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生クリームが成功する砂糖の量 泡立てるタイミングがありました!

2021年6月30日

お菓子作りをよくするという人であれば、生クリームを泡立てる機会も多いと
思いますが、その際に砂糖を加えている人が多いでしょう。

そんな生クリームに入れる砂糖に関して

「どのくらいの量が適量?」
「どのタイミングで入れればいいの?」
「どんな種類の砂糖を選べばいいの?」

といった疑問を持ったことはありませんか?
そこで、ここでは

・生クリームに入れる砂糖の量や種類
・生クリームに入れるタイミング

などについて紹介していきます。

生クリームに砂糖を入れるメリット

生クリームを泡立てる際に砂糖を加えることには、いろいろなメリットが
あります。

これまで漠然と生クリームに砂糖を入れていたという人はメリットを把握しておく
とよいでしょう。

甘みがアップ

生クリームに砂糖を加えるメリットで多くの人が最初に思いつくのが、

甘みがアップ

することだと思います。
甘みがあるかどうかで生クリーム全体の風味やコクも大きく異なってきます。

粘度がアップ

生クリームに砂糖を加えることで

生クリームの粘度がアップする

のも大きなメリットです。
生クリームの粘度が足りないと思うようにデコレーションできなくなりますし、
生地の土台がぐらつく原因にもなります。

また、生地の間にクリームを挟む場合に接着力が落ちますし、カットした際に
崩れやすくなるので、ある程度の粘度は必要になります。

分離しにくくなる

生クリームを泡立てる際に

「泡立てすぎてクリームが分離してボソボソになってしまった」

という失敗経験がある人も多いと思いますが、
これは泡立て過ぎた際にクリーム内から水分がたくさん排出されるのが
大きな原因です。

しかし、砂糖は吸水性が高い性質があるため、生クリームに砂糖を加えておくと
生クリームから排出された砂糖が水分を吸い取ってくれるので分離しにくく
なります。

生クリームに砂糖を入れるタイミング

生クリームに砂糖を加える時に砂糖の量の他に注意したいのが

ポイント

砂糖を加えるタイミング

砂糖を加えるタイミングによっては生クリームの泡立てが失敗しやすくなって
しまうので注意しましょう。

砂糖は最初に全部入れるのがおすすめ

生クリームの泡立てする時に砂糖を入れるタイミングは

最初に全て入れてしまう

のがおすすめです。

・砂糖は泡立て中に様子を見ながら少しずつ足していく

という人もいるかもしれませんが、後から砂糖を足していると、自分が目指して
いた固さに泡立てすることができたのに

「まだ砂糖がきれいに混ざりきっていない」

と状態になる可能性が高くなってしまいます。
そうなると、

混ざりきっていない砂糖を混ぜるためにさらに泡立てすることになり、
クリームが固くなり過ぎてしまったり、分離してしまったりしてしまいます。

特に動物性の生クリームだと、とろみが出てからは数回混ぜるだけで固さが
異なってくるので、砂糖は早めに全て入れておいて余計に混ぜる必要がない
ようにしておくのがおすすめです。

また、香りづけでリキュールなどを生クリームに入れたい場合も、砂糖の時と
同じ理由で最初に全部入れてしまうのがおすすめです。

泡立ての途中で砂糖の入れ忘れに気づいたらどうする?

生クリームに入れる砂糖は最初に全部入れてしまうのがおすすめですが、

「最初に入れるのを忘れて途中で入れ忘れに気づく」

というケースもあるかもしれません。
そういう場合は、

気づいた時点で砂糖を全て入れましょう。

途中で砂糖を入れてからすぐに泡立てを始めると、砂糖が混ざり切らないうちに
泡が目標の固さになってしまう可能性があるので、

砂糖を入れたら静かに円を描くようにゆっくりと混ぜて、全体的に砂糖を広げて
から泡立てましょう。

泡立て後に砂糖の入れ忘れに気づいたらどうする?

泡立てした後に砂糖の入れ忘れに気づいたという場合、

そこから砂糖を入れて混ぜるとクリームが固くなり過ぎてしまったり、
分離してしまったりしてしまいます。
なので、砂糖を入れる際に

液状の生クリーム、もしくは牛乳を大さじ1杯分一緒に加えて全体的に
ゆっくりと混ぜていきましょう。

生クリームに入れる砂糖の量

生クリームに砂糖を入れるタイミングは最初に全部入れるのがおすすめ
と紹介しましたが、様子を見ながら足していくのではなく最初に砂糖を全部
入れるためには、

入れる砂糖の量をあらかじめ把握しておく必要があります。

生クリームに入れる砂糖の量は、

参考

生クリームの量の6%から10%ぐらいが適量

と言われています。
生クリーム200mlを使用する場合、一般的な甘さにしたいのであれば

・生クリームの8%の量(16g)
・甘さ控えめにしたいのであれば6%の量(12g)
・甘めにしたいのであれば10%の量(20g)

を目安にするとよいでしょう。
ちなみに、

・16gは大さじ1杯と小さじ1杯
・砂糖12gは大さじ1杯
・20gは大さじ1杯と小さじ2杯

程度です。

メモ

・生クリームの8%の量(16g)=大さじ1杯と小さじ1杯
・甘さ控えめにしたいのであれば6%の量(12g)=大さじ1杯
・甘めにしたいのであれば10%の量(20g)=大さじ1杯と小さじ2杯

生クリームに砂糖を入れると泡立ちにくくなる?

