クリスマス

クリスマスプレゼントの意味には?プレゼントを贈るのは

2015年9月16日

クリスマスはキラキラしていて華やかな事から、気持ちがワクワクするのですが、
プレゼントの事を考えると少し憂鬱になることがあります。

1年間のお礼を込めてクリスマスのイベントとして子供たちや両親、親しい友達
にクリスマスにプレゼント贈りたいと思った時に
「本当はどういったプレゼントを贈る方が良いのか?」

相手の好みや興味になるプレゼントをするのはもちろん良いのですが、そもそも
クリスマスプレゼントの意味やプレゼントを贈る理由があるかもしれないと考え、
クリスマスプレゼントの意味や由来を調べてみることにしました。

クリスマスプレゼントの意味

クリスマス 意味 看板_350_4

 ◎神が私達に救世主キリスト(贈り物)を授ける
 ◎キリストは「喜び」「幸福」を私たちに贈る
 ◎私たちはキリストや他の誰かに「喜び」「幸福」贈る
 ◎困っている人に「優しく」「親切」にする

「喜び」「幸せ」「優しさ」「親切」はプレゼントとなって次々に伝わります。
子供達へのプレゼントは今では誰でも贈られるのですが
基本的には「行いの良い子」にプレゼントが贈られます。

ポイント

プレゼントの開封は25日

キリストが現れた事をお祝いする期間は24日から25日まで
プレゼントは24日の夜に置き、25日朝に開封します。
さりげなく思いを込める、思いを伝えるプレゼントには

プレゼントの意味 恋人のプレゼントには意味が込められている

付き合って最初の記念日、クリスマス、お互いの誕生日など恋人同士でプレゼント する機会はたくさんあります。 渡す方は相手に喜んでもらいたいという想いでプレゼントを選び、受け取る方はどん なプレゼントをも ...

プレゼント

クリスマスが行われるようになったのはヨーロッパ。
キリストが現れ、キリスト教が広がった事から

キリスト(Christ)のミサ(mass)=Christmas(クリスマス)

と呼ばれるようになります。

もともとキリスト教ではプレゼントを交換をする、祝宴をする習慣はなく聖書にも
クリスマスプレゼントと言う言葉はありません。

クリスマスがお祭りの要素が全面に出る、プレゼントを贈り合う事になったのは
キリスト教が広がる前から行われるお祝い・お祭りにプレゼント交換や祝宴があり
それが残り行うようになります。

お祝い・お祭りが行われるのは太陽が一番弱まる日、太陽の勢いが最も小さくなる
「冬至」冬至の頃は食料や食物は少なく、動物は冬眠入っている、生きていく上で
危機感を感じる季節になります。

しかしこの日を過ぎれば太陽が勢いを取り戻す、太陽の始まり、この日からどんど
んと太陽の力が強くなる「冬至」は人々にとってとても大切な日でした。

大切な冬至を祝うために行われたお祝い・お祭りにはキリスト教が広がる以前から
プレゼントを贈り合う習慣がありました。

サトゥルナリア祭

現在のクリスマスプレゼントや過ごし方やはこの「サトゥルナリア祭」の伝統が
受け継がれたと言われています。

ローマでもっとも愛されたサトゥルナリア祭は12月17日から12月23日まで行われる
農耕の神サトゥルヌスをたたえる祝祭。
サトゥルナリアのお祭りの基本は「平等」「日常の脱却」

身分に区別はなく、自由に発言ができる、堅苦しくない装いや仮装をし、お酒をた
くさん飲み、ばか騒ぎをする、神サトゥルヌスは博打の神様でもあるので博打も
許されていました。

仕事はすべて休みになり、誰もが一緒に食事をして身分関係なくお世話をする、
そして幸福の贈物(プレゼント)を贈る、交換をし合い過ごしていました。

幸福の贈物(プレゼント)はもともとはお祭りの儀式として贈り物になる
太陽が少ない冬至を照らすと言う意味があるロウソクや幸運を呼ぶと常緑樹(月桂
樹等)の枝等を贈り合っていました。

