さつまいも

さつまいも 妊娠中に食べて良い!妊婦さんに最適な栄養とは

2015年7月12日


妊娠すると食べるものには気を使います。

つわりが酷く食べられない時期には、食べられない分少量で栄養のあるものを食べたい
と思い、つわりがある場合おさまった後は、食べすぎて太らないように体重管理をしな
がら食事をしていく必要があります。

今回紹介するさつまいもは、妊婦さんにおすすめの栄養が入っていて、腹持ちがよく、
体重管理にもピッタリな食材です。

それではさつまいもの栄養とそれによる妊娠中のメリット、妊娠中気を付けたいデメリ
ットをご紹介します。

さつまいも 妊婦さんへの効果

さつまいもを妊娠中、妊婦さんが食べると

・さつまいの良い効果、メリット
・さつまいもだからできる予防
・さつまいもの働らき

これらの効果が期待できます。まず

妊娠初期~後期まで全期にわたる効果

便通改善

妊娠初期から黄体ホルモンの影響や、子宮が大きくなって腸を圧迫していくことから、
便秘に悩む妊婦さんはたくさんいます。

さつまいもの食物繊維で大腸の蠕動(ぜんどう)運動を促してくれる働きと、ヤラピンの
緩下(かんげ)作用で便が柔らかくなることで、相乗効果で便秘改善が期待できます。

妊娠初期での効果

葉酸が多く摂れる

葉酸は妊娠初期の胎児の神経、脳、心臓などの器官形成に必要な栄養素です。
葉酸は水溶性のため、食べる際は蒸したもの、もしくはスープや味噌汁にして汁ごと
食べるのがおすすめです。

NOCOR葉酸

妊娠中期での効果

体重管理

体重管理 妊娠全期にわたって基準体重の維持は大切です。

妊娠中期以降になるとつわりもおさまり、赤ちゃんが成長するためお腹が空く時期にな
ります。しかし、食べ過ぎにより体重が増え過ぎてしまうと、妊娠性高血圧症候群や妊
娠糖尿病といった病気になったり、難産になるといった危険性が高くなります。

医師からの指導で、増えてしまった体重を基準まで減らすため、ダイエットが必要にな
ることもあります。

そんな時にさつまいもを食べることで、食物繊維が豊富で胃や腸で膨らみ、食欲を抑制
してくれる効果が期待できます。また、ご飯や食パンに比べてカロリーが低く、血糖値が
上がりにくいため、置き換えダイエット食におすすめです。

妊娠後期での効果

高血圧・むくみ予防

赤ちゃんにたくさんの血液を送るようになる妊娠後期は、血液量が増えるためむくみが
起こりやすくなります。

カリウムは利尿作用があり、余分なナトリウムを排出し、体内の塩分バランスを保ってく
れるため、高血圧やむくみの予防に効果があります。

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さつまいものデメリット

さつまいもの妊娠中、妊婦さんが食べるには最適な食べ物ではあるのですが、さつま
いもの効果、メリットを生かすためにも注意してほしこともあります。

食べ過ぎに注意

さつまいもは便秘解消になったり、血糖値を急上昇させにくいことからダイエットに向
いている食材ではありますが、限度を超えて食べてしまうと、結局はカロリーの摂りす
ぎで太りやすくなり、血糖値も上がってしまいます。

また、お母さんの体が高血糖状態になることで赤ちゃんが発育不全を起こす可能性も
ありますので、食べ過ぎにはくれぐれも気を付けましょう。

水分補給に注意

水分をあまり取らない状態でさつまいもばかりを食べていると、余計便秘になってしま
い、便秘解消とは逆効果になってしまいます。

それはさつまいもの食物繊維は水に溶けない食物繊維が含まれています。

水に溶けない食物繊維があるおかげで、大腸の働きを即してくれてるのですが、水分
が少なすぎると詰まりやすくなります。
さつまいもを食べるときは、水分を充分に取ったうえで食べるようにしましょう。

トキソプラズマ感染に注意

妊婦さんが注意したい感染症のひとつにトキソプラズマ感染があります。

生の肉類や土、ネコの糞から感染するため、さつまいもを皮ごと食べる場合に土がよく
落ちていないと感染の危険性がでてきます。

ただ、しっかり土を水で洗い流し、加熱して食べることで感染を防ぐことができます。
加熱によって完全に殺菌されるため、注意はしつつもあまり神経質になりすぎないよう
にしましょう。

さつまいもが妊娠中、妊婦さんにとって最適な理由、メリット、そして気をつけて欲し
い注意点、デメリットをあげてきました。
さつまいもは妊娠中の妊婦さんはもちろん、出産後の体重管理にも最適です。
そこてもう少し詳しくさつまいもの栄養について調べて見ました。

