(生):3、4日程度
冷蔵(茹で):2日程度
冷凍:生でも茹でた場合1カ月程度
数日保存する場合は茹でずに生の状態で保存
腐っているブロッコリーの特徴
ブロッコリーがどれくらいで腐るかを知っていても、新鮮ではないブロッコリーを
購入したり、保存方法が適切でなかったりした場合は
通常よりも早めに腐ることがあるので注意が必要です。
そんな場合でも腐った時のブロッコリーがどうなるのかを知っておけば、
調理する前に気付くことができます。
見た目
ブロッコリー全体を見て、
・カビが生えている
・茎の部分に空洞ができている
などの場合、腐敗が進んでいるので食べるのは控えましょう。
また、ブロッコリーが劣化していくと
緑色から黄色、そして茶色へと変色していきます。
一部分だけ茶色がかってきている場合は、その部分だけ取り除いてすぐに食べれば
問題ありませんが、全体的に広がっている場合は食べるのは控えましょう。
NG
緑色から黄色、そして茶色へと変色
ニオイ
ブロッコリーが腐ってくると
カビ臭くなったり、ツンと鼻をつくような臭いがしたりするので、
おかしいと思ったら食べるのは控えましょう。
仮に腐っていてもニオイで気付くことができるように普段から良い状態の時の
ブロッコリーのニオイを意識して嗅いでおくとよいでしょう。
NG
カビ臭くなったり、ツンと鼻をつくような臭い
触感
ブロッコリーを触ってみてヌルヌルとヌメリが出ていたり、柔らかくドロドロに
なったりしている場合は、腐敗がかなり進んでいるので食べないようにしましょう。
NG
ヌルヌルとヌメリ
柔らかくドロドロ
食感
できれば食べる前に気付きたいところですが、食べた時に酸っぱい味がしたり、
ぐにゃぐにゃした食感がしたりした場合は、すぐに食べるのをやめましょう。
NG
酸っぱい味
ぐにゃぐにゃした食感
こんなブロッコリーは食べても大丈夫?
腐っているブロッコリーについて紹介しましたが、それ以外でも普段のブロッコリー
と何らかの違いがあると不安になると思います。
以下に紹介するケースのブロッコリーは食べても問題ありません。
黄色のブロッコリー
ブロッコリーの花蕾のところが黄色に変色いる場合は、食べても問題ありません。
ブロッコリーが黄色になるのはブロッコリーが黄色い花を咲かせようと蕾を開こうと
している状態です。
よって、この時点で食べても問題ありませんが、花の方へ栄養が行ってしまうので、
味や栄養はその分落ちてしまいます。
また、時間が経つと味や栄養はどんどん落ちていってしまうので、できるだけ早めに
食べるようにしましょう。
紫色のブロッコリー
ブロッコリーの花蕾のところが紫色になっているものがありますが、
これはアントシアニンの色素なので食べても問題ありません。
アントシアニンはポリフェノールの一種で、寒さに弱いブロッコリーを守るために
表面に出てきて花蕾の部分が紫色に変色します。
紫色のブロッコリーは茹でると普通の緑色と変わらない色になりますし、
緑色のブロッコリーよりも甘みがあるため、甘みがあるのが好きな人はむしろ積極的
に紫色のブロッコリーを選ぶのもおすすめです。
メモ
紫色のブロッコリーは甘味がある
辛味のあるニオイ
酸味の強いニオイやカビ臭いニオイがする場合は腐敗が進んでいるため
食べるべきではありませんが、
茹でる際に出る独特な辛みのあるニオイの場合は腐敗臭ではないので
食べても問題ありません。
この臭いはブロッコリーに含まれているイソチオシアネートという辛味成分で、
茹でる際にブロッコリーが酸欠になるとイソチオシアネートからガスが出て
独特なニオイを発生します。
強い苦味
ブロッコリーを食べて強い苦味があると、食べても大丈夫かと心配になる人も
いるかもしれませんが、
イソチオシアネートの苦味である可能性が高いです。
特にブロッコリーをカットして茹でるとイソチオシアネートの苦味を抑える成分が
少なくなって苦味が強くなるため、苦味が苦手な人はカットせずに茹でるのが
おすすめです。
ブロッコリーの保存方法
ブロッコリーは日持ちしない野菜なので、しっかりと正しい方法で保存することが
大切です。
ブロッコリーは常温ではなく、冷蔵保存か冷凍保存しましょう。
冷蔵保存
冷凍保存すると食感が落ちてしまうので、サラダなどで食べる予定の人は
冷蔵保存するのがおすすめです。
方法
(ブロッコリーに葉や茎が残っている場合)
葉や根を切り落としてから
軽く水分を含ませた新聞紙やキッチンペーパーでブロッコリーを包み
ポリ袋などに入れてから保存します。
茎を下にして立てて保存
ブロッコリーの花蕾の部分は傷みやすいため、
冷蔵保存する場合は茎を下にして立たせるように保存して
