さつまいも

さつまいもはどれくらいで腐る?見分け方や保存方法を紹介!

2021年5月21日

さつまいもは調理次第でおかずにもスイーツにもなる美味しい食材です。
まとめてたくさん購入したり、たくさんもらったりすることもあると思います。

そんなさつまいもを保存していて、いざ調理しようとしたらさつまいもに変化が
生じていて

「これ腐っている?」
「食べても大丈夫?」

と不安になって捨ててしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。
そこでここでは、さつまいもはどれくらいで腐るのかについて紹介します。

また、腐っているかどうかの見分け方やおすすめの保存方法などについても
紹介します。

さつまいもはどれくらいの期間で腐る?

さつまいもがどれくらいで腐るかは、さつまいもの状態や保存方法によっても
異なります。

さつまいも1本まるごと保存する場合

さつまいもは

カットせずにそのまま保存した方が長く持たせることができます。

長期保存する場合は、カットせずに保存するのがおすすめです。

土がついたままのさつまいもを常温で保存

さつまいもは洗わずに土がついたままの状態で常温保存するのが
最も長持ちさせる保存方法になり、1カ月から3カ月くらいは日持ち
します。

洗浄済みのさつまいもを常温で保存

一般的にスーパーなどで販売されているさつまいもは既に洗ってある状態ですが、
洗浄済みのさつまいもを常温で保存する場合は、土がついたままのさつまいもよりも
日持ちする期間が短くなります。

冷蔵庫で保存

冷蔵庫で保存した方が長持ちさせることができると思う人もいるかもしれませんが、
冷蔵保存の場合は、保存期間は2週間から1カ月くらいと常温保存より短くなります。

メモ

・土がついたままのさつまいもを常温で保存
:1カ月から3カ月くらい

・洗浄済みのさつまいもを常温で保存
:土がついたままのさつまいもよりも日持ちする期間が短い

・冷蔵庫で保存:2週間から1カ月くらい

カットしたさつまいもを保存した場合

さつまいもを保存する時点でカットしておくと調理する際に便利ですが、
日持ちする期間は短くなります。

洗っていないさつまいもをカットして保存した場合

土がついたままのさつまいもを洗わずにそのままカットして保存する場合は、
常温保存、冷蔵保存のどちらでも1週間くらいの日持ちです。

洗浄済みのさつまいもをカットして保存した場合

洗浄済みのさつまいもをカットして保存する場合は、
常温で保存せずに冷蔵保存しましょう。

冷蔵保存した場合でも1、2日くらいしか日持ちしないので
早めに使い切るか、使い切れない場合はカットせずに保存しましょう。

カットしたさつまいもを冷凍保存した場合

さつまいもを冷凍保存する場合、カット、もしくはマッシュしてから保存する
のがおすすめですが、冷凍保存した場合2カ月くらい日持ちします。

メモ

洗っていないさつまいもをカットして保存
:常温保存、冷蔵保存のどちらでも1週間くらい

洗浄済みのさつまいもをカットして保存
:常温で保存せずに冷蔵保存で1、2日くらい

カットしたさつまいもを冷凍保存
:カット、もしくはマッシュしてから保存して2カ月くらい

調理したさつまいもはどれくらい日持ちする

さつまいもは味噌汁に入れたり、焼き芋にしたりといろいろな調理方法が
ありますが、

調理したさつまいもを保存するケースもあると思います。
その場合、どれくらい日持ちするのでしょうか。

蒸し芋・焼き芋・スイートポテトなど

蒸し芋、焼き芋、スイートポテトなどは

冷蔵保存で3日くらい

日持ちします。

きんぴら・甘露煮など

きんぴらや甘露煮などに使用した場合は、

冷蔵保存で5日くらい

日持ちします。

味噌汁

味噌汁など汁ものの具材に使用した場合は

冷蔵保存で1、2日くらい

は日持ちしますが、できるだけ早めに食べきりましょう。

まだ食べられる状態のさつまいもの特徴

さつまいもが普段とは違った状態に変化していると

「腐っているかも・・・」

と不安になって捨ててしまおうと思う人もいるかもしれませんが、
状態によっては食べても問題がないケースもあります。

黒い液体・黒いかたまり

さつまいもの端の方や表面の傷の部分から黒い粘り気のあるかたまり
のようなものが出ている場合は食べても問題ありません。

この黒いかたまりはヤラピンという成分が外気に触れて黒く変色したものです。

さつまいもを切った時に白い液体が出てくることがあると思いますが、
その白い液体がヤラピンです。

ヤラピンはお通じを良くする作用や胃粘膜を保護する作用があります。
また、黒いかたまりというよりはベタベタとした液体のような感じだという場合は、
さつまいもに含まれている蜜である可能性もあります。

