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どうしても生クリームが泡立たない!原因はこれかも 泡立てる前に知っておきたい事には

2021年6月16日

お菓子作りが大好きで、お菓子作りも好きな人であれば、生クリーム作りをした
ことがある人も多いと思いますが、

「生クリームがうまく泡立たない・・・」

といった悩みを持っている人もいるのではないでしょうか。

そこで、ここでは生クリームが泡立たない時に考えられる原因について
紹介していきます。また、

・泡立たない生クリーム上手に泡立たせるコツ
・泡立ちを復活させる方法

などについても紹介します。

生クリームが泡立つ仕組み

生クリームの泡立てに挑戦している皆さんは、そもそも生クリームを撹拌すると
どのような仕組みで泡立つのかをご存知でしょうか。

生クリームを撹拌すると、生クリームに含まれているたくさんの脂肪球が衝突し
合って、その際に脂肪球の膜が破れます。

脂肪球の膜が破れるとそこから脂肪が出てきて、その脂肪によって近くの脂肪球
同士がくっつき合います。

こうした現象がたくさんの脂肪球で生じると鎖構造になり、その間に空気が入って
いる状態が「生クリームが泡立っている状態」になります。

生クリームが泡立たない原因

生クリームが泡立たない原因はいろいろ考えられます。
ここでは生クリームが泡立たない場合に考えられる主な原因について紹介します。

温度が高い

泡立てる生クリームは8℃以下の温度をキープするのがおすすめです。

そのためその場の温度が高いと生クリームの温度も上がって泡立たなくなって
しまいます。

よって、生クリームを泡立てる時は部屋の温度を下げておこなうようにしましょう。
また、

・事前に生クリームを短時間冷蔵庫で冷やしておく
・使用するボウルも事前に冷やしておく

のがおすすめです。

生クリームを入れるボウルも冷蔵庫や氷水で事前に冷やすか、もう一回り大きい
サイズのボウルがあればそのボウルに氷水を入れて、その上に生クリームを入れた
ボウルを重ねながら泡立てるのもおすすめです。

泡立てるのが遅い

生クリームが泡立つためには、脂肪球の膜を破り脂肪球が網目状になる必要がある
ことは前述しましたが、

かき混ぜるのが遅いと脂肪球の膜を破ることができず、脂肪球が網目状にならない
ため、うまく泡立たせることができなくなります。

生クリームを泡立てる時はスピードも意識しましょう。


泡立てに使用するものに水滴や油がついている

かき混ぜる泡立て器や生クリームを入れるボウルなどに水滴や油がついていて
生クリームと混ざってしまうと生クリーム内の水と脂肪分が分離してしまい
泡立たなくなってしまいます。

生クリームの泡立てに使用する道具は
事前にしっかりと洗い、きちんと乾いているものを使用する

ようにしましょう。

泡立ちしにくい生クリームを使っている

販売されている生クリームの容器の表示の部分をチェックしてみると、

「脂肪分〇%」

という表示があると思いますが、脂肪分35%以下のものは脂肪分が少ないため、
かき混ぜても固まらずサラッとした仕上がりになってしまいます。

生クリームを泡立てて固めにしたい場合は脂肪分45%前後のもの

がおすすめです。

また、一般的に販売されているクリームで「ホイップ」という記載があるものは
植物性クリームです。

(動物性クリームと植物性クリームが混交しているものもあります)