そして幸福の贈物(プレゼント)は時代と共に広がり

食料品(野菜、肉、魚、果物、自家製の焼き菓子、砂糖菓子)
香辛料、家庭用品(食器)
衣類、書物、化粧品、上流階級では金や銀、宝石等

サトゥルナリア祭用の贈り物専用の市場もできました。
サトゥルナリア祭は人々に深く浸透したお祭りになり、この時期で行われる他の
祝祭等に影響します。

カレンズ

古代ローマ帝国暦 月の第1日「古祝典」として、月の最初の日に贈り物をする
習慣がありました。

明かりをともして緑樹を飾り、プレゼントをする、プレゼントは少なくとも皇帝
に対して必ず贈る必要があり、ぜいたくで寛大な酒宴をし仮面や異性装を楽しん
でいたという事です。

根強く浸透していたサトゥルナリア祭やカレンズでの行いは、クリスマスから
離そうとしても離すことができずクリスマスに付け加えられる事になります。

子供たちへのプレゼント

サトゥルナリア祭はどちらかと言うと大人の要素が強いのですが、13世紀には
子供達にもプレゼントが贈られたという記録があり、16世紀のドイツではお菓子、
果物、人形、衣類、本、聖書、便せん等が子供達のクリスマスプレゼントリスト
だったという事です。

12月下旬に行われる「シギラリア(Sigillalia)祭」でも子供達に焼き物(粘土)の
人形等を与え楽しい時間を過ごさせる風習がありました。

子供達に送った焼き物(粘土)の人形が後のサンタクロースのイメージになったの
ではとも言われています。

そして子供達にプレゼントをするサンタクロースの伝説となった人物聖ニコラウス。
聖ニコラスについてはっきりした事はわかっていないのですが、
聖ニコラウスの行いが広まった時の物語に

▪貧しい家の三人の娘を黄金の袋を投げて救った「結婚前の娘の守護聖人」
▪大人に殺された三人の子供をよみがえらせた「子供の守護聖人」

これらの物語が結びつき「子供へプレゼントを贈る人」と言うイメージが定着し
ます。

行いの良い子にしかプレゼントは贈られる事がなく、お祈りの歌をちゃんと歌え
るかテストをする事もあったそうです。

本当にたたくのではないのですが、悪い事をした子供には罰を与えるという演出
のためにムチを持ち歩いていたりし、誰もがプレゼントをもらえるわけではない
子供のしつけや教育の一環でもあった事から大人から子供まで支持されます。

聖ニコラウスはクリスマス、キリスト教とは関係はなく聖ニコラウスの祝日にな
る聖ニコラウスが亡くなった12月6日に子供達がプレゼントをもらえます。

キリスト教では聖ニコラウスの祝日12月6日はプレゼントに欲しいものを記入す
る日とし、聖ニコラウス(サンタクロース)が12月6日に記入した物を見て
12月25日に欲しかったプレゼントがもらえると言われるようになります。

現在ではほとんどの場合プレゼントをもらえるのは12月25日なのですが、
ヨーロッパの一部では今でも12月6日に聖ニコラウスが子供達にプレゼントを配っ
ているという事です。

スポンサーリンク

18世紀には商業化とまではいかないのですが、子供達や扶養家族(召使い等)から
大人同士でプレセントを贈り合う、プレゼント交換が流行し始めます。

19世紀には貧しい子供達へプレゼントをする事業(ヨーロッパやアメリカ)が数多
く見られるようになり、20世紀に入り子供達や扶養家族(召使い等)、友達以外の
人達、あまり親しくない人達への感謝をしめす方法としてプレゼントではなく
クリスマスカードを贈るようになります。

プレゼントの習慣

参考

「手料理の交換」「食べ物の交換」

プレゼントを贈る習慣は最も古い冬至の習慣だと言われています。動物を狩る、
植物を採るなどをして生活をしていたのが、自分たちで育てる、農耕するようにな
り、食料を貯えて冬を乗り越えることができるようになります。

貯えた食料を少しづつ食べて過ごす厳しい冬は、冬至を迎えると次の日から食料を
補う事ができる日になる、辛かった日を終える事ができ、その区切りのため、明日
からの活力として新しい日々のお祝い、祝宴を行うようになります。

各家庭、各農家では自慢の手料理をしその料理を交換し合いみんなが楽しんだと
いう事です。プレゼントの交換は「手料理の交換」「食べ物の交換」から広がった
と言われています。