花蕾の部分が他のものに当たらないように保存する
のがおすすめです。
チルド室がおすすめ
ブロッコリーにとっての適温は0℃から5℃くらいなので、
チルド室がある場合はチルド室で保存するのがおすすめです。
むきだしで冷蔵保存はNG
ブロッコリーは成熟する際にエチレンガスというものを発生しています。
そのためブロッコリーをむきだしの状態のまま冷蔵保存するとエチレンガスによって
一緒に保存している他の野菜の劣化を早めてしまう可能性があるため、
むきだしのままの保存は避けましょう。
冷凍保存
ブロッコリーを長期保存したい場合は冷凍保存しましょう。
生の状態でも茹でてからでも冷凍保存することはできますが、
茹でてから冷凍保存すると、解凍する際に水っぽくなりやすくなるため
生の状態で保存するのがおすすめです。
茹でて冷凍保存する場合は、茹でる時間を通常よりも短くすると
食感が落ちにくくなるので、短めにするのがポイントです
冷凍保存する場合はブロッコリーを小房に切り分けて水で洗って、
ペーパータオルなどで水気をしっかりと取ってからラップで包み、
冷凍用の保存袋に入れます。
この状態で冷凍庫に入れてもいいですが、冷凍庫に入れたブロッコリーは花蕾の部分
がポロっと落ちやすくなるため、
袋のまま冷凍庫に入れて冷凍庫や他に保存しているものに当たると花蕾の部分が
ボロボロと落ちてしまいます。
よって、他の物に当たらないようにするためにも保存容器などにいれて
保存するのがおすすめです。
解凍方法
冷凍したブロッコリーを自然解凍すると水っぽく柔らかくなってしまうため、
サラダなどにすると食感が良くありません。
冷凍したブロッコリーはサラダなどよりも、茹でたり、炒めたりするのに
使用するのがおすすめです。
メモ
自然解凍は水っぽく柔らかくなる
新鮮なブロッコリーの見分け方
ブロッコリーを腐らせずに美味しくいただくためには保存方法が大切ですが、
手に入れる時点で新鮮なブロッコリーを選ぶことも大切です。
ここでは、新鮮なブロッコリーを見極めるポイントを紹介します。
大きさをチェック
大きなブロッコリーは、しっかりと日光を浴びて光合成し、土からの栄養もたっぷり
と吸収している証拠なので、大きいものを選びましょう。
花蕾をチェック
新鮮なブロッコリーは花蕾の一つ一つが締まっていて密集しています。
また、全体的にみて、花蕾の部分がこんもりとしており、真ん中の部分が
盛り上がっているものを選びましょう。
また、ブロッコリーは緑黄色野菜ですが、緑黄色野菜は栄養がたっぷり含まれて
いるほど色が濃くなる特徴があるので、花蕾の色も濃いものを選ぶのが
おすすめです。
枝をチェック
販売しているお店によってはすでに枝を切り落としてあるところもあると
思いますが、
枝が残っている場合は枝の部分もチェックしましょう。
新鮮でみずみずしいブロッコリーは枝が上向きになっていますが、
鮮度が落ちてくるにつれて水分が失われていき、枝がだんだんと下向きになって
いきます。
茎をチェック
茎の部分が残っているブロッコリーは劣化しにくいため、
しっかりと残っていてずっしりとしているものを選びましょう。
茎を見比べてみて、茎が短くなっているブロッコリーは注意が必要です。
ブロッコリーは茎を切り直して水につけると一度しなびていても復活させることが
できます。
しかし、水につけると水溶性のビタミンなどが水に溶けだしてしまうため
栄養が損なわれてしまいます。
見た感じはシャンとしたブロッコリーであっても茎が短いものは切り直ししてある
可能性があるので、できれば避けた方がよいでしょう。
さらに、茎をチェックする際は切り口までしっかりとチェックしましょう。
茎の部分は繊維がたくさん集まっているため、新鮮なブロッコリーであれば
切り口の部分がみずみずしくて、色もキレイですが、
新鮮ではないブロッコリーの場合は繊維が細く、黒ずんでいたり空洞があったり
します。
メモ
・茎の部分が残っているブロッコリーは劣化しにくい
・茎が短くなっているブロッコリーは注意が必要
・茎の部分:新鮮なブロッコリーは切り口の部分がみずみずしくて、
色もキレイ
まとめ
ブロッコリーは
・どれくらいで腐るのか
・腐っているブロッコリーの特徴
・正しい保存方法
などについて紹介しました。
安心してブロッコリーを食べることができるように正しい方法で保存して、
日持ちする期間内であってもなるべく早めに使い切るようにしましょう。
また、万が一腐ってしまうことになったとしても腐った時の特徴を知っておくと
安心なので、こちらで紹介したような特徴を知っておくことをおすすめします。