植物性クリームに含まれているのは植物油脂で脂肪分ではないため泡立ちにくい

です。

消費期限が近づいている

生クリームは鮮度が落ちてくると泡立たなくなってしまうので、

消費期限が近づいている(または消費期限を過ぎている)生クリームは
泡立たせるのが難しくなります。

生クリームは新鮮なうちに使用しましょう。

ボウルが小さい

生クリームを上手に泡立てるためには混ぜる時に空気を入れることがポイント
ですが

使用するボウルが小さいと空気が入りにくくなるため泡立てるのが難しく
なります。

生クリームを泡立てる時は大きめのボウルを使うようにしましょう。

砂糖を入れ過ぎ

生クリームを作る際に砂糖も加えるのが一般的ですが、
入れる砂糖の量が多すぎると泡立ちにくくなります。

砂糖の量は生クリームの量の8%ぐらいが目安

10%を超えている場合は砂糖の入れ過ぎが原因で泡立ちにくくなっている
可能性があります。

生クリームが泡立たない人が知っておくとよいこと

生クリームが泡立たない原因はいろいろありますが、
上手く泡立たないということはよくあることです。
そういう人は以下の点について知っておくことをおすすめします。

泡立てる時間の目安

生クリームの泡立てにかかる時間は、

泡立て器を使って手動でやったとしても5分くらいあればじゅうぶんです。

泡立てを開始して5分以上経ってもうまく泡立たないという場合は、
それ以上頑張っても泡立たない可能性が高いです。

泡立て器がない時の対処法

生クリームを泡立てようと思ったのに手元に泡立て器やハンドミキサーがなかった
という場合でも、

ビニール袋やタッパーがあれば泡立てることができます。

ビニール袋もしくはタッパーに冷やした生クリームと砂糖を入れ、
密閉した状態で好みの状態になるまで振りましょう。

生クリームの泡立ちを復活させる方法

生クリームが泡立たない原因はたくさんあるため、いろいろな対策をとっても
失敗してしまうこともあると思います。

しかし、泡立ちを復活させる方法があるのでこちらで紹介する方法を試してみる
ことをおすすめします。

レモン汁を加える

生クリームにレモン汁を加えることでレモンの酸と生クリームの油分が分離して
クリームが固くなって泡立ちやすくなります。

加えるレモン汁が少量であれば、レモン汁の味や風味がついてしまうことも
ほとんどありません。

生クリームが200mlであればレモン汁は4滴程度を目安にして
入れ過ぎには注意しましょう。

ゆず・すだち・ライムを加える

ゆずやすだち、ライムなどの柑橘系にはクエン酸が含まれていて、
クエン酸と生クリームの油分が分離することでクリームが固くなって
泡立ちやすくなります。

加える量はレモン汁と同じく少量でじゅうぶんです。

ジャムを加える

いちごやリンゴ、ブルーベリーなどにはペクチンという成分が含まれていて、
ペクチンと乳成分が混ざるとクリームが固くなります。

よってこうした果物が含まれているジャムを生クリームに加えることで
泡立ちやすくなります。

ジャムを加える量は生クリーム100mlに大さじ1杯程度が目安です。

酢を加える

酢にもレモン汁と同じようにクエン酸が含まれているので、酢を加えることで
泡が固くなって泡立ちやすくなります。

しかし、酢を入れ過ぎると酸味が出てしまうので入れ過ぎには注意が必要です。

生クリーム100mlに対して酢は小さじ1杯程度が目安です。

生クリームと牛乳との違い

生クリームと牛乳は共に乳製品で原材料も生乳ですが、

生クリームと牛乳の大きな違いは牛乳が生乳100%であるのに対して
生クリームは生乳に含まれている乳脂肪分を濃縮したもの

また、

生クリームは乳脂肪分が30%以上含まれているものが多いのに対して
牛乳は乳脂肪分が3%くらいしか含まれていません。

よって、牛乳をいくら撹拌したり、煮て水分を飛ばしたりしても生クリームには
なりません。

それでも牛乳から生クリームを作りたいという場合、牛乳にバターを加える方法で
生クリームのような感じにできます。

しかし、バターの香りが強く出ますし、生クリーム全くと同じものというわけには
いきません。

生クリームの種類と使い分け

現在ではいろいろな種類の生クリームが販売されていますが、脂肪分の量で
大きく分類すると2種類に分けることができます。

参考

(乳脂肪分が18%から30%の生クリーム)
コーヒーや紅茶など飲み物に入れるのがおすすめです。

(乳脂肪分が35%から50%の生クリーム)
料理やお菓子作りにおすすめです。

高級生クリームとは?

市販されている生クリームにはいろいろな種類があって価格帯も異なります。
なかには高価で高級な生クリームもありますが、

一般的な生クリームと何が違うのだろう?

と疑問に思ったことがある人もいるのではないでしょうか。

高級生クリームに決まった定義はありませんが、

乳脂肪分のパーセンテージが高いほど生クリームが濃厚でコクがあるため
「高級」と言われるのが一般的です。

しかし、乳脂肪分が低いものでも口当たりが軽くて好きだという人も
少なくありません。

まとめ

・生クリームが泡立たない原因や泡立てるコツ
・泡立てを復活させる方法

などについて紹介しました。
こちらで紹介したように生クリームがうまく泡立たない原因はいろいろあるので、
うまく泡立てることができないという人は

原因と思われるものを一つずつ取り除いていきましょう。

泡立てがうまくいかずにイライラしていた人も、自分の思っているように生クリーム
を泡立てることができるようになると、

生クリーム作りが楽しくなってくると思うのでぜひ挑戦してみてください。

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