黒いかたまりを取り除く場合、調理する直前に取り除くようにしましょう。

保存する際にかたまりの部分を切り取ったり擦ったりするとその部分の皮が傷つき、
劣化するのを早めてしまいます。

「さつまいもを保存しておいたらいつの間にか芽が出ていた」
ということあると思いますが、

さつまいもの芽は食べても問題ありません。

じゃがいもの芽は毒があるので食べてはいけないという話は有名なので、
さつまいもの芽も毒があるのではないかと思う人もいるかもしれませんが、

・じゃがいもがナス科
・さつまいもはヒルガオ科

と種類が違いますし、さつまいもの芽には毒がありません。
さつまいもの芽には

・βカロテンや食物繊維
・ビタミンC

などが豊富に含まれています。
昔は芽だけでなく、つるや葉も食べていた時代もありました。

ただし、芽が出たさつまいもは、さつまいも自体の味が落ちてしまうので、
できるだけ芽が出ないようにして食べるのがおすすめです。

緑色の変色

さつまいもが緑色に変色している場合も食べても問題ありません。

この緑色はさつまいもに含まれているクロロゲン酸がアルカリ性のものと
反応する際に変色したものです。

例えば、
・冷蔵庫に保管している際に他の物から発生したアンモニアに反応
・調理の際に一緒に使用したてんぷら粉、海藻類、ベーキングパウダーに反応

して緑色に変色することがありますし、に変色することがあります。

オレンジ色・ピンク色に変色

さつまいもが変色する際に品種によって変わる色が異なることがあります。
例えば、

・安納芋はピンク色
・あやこまちはオレンジ色

といった色に変わることがありますが、これはβカロテンが豊富であるのが
原因であるため食べても問題ありません。

腐ったさつまいもの特徴

腐ったさつまいもを誤って食べてしまわないようにするためにも、
調理する前食べる前に

・見た目
・ニオイ
・触った感じ

をしっかりチェックしておきましょう。

見た目の特徴

腐っているかどうかをチェックする際に、まずは見た目で判断すると思いますが、
以下のような状態の場合は食べるのを控えましょう。

カビが生えている

表面の一部にだけカビが生えている場合は、その部分だけ取り除いて食べることも
可能ですが、

全体的に広がっている場合は食べるのを控えます。

全体が黒い

さつまいもは細胞が死滅すると黒く変色し、細胞が死滅する原因で多いのが
低温障害です。

さつまいもは寒さに弱いため12℃以下の温度で保管すると低温障害を起こして
細胞が死滅し黒く変色していきます。

一部だけ黒く変色しているのであればその部分だけ取り除いて食べることも
できますが、

全体的に広がっている場合は腐敗が進んでいる可能性が高いので食べるのは
控えた方が良いでしょう。

ニオイの特徴

腐っているかどうかの見分ける際に、見た目と共にわかりやすいのがニオイです。
さつまいもが腐ると、

・カビ臭い
・酸っぱいニオイ
・腐敗臭

などがするので、そういった臭いがする場合は

食べるのは控えるべきです。

また、それ以外のニオイであっても

いつもと違うニオイがするという場合も、食べるのは控えた方が良い

でしょう。

触った時の特徴

見た目やニオイだけではいまいち判断ができないという場合は、
触った感じでも判断ができます。

本来、さつまいもの皮は硬くてハリがありますが、傷み具合が進んでいくと
だんだんとハリを失って柔らかくなっていきます。
そして、腐った頃にはヌメヌメした状態になります。

皮がブヨブヨと柔らかく、中身もべたつきやヌメリがひどい場合は
腐敗が進んでいる証拠なので食べるのは控えましょう。

腐ったさつまいもを食べたらどうなる?

