同じ方向を見ている様子がくるくる回る風車飾りのような「水仙」
緑の葉と花の色のコントラストと清楚なたたずまいがとても素敵です。
道を歩いていると見る事もある水仙、自然にも育ち地植えだけではなく鉢植えや
プランターでも比較的簡単に育てる事が出来ます。
自然に育っている水仙を良く見のは比較的太陽が多くあたる場所。
日陰が多いと育ちにくく太陽を浴びやすい、日がさしやすい場所を好みます。
植え付けの時期
水仙の球根が販売され始めるのは9月中旬頃。ホームセンターやインターネットで
水仙の球根が販売され始めます。
植え付けの時期は球根が販売される時期9月中旬~10月頃
遅くても11月末までに植え付けをします。
日本水仙(ニホンズイセン・ニホンスイセン)や房咲き水仙(フサザキスイセン)
は早咲種。年末には花を咲かせたい場合は8月末には植え付けをします。
植え付け
鉢植えやプランター
①底の穴の部分に防虫ネット敷きます。
②防虫ネットを敷いてから鉢底石を約2cm置きます。
水仙は2~3年植え替えをしなくても良いのですが、次の年に植え替えをするよう
であれば赤玉土でも大丈夫です。
もし2~3年植え替える事がないようであれば鉢底石にします。
鉢底石にするのは2~3年そのままにすると石や土は細粒化しやすく
細粒化してしまうと水や土が流れたり、穴をふさいてしまい通気性が悪くなる事
があります。2~3年でも細粒化しにくい強い材料になるのが鉢底石です。
③鉢底石の上に培養土(元肥入)を入れます。
培養土(元肥入)は一般的な物の他に球根専用の物もあります。
培養土は通気性、排水性、肥料入り等バランス良く調合してる土。
調合する場合は赤玉土(小)7:腐葉土3の割合で土を作ります。
④培養土(元肥入)や調合した土を入れてから球根を入れ、球根に土をかけます。
球根の数は6号鉢(直径18cm)で約3個、プランターの場合は約10cm間隔で植えます。
球根が小さい場合・花をしっかり咲かせたい時には「深め」約5cm、球根1個分
球根が大きい場合は「浅め」少し出る位、2~3cm下に植えます。
球根は浅めに植えると分球しやすく全体的に球根も小さくなりやすくなります。
深く植えると分球しにくく球根も大きくなり花が咲きやすい場合があります。
種類によっても異なるので球根を購入した場合やもらった時には必ず咲かせるため
に球根の確認をします。
⑤土をかぶせたら鉢植えやプランターの場合下から水が出るまでたっぷりと水を
やり、日当たりの良い外の場所に約2ヶ月(12月~1月位まで)置きます。
外に置くのは寒さを感じさせるため、寒さを感じさせてから温かい場所で育てる
事で新芽が出やすくなります。
水やりと肥料
水やりは表面が乾いたら下から水が出るまでたっぷり与えます。
冬から春にかけては水が必要になるので、水を与える時にはたっぷり与えます。
肥料は基本的には必要はないのですが、与える場合葉が出てから2ヶ月に1度位の
割合でリン酸・カリウムが多めの液体肥料を与えます。
植え付けから3ヶ月程で葉が出始めます。
地植え
①日当たりが良く、水はけが良い場所に植え付けます。
土が粘土質の時には通気性・保水性を高めるために腐った葉が土になった腐葉土
を混ぜ込みます。
腐葉土は植え付けをする2週間程前に外に出して発酵させておくと効果が高くなり
ます。
②球根は球根2個分程の深さに10~20cm間隔に植えます。
植え付ける間隔を広めにしておくと、植え替えをする必要がなくなり植えっぱな
しにする事が出来ます。
③土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えます。
球根の向き
鉢植えやプランター、地植えをする時に出来れば注意をしたいのは球根の葉の向き
葉が重なってしまうと日陰になりやすく成長を妨げてしまう事もあります。
球根の先には切り目をあります。切り目の所から葉が成長します。
位置を調整すると葉が重ならず綺麗に成長をしてくれます。
掘り起こし・植え替え
鉢植えやプランターの場合掘り起こしや植え替えは2~3年、地植えの場合植えっ
