ジャムや生クリームをつけなくてもじゅうぶん美味しいスコーン。
紅茶はもちろんコーヒーにもあう、カフェで食べるような美味しいスコーン
コツをつかめば作るのに1時間、焼くのに15分、寝かせる時間は約1時間
合計2時間15分で美味しいスコーンの出来上がりです。
作り方は簡単なのに出来上がりは自分が思っているスコーンとは違がってしまう
ことも多いのも手作りスコーン。
一度に多く作る前にまずは少なめの量でチャレンジ出来るレシピです。
せっかくスコーンを手作りにするのならベーキングパウダーの代わりに
体に優しい重曹を使いスコーンを作ります。
イギリス風のポイント
イギリスで食べたような、イギリスのスコーンのようにするには小麦粉を調整する
必要があります。
日本の小麦粉のタンパク質の量は
薄力粉 :6.5~9.0%
中力粉 :7.5~10.5%
準強力粉:10.5~12.5%
強力粉 :11.5~13.0%
イギリスのスコーンに使われる小麦粉のタンパク質の量は約10.5%
日本の中力粉又は準強力粉になります。
しかし中力粉や準強力粉はスーパーなどでは置いている事が少ないので
手に入りやすい、普通に販売している事が多い
「薄力粉」と「強力粉」を各半分又は強力粉8:薄力粉2の分量にして使います。
用意する物
縦約5cm 横約3.5cm 厚さ3cm~3.5cmの小さめのスコーンが
6個~7個分の材料です。
材料
小麦粉 200g
・強力粉 100g 薄力粉 100g
又は
・強力粉 160g 薄力粉 40g
※小麦粉の種類や好みで割合は調整してくださいね。
私の場合7:3が好みだったりします。
強力粉(はるゆたかブレンド)140g
薄力粉(ドルチェ)60g
・砂糖 30~35g
※グラニュー糖でもOK、甘さは好みに調整してくださいね。
・無塩バター 30g
・重曹 約2g ※小さじ1/2より少なめでティースプーンの先に1/3位の量
・ヨーグルト 大さじ2~3
・板チョコ 25g ※普通のスコーンの場合なしにします。
☝ポイントは
◎無塩バターは7mm角に切り、冷やしておく
◎無塩バターを粉と混ぜる時に溶かさない
◎小麦粉とヨーグルト入れてた時はこねない
◎生地は出来れば1時間は寝かす
使う道具
・キッチンスケール(計量機)
・ボール
・粉ふるい
・スケッパー
・大さじ
・めん棒:生地を伸ばす時用
・クッキングペーパー又はクッキングシート
焼く前に照りをつけるために牛乳を塗ります。牛乳は塗っても塗らなくても味は
変わりません。塗る場合は牛乳を塗る「はけ」も用意します。
その他には無塩バターを切る時に使う包丁やまな板、板チョコを砕く時に
使う道具も必要です。私の場合板チョコはラップに包んでから砕いています。
家に無い事も多いのが「スケッパー」これからもスコーンを作る時には是非購入
してほしい道具です。スケッパーの代用にフォーク、ゴムべら、木べら等を
使ってみたのですがスケッパーの方がとても使いやすいです。
スコーンの場合はプラスチックのスケッパーでじゅうぶんです。
価格は250円位からあり大きめのスーパーでも購入出来ます。
簡単スコーンレシピ
①無塩バターを約7mm角に切り小皿等の容器に入れて冷蔵庫で冷やしておきます。
②板チョコは好みの大きさに砕いておきます。
普通のスコーン、プレーンスコーンの場合は入れる必要はありません。
③小麦粉、砂糖、重曹をふるいボールに入れスケッパーで軽く混ぜます。
その中に冷蔵庫で冷やしておいた無塩バターを入れます。
スケッパーで無塩バターを細かくします。
④ある程度細かくなったら両手で粉と無塩バターを擦り合わせ無塩バターを細かく
サラサラにします。全体的に粉チーズのような感じにします。
⑤砕いた板チョコを入れて混ぜます。
普通のスコーン、プレーンスコーンの場合は入れる必要はありません。
⑥真中を開けてヨーグルト入れます。ヨーグルトを入れる時は汁は入れないように
ヨーグルトだけを入れ、切るように粉と無塩バター、ヨーグルトを合わせます。
ヨーグルトは大さじ2~3ですが、湿度でもヨーグルトの分量が変わります。
粉がまとまるようなヨーグルトの分量に調整します。
大きめの粒のような塊になってきたら手を使い丸くまとめます。
⑦丸くしてラップに包んで最低1時間冷蔵庫で寝かせます。
⑧1時間後生地を冷蔵庫から出して、まな板等の上に粉をふるって生地を伸ばします。
厚みにスコーンらしい層を作りたいので、2.5cmから3cmくらいの厚さになるように
三つ折りにして好みの大きさに切ります。
⑨照りをつけたいときには焼く前に牛乳をはけで塗ります。
牛乳は塗っても塗らなくてもどちらで大丈夫です。
⑩基本的には200℃で約20分オーブンをします。
オーブンをするときには必ず予熱をしておきます。
ガスオーブンの場合200℃にすると熱が高すぎる時があります。
ガスオーブンの場合は170℃で7分、その後180℃で7分にすると丁度いい場合も
あります。オーブンによって温度や時間は微調整をしてくださいね。
生地だけでもちゃんと美味しいスコーン、チョコチップが入ると
さらに美味しい丁度いい分量で作れるスコーンレシピです。
バターを溶かさない
バターを溶かしてもスコーンは作れることもありますが、バターを溶かさず粉と合
わせることで、焼くと粉の中のバターが溶けて空洞になり膨らみスコーンらしい
ホロホロとした生地が生まれます。
ヨーグルト
重層は熱を加えると膨らむのですが、熱がないと膨らむことはありません。
入れすぎてしまうと、色は黄色くなり独特の味を残します。
(どら焼きの皮のような味)
この独特の味を無くすために重層はできる限り少なめに使用します。
少ない重層をしっかり膨らませるには、重層は酸性のものと反応しやすい事から
ヨーグルトの酸性を入れて少なめの重層でもしっかり膨らませるようにします。
ヨーグルトを入れることで重曹はしっかりふくらみ、
スコーンはふんわりしっとり仕上がります。
重曹の変わりにベーキングパウダーを使う事ももちろんできます。
ベーキングパウダーを使う時にもヨーグルトを入れます。
もともとベーキングパウダーには重層が入っているので、ヨーグルトを入れると
重曹だけ入れた時と同じようにふんわりしっとり仕上がります。
生地を寝かす
スコーンの場合寝かさなくても作ることができます。寝かさないで作れる、すぐに
食べることができるのもスコーンの醍醐味です。
寝かしたスコーンと寝かさないスコーンを食べてみたとき美味しいと感じたのは
私の場合寝かしたスコーンでした。
粉は混ぜるとグルテンという粘り気が出てしまいます。
一般的なスコーンにはどちらかというと粘り気はありません。
粘り気になるグルテンを休ませる方がスコーンらしくなるように感じています。
最近ではコンビニエンスストアでも購入することができるようになったスコーン。
一度はまると癖になりスコーンを追い求めてパン屋さんに行くのですが
実はパン屋さんではあまり販売されていません。
スコーンだからと言って特別な材料は必要なく、必死に混ぜる、泡立てるなどの
工程もありません。寝かせる場合少し時間が必要ですが思いのほか簡単にできてし
まうのがスコーンです。
焼きたてはもちろん、次の日でもちゃんと美味しいスコーンのレシピ
是非作ってみてくださいね。