生クリームの泡立てをする人のなかには

はてな

「砂糖を入れると泡立ちにくくなるのでは?」

と心配する人もいるかもしれません。

生クリームはかき混ぜていくことで空気を含んでいって泡立っていきます。
そこに砂糖が加わると空気が含みにくくなるため、生クリームに砂糖を入れる
と砂糖を入れない場合よりも泡立ちにくくなるのは確かです。

しかし、泡立てする生クリームの量に対して適量の砂糖を入れて、正しくかき
混ぜることができるのであれば、

砂糖を入れたからうまく泡立たないということはないのでそれほど気にする
必要はないでしょう。

ただ、砂糖を入れ過ぎてしまうと、それが原因で泡立ちにくくなってしまう
可能性はあるので注意が必要です。

生クリームに入れる砂糖の種類について

砂糖にはいろいろな種類があるため

はてな

「生クリームに混ぜる際に使用する砂糖はどれを使用するのがよいのだろう?」

と思っている人もいるのではないでしょうか。

生クリームに入れる砂糖はグラニュー糖や上白糖が一般的ですが、
他の種類の砂糖も使用することは可能です。

グラニュー糖

グラニュー糖はクリームに混ぜるとさっぱりとした甘みになります。

また、純度が高くサラサラしていて素材の味の邪魔しませんし、
溶けやすい性質があるので

生クリームに混ざりやすいのもグラニュー糖を使用するメリットです。

ちなみにグラニュー糖は世界で最も使用されている砂糖、
砂糖と言われたらグラニュー糖のことという認識を持っている国が多いです。

上白糖

世界で最も使用されているのはグラニュー糖ですが、日本では上白糖が最も
使用されている砂糖。

生クリームに上白糖を混ぜることで上質でコクのある甘みになります。

上白糖はグラニュー糖と同様にクリームになじみやすいですし、クセがなく
素材の味の邪魔しないので、いろいろなお菓子や料理におすすめです。

黒糖

さとうきびの絞り汁を煮詰めて作られた砂糖です。

生クリームに混ぜることでコクと強めの甘さが出ます。
ただし、黒糖だと特有の風味やこげ茶色の影響がクリームに出るため、
場合によっては風味や色が邪魔をしてしまうケースもあります。

しかし、黒糖の風味や色を活かしたお菓子を作るのであれば、黒糖を使用する
のもよいでしょう。

三温糖

カラメル化した糖蜜がついた日本特有の茶色い砂糖です。

生クリームに混ぜることで、強い甘みとコクがあり奥行きのある味わいに
なります。

黒糖と同じように、香ばしい風味や茶色の色がクリームに出るため、
素材の邪魔をしたくない場合はおすすめできませんが、

三温糖の風味や色を利用したお菓子を作る場合は使用するのもよいでしょう。

和三盆糖

竹糖と言われるサトウキビが原料の砂糖で、上品でまろやかな風味が特徴です。

クリームに混ぜることでサトウキビ本来の風味を残すことができるので、
和スイーツなどにおすすめです。

生クリームに入れる砂糖の代用品は?

生クリームを泡立てる際には砂糖を入れるのが一般的ですが、
砂糖の代わりになるものもあります。

ハチミツ

砂糖の代わりにハチミツを使用することもできます。

ハチミツ特有の風味とコクがでるのでクリームに余計な風味をつけたくない
という場合はおすすめできませんが、

ハチミツが好きでハチミツの風味とコクを楽しみたいという場合はおすすめです。

ハチミツの量は生クリーム100mlに対して15gくらいを目安に好みの甘さに
調整しましょう。

メープルシロップ

メープルシロップのフレーバーが好きだという人はメープルシロップを
砂糖の代わりに使用するのもおすすめです。

しかし、砂糖と比べるとクリームがゆるくなるので、固めのクリームにしたい
場合には向いていません。

どうしても固めにしたい場合はレモン汁を数滴たらして固めにできます。

メープルシロップの量は好みにもよりますが、
生クリーム100mlにメープルシロップ小さじ2杯くらいを目安にする
とよいでしょう。

まとめ

生クリームに入れる

・砂糖の量や種類
・生クリームに入れるタイミング

などについて紹介しました。
このように生クリームに入れる砂糖についていろいろ理解しておくと、
さらに美味しい生クリームを作れるようになります。

・これまで漠然と砂糖を加えていたという人
・砂糖の量やタイミングが原因で生クリームをうまく泡立たせることができなかった

という人は、
こちらで紹介したことを参考にして美味しい生クリームを作ってみてください。

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