ぱなしでも問題はありませんが掘り起こしや植え替えをする場合は2~4年。
掘り起こしや植え替えの時期は葉が枯れて球根が休眠期になる7月~9月頃。
掘り起こした球根に子球根がついている場合は手で割って分球をします。
球根増やし方
球根を増やしたいと思い花が枯れた後に葉も切ってしまうと球根が成長しません。
球根は葉の光合成によって成長をするので、花は切ってしまっても良いのですが
葉は必ず残し球根を成長をさせます。
葉が黄色くなると光合成をする事がありません。葉からカビが出る場合もあるの
で黄色くなった葉は取り除きます。
球根を増やす時期は植え替えの時期と同じ、葉が枯れて球根が休眠期になる
7月~9月頃球根に子球根が付いていたら手で割って分球をして増やします。
保存方法
分球をしたら日陰の涼しい場所に置いて乾燥をさせ保存をします。
球根を包んでる茶色の皮は防腐剤の役割になるのではがさないようにします。
乾燥をさせたらネットなどの風通しが良い袋に入れて日陰で出来ればぶら下げて
保存をします。
カビが生えるとを球根を使う事が出来ない事もあるので、保存をしている球根は
カビが生えていないか時々確認をします。
小さい球根は1年後に大きい球根はその年に植え付けます。
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水仙が咲かない場合
比較的育てやすい水仙ですがどうしても花が咲かない場合があります。
その場合に確認する事は
・育てている場所
・肥料
・球根の大きさ
・土の中の球根
・掘り出し・植え替え・植え付け時期
日の当たる場所を好むので日が当たらない日陰の多い場所は育ちにくくなります。
自生する事も出来る水仙は基本的には肥料の必要はない事から、花を咲かせたい思
いから肥料を与えすぎている場合もあります。
水仙に肥料を与える場合は葉が出てから、葉の出る春頃にリン酸・カリウムが多め
の液体肥料を与えます。
水仙の成長に欠かす事の出来ない球根の大きさ、小さすぎるとなかなか花が咲いて
くれません。
分球したばかりの小さい球根、浅めに植えていた場合には子球根が付きやすく
もともと大きかった球根も小さくなっている事もあります。
そして長く同じ場所で育てているといつの間にか子球根が増えすぎている場合も
あります。その場合分球をして一つ一つの球根を大きくする必要があります。
球根を大きくするには葉で光合成をさせて大きくします。
土に深めに植えて葉が出るまで球根を育てます。
小さな球根の場合球根を成長させるために花が咲くまで2~3年がかかります。
・球根の掘り起こし・植え替え時期は7月~9月頃
・植え付けは9月~11月末まで
時期がずれた事で成長しにくくなり、花が咲かない事もあります。
球根の水栽培
水仙の球根は水栽培でも育てる事が出来ます。
水栽培をする時にはクロッカスグラスやヒヤシンスグラスが使いやすくなります。
①根腐れ防止剤を約一握り分水でしっかり洗います。
根腐れ防止剤を洗わずに使ってしまうと、水が濁りやすくなります。
②グラスに水を入れて洗った根腐れ防止剤入れて球根を置きます。
球根の底の部分から根が出てくるので底は必ず水に付くようにします。
③暗くて温度の低い場所に1月中旬頃まで置きます。
2週間くらいすると根が出て来ます。
④根がグラスの半分くらいまで長く伸びたら、水を少し(2~3cm程)少なくします。
根も呼吸をしているので全て水につかっていると呼吸が出来なくなります。
水を少し減らし呼吸が出来るよにします。
⑤2週間に一度は水を変えます。
水をかえる時には球根を浮かせて水だけをかえるようにします。
球根を全て取ってしまうと根が伸びているのでもう一度中に入れるのが難しく
なります。
3月頃には水仙の花が咲きます。
球根を水栽培する時期は球根が販売される9月頃から遅くても11月末まで。
球根を選ぶ時には重さがある球根や根が出る底の部分に傷がない物を選びます。
傷があると根が出なかったり、成長しない事もあります。