さつまいもに多く含まれる栄養

食物繊維(セルロース)

さつまいもには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維(セルロース)の2種類が含まれてい
ます。水溶性食物繊維は胃腸の消化酵素の分泌を助けるため、コレステロールが体
内に吸収されるのを防いだり、ナトリウムを吸着して血圧を下げてくれる効果もあります。

また、セルロースは腸で分解されないことから、大腸の蠕動(ぜんどう)運動を促すので
便秘改善の効果が期待されます。

さらに、毒素を吸収して排出すること働きもあるため、で腸をきれいにしてくれます。

さつまいもに含まれる食物繊維は、じゃがいもやさといもなど他のいも類よりも含有量が
高く、効率よく摂取できます。

デンプン

米や小麦と同じくエネルギー源になる糖質です。
さつまいもの糖質は他の糖質に比べて血糖値が上がりにくい特徴があるため、ダイエ
ットにも効果的です。

ビタミンE

ビタミンEはストレスや疲労で体内に発生する活性酵素を除去してくれる強い抗酸化作
用があります。また、血行をよくする効果もあるため、冷え性にも効果があります。

カリウム

体内にある余分なナトリウム(塩分)を排出してくれる働きがあり、高血圧やむくみ防止
に効果があります。

ビタミンB群・ミネラル

ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸、パントテン酸などのビタミ
ンB群が多く含まれます。

これらの栄養によりエネルギー代謝が良くなるため、太りにくくなることでダイエット効
果が期待されます。

さつまいもの皮に多く含まれる栄養

ヤラピン

さつまいもの切り口から出てくる白い液体に含まれる栄養で、唯一さつまいもにしかな
い成分です。
実と皮の間に多く含まれています。胃粘膜を保護し、腸の動きを促進する働きがあります。

下剤のように便を柔らかくしてくれる緩下(かんげ)作用があるため、便秘改善に効果
があります。加熱しても栄養価が落ちないため、調理しても栄養を逃すことなく摂取
できます。

ビタミンC

ビタミンCは実よりも皮に多く含まれています。

活性酸素を除去する抗酸化作用があり、皮膚や血管の老化を防ぐことが期待されます。
また、ストレスを軽減し免疫力を向上させるため、風邪予防や疲労回復にも効果があ
ります。

ビタミンCは本来熱に弱い栄養ですが、さつまいもの皮のデンプンに包まれることで過
熱しても壊れず熱に強くなります。
いも類の中でトップの含有量があり、リンゴの7倍もあるといわれています。

ポリフェノール

アントシアニンとクロロゲン酸というポリフェノールの成分が含まれます。

アントシアニンは皮にしか含まれず、血管を保護し、血行を促進してくれる働きから動
脈硬化の予防にも役立ちます。

ブルーベリーにも含まれる成分なので、目を保護し、眼精疲労の回復や軽減にも効果
があります。

クロロゲン酸は脂肪燃焼効果、糖の吸収を遅らせる働きがあるため、血糖値の急上昇
を防いでくれます。
また、脂肪の蓄積を抑える効果もあるため、肥満予防にも効果が期待されます。

カルシウム

カルシウムも実よりも皮に多く含まれています。骨や歯を作る成分のため、骨や歯を丈
夫にしてくれます。また、イライラを抑えてくれる精神的な作用もあります。

さつまいものカロリー

食物繊維や栄養はたくさんあるものの、いも類の中ではカロリーが高めのさつまいも。
身体にいいからとあまりにも食べ過ぎると太ってしまい逆効果になってしまいます。
食べる量は1日に1本程度(200~300g)にとどめておきましょう。

<さつまいも100g当たりのカロリー>
 生のまま 132kcal
 蒸し芋 131kcal
 焼き芋 163kcal
 干し芋 303kcal

焼いた時や干した時のカロリーは、調理工程で水分が抜けた後の100g当たりのカロリ
ーです。

そのため、生のさつまいもの状態では100g以上から作られることになるので、単純に
比べるとカロリーが高くなります。

同様に100g当たり、ごはんは168kcal、食パンは264kcalありますので、さつまいも
の方がカロリーが低く、置き換えて食べることでカロリーダウンできます。

妊娠中はどんどん変化していく体調に合わせながら健康管理をしていく必要があります。
特に体重管理は病気につながったり、赤ちゃんに影響が出てしまうことがあるので気を
使うところです。

どうしてもお腹が空いてしまった時、例えばパンを食べるよりもさつまいもを食べた方が
カロリーも低くなりますし、妊婦さんに嬉しい栄養もたくさん摂ることができて一石二鳥
です。

食べ過ぎだけには気を付けて、罪悪感のないヘルシー食材で上手くカロリーコントロ
ールをして体重管理を乗り切りましょう。

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