布マスクは洗って再利用できるのが特徴の一つです。
マスクを頻繁に使用する人のなかには布マスクを洗って何度も使用していきたいと考
えている人も多いと思います。
同じマスクを何度も利用する場合は、マスクの衛生面に注意する必要があります。
そこで、重要となってくるのがマスクをきちんと洗うことですが、意外と見落としが
ちなのが洗った後の処理方法です。
間違った干し方や保管をするとせっかく洗ったマスクの衛生面に問題が生じる可能性
があるので注意が必要です。
ここでは布マスク洗濯後の干し方や保管方法について紹介します。
マスクの干し方
せっかく適切な洗い方でマスクを洗ったとしても干し方が適切でないと型くずれして
しまったり、清潔な状態を保てなかったりするので注意が必要です。
そこで、ここではマスクの干す際に注意すべきポイントを紹介します。
乾燥機で乾かすのはNG?
マスクを乾かす際に、乾燥機を使用すればいいのではと考える人も少なくないでしょう。
たしかに乾燥機だと手間もかかりませんし、短時間で乾燥させることができますが、
マスクが縮んだり、型くずれしたりする可能性があるので、基本的には使用しない方
がよいです。
最近では、洗濯機や乾燥機で使用しても問題ないマスクも販売されているので、そう
いうマスクなら大丈夫ですが、そうではない一般的な布マスクは乾燥機を使用しない
ようにしましょう。
干す前に型を整える
マスクを干す前にきちんと型を整えておくことでキレイな仕上がりになります。
乾燥してから型を整えようとしてもシワやヨレは取りにくいので、干す前にある程度
整えておきましょう。
型を整える時は、縫い目の方向に合わせて軽く何度か引っ張って、そのあと横方向に
も軽く引っ張って型を整えましょう。引っ張る際にあまり強く引っ張り過ぎないよう
に注意が必要です。
マスクは日干し?陰干し?
洗ったマスクは
日干しした方が早く乾燥させることができるし、日光で殺菌効果もあるのでは?
と思う人もいるかもしれませんが、日干しをすると遠赤外線や紫外線によるダメージ
でマスクの生地の繊維がダメージを受けてしまい、劣化や色落ちの原因につながって
しまいます。
よって、マスクを数回しか使うつもりがないというのであれば、日干しして太陽光で
紫外線除菌するのもいいと思いますが、同じ何度もマスクを使っていきたいという場
合は陰干しするのがおすすめです。
ちなみに陰干しというと部屋干しをイメージする人もいるかもしれませんが、直射日
光が当たらないのであれば外で干しても問題ないので、風通しの良いところで干すよ
うにしましょう。
また、室内で干す場合は窓からの日光が直接当たらない場所で干すように注意しま
しょう。
洗濯バサミで留める時の注意点
マスクを干す際に洗濯バサミで留めて干すケースも多いと思いますが、洗濯バサミで
留める時にゴムの部分を留めるとゴムが伸びてしまうので、ゴムの部分ではなくマス
ク本体を留めるようにしましょう。
マスクを洗った後にアイロンがけはおすすめ?
マスクを洗って目に見える汚れがなかったとしても、目に見えない菌やウィルスは取
り除くことができているのだろうかと不安に思う人もいるでしょう。
特に、陰干しした場合は乾かしている間に菌やウィルスが増えているのではないかと
不安になると思います。
そこで、おすすめなのがアイロンがけです。
ここではマスクを洗った後にアイロンがけすることによる効果やアイロンがけの方法
などについて紹介します。
アイロンがけの殺菌効果について
マスクを洗った後にアイロンがけするのがおすすめである大きな理由はアイロンがけ
することによって殺菌効果が期待できるからです。
マスクを洗った後にアイロンがけした方が日干しした場合よりも殺菌効果があること
が大学の研究結果によって明らかになっています。
特にスチームアイロンの方が効果は高いと言われているので、アイロンがけするなら
スチームアイロンがおすすめです。
アイロンの温度や使用方法
アイロンは温度を180℃くらいに設定してマスクの裏側から少しずつ動かしながらか
けていきます。
アイロンでしわを伸ばした後に、マスクを二つ折りにした状態で蒸気なしで押さえつ
けると、キレイな仕上がりになります。
ゴムの部分にアイロンが当たるとゴムが熱で溶けてしまうので、ゴムが当たらないよ
うに注意しましょう。
アイロンがけすることによって、菌やウィルスを100%殺菌できるわけではありませ
