茶碗蒸し作りをしたことがある人のなかには
「うまく固まらない」
という失敗を経験したことがある人も多いのではないでしょうか。
茶碗蒸しが固まらない原因には
・温度調節
・卵と出汁の分量調節
などがうまくできていないといったことなどが考えられますが、
使用している具材が原因となっている場合もあります。
そこでここでは、
茶碗蒸しが固まらない原因となりうる具材
そうした具材を使う時の対処法
などについて紹介します。
茶碗蒸しを手作りするメリット
茶碗蒸しは市販で安く購入することもできますが、
手作りするのもおすすめです。
茶碗蒸しを手作りするメリットといえば何といっても
「自分の好きな具材を入れることができる」
ということだと思います。
定番の具材を入れるのももちろんいいですし、定番以外でも
茶碗蒸しに合う具材はたくさんあるので、
自分の好きな具材や冷蔵庫に残っている具材などを試してみるのも
すごく楽しいものです。
しかし、茶碗蒸しに入れる具材によっては
「茶碗蒸が固まらない原因になることがある」
ことをご存知でしょうか?
-
茶碗蒸しが固まらない時の原因って何?対処法はあるの?
茶碗蒸しはシンプルですが意外と手間がかかる料理だと思います。 そんな茶碗蒸しを作る際に起こりやすいのが 「茶碗蒸しが固まらない」という失敗です。 せっかく手間をかけて作るのに失敗してしまわないためにも ...
舞茸を茶碗蒸しに入れると固まらない?
茶碗蒸しが固まらない原因となる具材で代表的なのが
舞茸
茶碗蒸しの定番具材の一つにシイタケがあるので
「シイタケの代用として舞茸を使ってもいいのではないか?」
と思う人も多いかもしれません。
しかし、舞茸を入れると固まらなくなってしまうのには
きちんとした理由があります。
舞茸を入れると固まらなくなる理由
舞茸を茶碗蒸しに入れると固まらない原因は、
舞茸にはタンパク質を分解する酵素が多く含まれている
からです。茶碗蒸しは
卵のタンパク質が熱によって固まっていく性質を利用して固めているので、
タンパク質を分解する酵素を多く含む舞茸を具材として入れてしまうと、
固まる力を失ってしまうのです。
他のキノコ類は大丈夫?
舞茸を入れると固まらなくなるのであれば
「しめじやエリンギなども同じキノコ類だから入れない方がいい?」
と思う人もいるかもしれません。
実は、しめじやエリンギにも茶碗蒸しが固まらない原因となる
タンパク質を分解する酵素が含まれています。
しかし、舞茸に比べるとしめじやエリンギに含まれている
タンパク質分解酵素の量はかなり少ないため、
具材と使用しても問題ありません。
ただし、
たくさん入れ過ぎてしまうと固まらなくなってしまう
可能性があるので注意しましょう。
舞茸を使う場合の対処法
舞茸は茶碗蒸しが固まらない原因になるので、
舞茸は具材としておすすめできません。
しかし、
「家に舞茸しか具材になりそうなものがない」
「どうしても舞茸を使いたい」
という場合は、
茶碗蒸しに入れる前に下茹ですれば使用することができます。
タンパク質を分解する酵素は熱への耐性をある程度持っているので、
茶碗蒸しを加熱する程度の熱では
タンパク質を分解する酵素の働きを消失させることはできません。
しかし、下茹ででしっかり加熱すれば
タンパク質分解酵素を壊し、分解酵素の働きを消失させることができるので、
下茹でした舞茸を茶碗蒸しに入れればきちんと固まるようになります。
しめじやエリンギを入れる場合、基本的にそのまま入れても
茶碗蒸しが固まらなくなることはあまりありませんが
「ちゃんと固まるかやっぱり心配だ」
「ちょっと多めに入れたい」
という場合は、舞茸と同じように下茹でしてから入れるとよいでしょう。
-
茶碗蒸しの具がない時どうする?具材がない時でも美味しく作れる!
茶碗蒸しの具材といえば、 ・鶏肉 ・しいたけ ・かまぼこ を始めいろいろな具材が頭に浮かぶと思いますが、 いざ茶碗蒸しを作ろうとして定番の具材がない場合、 「家にあるものでアレンジ」 してみるのもおす ...
水分の多い具材を入れると固まりにくくなる
舞茸を入れると茶碗蒸しが固まらない原因となってしまう
ことを紹介しましたが、
舞茸は入れていないのに固まらないという場合、
野菜など水分の多い具材をたくさん入れてしまっている
のが原因となっていることもあります。
水分の多い具材をたくさん入れていると茶碗蒸しを加熱する際に
水分がたくさん出てきてしまうので、
出汁と卵の量の割合をきちんと量って入れていても
卵の量が足りない状態になって固まらなくなってしまうのです。
茶碗蒸しに入れる具材の分量の目安
水分の多い具材を入れる場合、
入れる具材は2、3種類程度くらいで、
それぞれ1口サイズを2つくらいまでを目安にすると良いでしょう。
どうしても2、3種類以上入れたいという場合は
それぞれ1口サイズを1つまでするというように
分量を調整しましょう。
水分の多い具材を入れる時の対策
水分の多い具材を入れるのであれば
具材の量を少なめにするというのが一番ですが、
あまり量を減らしたくないという場合は、
茶碗蒸しに入れる前に軽く湯がいて火を通してから入れる
と茶碗蒸しの中で出る水分の量を減らすことができます。
-
茶碗蒸しの具材の定番やおすすめを知りたい!
茶碗蒸しはいろいろな具材を楽しむことができるのが 魅力の一つです。 しかし、いざ自分で作るとなると 「どんな具材が入っていた?」 「子供にもおすすめの具材は?」 と思う人も多いのではないでしょうか。 ...
まとめ
茶碗蒸しが固まらない原因となりうる具材や
そうした具材を使う時の対処法などについて紹介しました。
茶碗蒸しに入れる具材は基本的に好きな物を入れるといいですが、
こちらで紹介したように具材によっては
固まらない原因となってしまうので注意が必要です。
しかし、そうした具材でもこちらで紹介したような対策を
きちんととれば使用することもできるので、
ぜひ参考にして美味しい茶碗蒸しを作ってみてください。