さつまいもが腐っているのを気付かずに食べてしまった場合、
食中毒を起こす可能性があります。

主な症状は、腹痛、下痢、吐き気、発熱、めまい、嘔吐などがあります。

腹痛、下痢、吐き気が何回か続いて徐々に治まっていくというくらいであれば
安静にしておくだけでも問題ありませんが、

症状が治まる様子もなく長期間続く場合や、激しい腹痛や発熱、嘔吐の症状が
出ている場合は我慢せずに早めに病院を受診するべきです。

下痢や吐き気といった症状が出ると、市販の薬を飲んで症状を抑えたい
と考える人も多いと思いますが、

場合によっては治るのを遅らせてしまう可能性もあるため、自己判断せずに
医師からアドバイスをもらうようにしましょう。

また、こうした症状が出ると脱水症状にもなりやすいので、
こまめに水分を摂取するようにしましょう。

さつまいもの保存方法

さつまいもを腐らせないためには正しい方法で保存することが大切です。
ここではおすすめの保存方法について紹介します。

常温保存

さつまいもの常温保存する場合は、日が当たらず適切な温度のところで保存

するのがおすすめです。

さつまいもにとっての最適な温度は13℃から16℃くらい

温度が高いと芽が出てきてしまいますし、低すぎると低温障害を起こしてしまう
ので温度には注意しましょう。

また、日が当たらないように新聞紙で1本ずつ包んで保存するのがおすすめです。

冷蔵保存

さつまいもは温度が低すぎると

・低温障害を起こして栄養が損なわれやすい
・劣化が早くな理やすい

冷蔵保存する場合は野菜室で保存しましょう。

野菜室に保存する場合でも新聞紙で1本ずつ包んでおけば低温障害になりにくく
なるのでおすすめです。

冷凍保存

冷凍保存する場合は、

そのままではなくカットするかマッシュしてから保存

するのがおすすめです。

(カットする場合)
変色しないためにアク抜きをして、キッチンペーパーなどを使って
水気を取ってからジップ付きの袋に重ならないように入れてから
保存しましょう。

(マッシュした場合)
ジップ付きの袋になるべく薄く平らになるように入れてから保存しましょう。

美味しいさつまいもの見分け方

さつまいもを美味しく食べるには、保存方法も大切ですが、
美味しいさつまいもを選ぶことも大切です。

ここでは、美味しいさつまいもを見分けるポイントをいくつか紹介します。

皮の色が均一で濃い

皮の色が濃くてムラがないさつまいもは上手に育っていて、味も美味しいです。

ずっしり重い

同じ大きさのさつまいもの場合重い方を選びましょう。
軽いさつまいもは中が筋っぽくてスカスカで美味しくない可能性が高いです。

くぼみが深くない

深いくぼみがたくさんあるさつまいもは繊維質が多い証拠で、
筋っぽくてスカスカで美味しくないので避けた方がよいでしょう。

切り口に蜜が出ている

さつまいもの両端の切り口の部分に黒い蜜が出ているさつまいもは
糖度が高く美味しいです。

丸いさつまいもと細いさつまいもどちらがおすすめ?

・細いさつまいも糖度が高い
・丸いさつまいも甘さ控えめ

細いさつまいもは土の中の浅い部分で育ち、日光の影響を受けるため
乾燥してしまいます。

そうした環境から身を守る手段として糖を蓄えようとするため、
糖度が高いさつまいもです。

一方、丸いさつまいもは土の中の深い部分で育ち、日光の影響で乾燥することも
ないため、細いさつまいもと比べると甘さ控えめのさつまいもです。

まとめ

さつまいもは

・どれくらいで腐るのか
・腐っているかどうかの見分け方
・おすすめの保存方法

などについて紹介しました。
さつまいもが腐っているかどうかの見分け方を把握しておけば、

・本当は食べることができるものを捨ててしまう
・誤って腐ったものを食べてしまうことを避ける

ことにつながるので、しっかりと把握しておいて美味しくさつまいもを
いただきましょう。

また、さつまいもは保存方法によって腐るまでの期間も変わってくるので、
正しい保存方法を知っておいて、きちんと実践することをおすすめします。

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