んが、かなり高い殺菌効果があると言われていますし、仕上がりもキレイになるの
で、マスクを洗った後はアイロンがけするようにしましょう。
布マスク洗濯後の処理中の注意点
洗った布マスクを干したり、アイロンがけしたりする時は、石けんで手洗いをしてか
らおこなうようにしましょう。
手はいろいろな物に触れるためどうしても菌がたくさん付着してしまうものなので、
手洗いをせずにマスクに触れてしまうと、せっかく洗ったマスクに菌などが付着して
しまう可能性があります。
よって、手に目に見える汚れがついていない場合でも、マスクに触れる前にきちんと
手洗いをする習慣をつけましょう。
洗ったマスクの保管方法
適切な方法で洗って乾燥させたマスクは、保管方法にもこだわっていきたいところです。
乾燥させたマスクを放置しておくと、空気中のホコリやウィルスなどが付着してしま
う可能性が高くなります。
洗ったマスクは次に使用するまでにホコリやウィルスなどが極力つかないようにジッ
パー付きのビニール袋などに入れて保管するのがおすすめです。
家族などで同じ色や柄のマスクを複数枚保管する場合は、間違って他の人のマスクを
使ってしまわないように保管したビニール袋に自分の名前を書いておくのもおすすめです。
また、最近では抗菌マスクケースも販売されているので、そういった専用のケースに
保管するのもおすすめです。
洗った後にウィルス、除菌スプレーを使用した方が良い?
現在では
・抗菌
・臭いカット
・花粉ガード
などマスク用のスプレーが販売されているので、マスクを洗った後にスプレーしてお
くのもおすすめです。
しかし、こうしたスプレーで完璧に除菌、殺菌ができるわけではないので、過度に期
待せずに、洗いと保管を適切におこなうことが大切です。
布マスクの洗う頻度について
布マスクについたウィルスや菌は時間が経過すればするほど増加してしまいますし、
汚れは時間が経つほど落としにくくなります。
よって、衛生面を考えるとマスク使用した後はその都度洗うのがおすすめです。少な
くとも1日に1回は洗った方がよいでしょう。
これまで、マスクを手洗いしたり、アイロンがけしたりする習慣がない人にとって
は、すごく面倒に感じるかもしれませんが、1度習慣にしてしまうと意外と負担に感じ
なくなるものです。
マスク洗いを習慣にするコツは、毎回できるだけ同じタイミングでマスク洗いをする
ことです。
例えば、外出先から帰ってきたらすぐにマスク洗いをするとか、お風呂に入る前にマ
スク洗うというように自分で決めたタイミングで毎回洗うようにすると習慣になりや
すいのでおすすめです。
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毎回洗うのは面倒という時の対策
マスクを洗う頻度は衛生面を考えると基本には使用を終えたら洗うのが理想ですし、
それができない場合でも1日1回は洗うのが理想です。
しかし、
「そんなに頻繁に洗う暇がない」
「毎回洗うのは面倒」
という人もたくさんいるでしょう。そこで、ここではマスク洗えない場合の対策につ
いて紹介します。
洗うまでの保管方法に注意する
マスクを使用してから洗うまでに長く時間が開くという場合、使い捨てのジップ付き
ビニール袋などに入れて保管しておくのがおすすめです。
ジップ付きビニール袋などで保管しておくことで、菌が繁殖しにくくなったり、洗う時
に汚れなどを落としやすくなったりする効果が期待できます。
スプレー
使用後のマスクを洗えないという場合におすすめなのが除菌スプレーを使用すること
です。
最近では菌やウィルスを取り除くだけでなく、菌やウィルスを寄せ付けない機能が付
いたスプレーも販売されているので、そうしたスプレーを使用後に使用するとよいで
しょう。
ガーゼを挟む
マスクをこまめに洗う予定がないという場合、マスクにガーゼを挟んでマスク本体に
口が直接つかないようにした状態で使うのもおすすめです。
マスクに挟んで使用したガーゼはその都度捨ててしまう、ガーゼを洗って使用するな
どにすると良いでしょう。
布マスクを洗った後の処理方法について紹介しました。洗い方には気を配っていたけど、
洗った後の処理まではそこまで気を配っていなかったという人も意外といるのではない
でしょうか。
こちらで紹介した処理方法は、簡単に実践できるものばかりですし、布マスクを安心し
て使用するためにも、マスクの洗い方はもちろんのこと、洗った後の処理まで適切に
おこなっていきましょう。