古代文明社会では贈り物は食べ物だけではなくなり、贈り物の儀式は発達し贈り物
をすることがとても重要であると信じられ、冬至に贈り物を忘れると悪いことが
起こる、伝統に従わないと罰がある等と言われていました。

これらにはしっかりとした理由はなかったようですが、贈り物が習慣になる、プレ
ゼントの習慣が広がるきっかけとなります。

クリスマスプレゼント

クリスマスプレゼント

寛容な心を証明する行い

キリスト教ではプレゼント交換や祝宴をする習慣はなかったので、行わないように
しようとしたのですが今まであった

 ◎サトゥルナリア祭やカレンズでの習慣
 ◎プレゼント交換は人々に人気の習慣

後から広がるキリスト教は今まであったプレゼントや祝宴を無くす事はできません
でした。そこでキリスト教では今まであった習慣にキリスト教での意味を付けて

 ▪プレゼントは幼子キリストの献上物を象徴した物
 ▪祝宴は自分達の食料などを分け与える広い心の証明

季節の神聖なものとして(神聖なものとする事で)キリスト教でも少しづつ取り
入れるようになります。

ƒt?ƒŠƒ“ƒg
聖書では救世主キリストが現れた時に最初に見つけるたのが羊飼い。
羊の世話をしていた羊飼いが天使からキリストが現れた事を教えられます。

実は羊飼いはキリストに会いには行くのですが、何かを持って行った様子は聖書
では書かれていなかったようです。

キリストに会いに行くときに贈り物を持っていたのは、
キリストが現れて少したった頃、星に導かれて会いに行く占星術の学者達。
乳香(にゅうこう)、没薬(もつやく)、黄金を贈り物として持って行きます。

古くから人類で知られている最も高価な贈り物になり、権力の象徴でもある黄金。
乳香(にゅうこう)は神にささげるための香りとして頻繁に使われ、漢方薬として
止血、鎮痛、抗菌等で使用されていました。

没薬(もつやく)は香水や内服薬(胃腸薬)軟膏にも使われるのですが、死者に油
を塗るときにも使われる(ミイラの防腐剤)ので、占星術の学者はキリストの死を
予言していたのではと言われています。

乳香(にゅうこう)と没薬(もつやく)は現在でも漢方薬として鎮痛剤に使われて
います。

キリスト教以前からある冬至のプレゼント、サトゥルナリア祭やカレンズでの
プレゼントも寒く厳しい冬が終わる「喜び」「幸せ」を身分関係なくみんなで
お祝いする。

クリスマスでのプレゼントは家族や友達、恋人や同僚、出会った人達との
「絆を深める」「つながりを強くする」「感謝やお礼の気持ち」

いつものプレゼントとは違うクリスマスと言う温かい気持ちを添える事ができ
「喜び」「幸せ」を与えあう事がどんなに素晴らしく重要な事なのかを伝え体験す
る事ができます。

星に導かれた占星術の学者達はキリストに「喜び」「幸福」を込めて贈り物を持っ
て行く事ができたのですが、誰もがキリストにプレセントを贈ることはできません。

キリストに会う事ができなくてもキリストにプレゼントしている事になるのは
困っている人に「優しく」したり「親切」にする事

キリスト教ではプレゼントを「交換する」というよりプレゼントを「贈る」
誰もがプレゼントを交換する事ができない、贈り贈られのではない、自分やエゴの
ためのプレゼントではなく寛容な心を証明する行いだと言われています

103745_150
私にとってクリスマスは誕生日の他に唯一自分のほしいものがもらえる日
お正月にある堅苦しさがない家族と過ごすとても楽しい日でした。

楽しいと思えたのも両親が子供にクリスマスを楽しく過ごさせてあげようとした
優しさだったのは間違いありません。

大人になるとなぜか悩みの種になるクリスマス。両親や友達、そして恋人、どんな
プレゼントにしようか、子供の時の何をもらおうかを考えるより大変です。

そしてクリスマス辺りに会う予定の目上や年下、同僚等知り合い年末にはもう会う
事がないお世話になった人たちへの感謝の気持ちを込めたプレゼントを渡すのに
良い機会なのもクリスマスプレゼント。

クリスマスシーズンのサプライズのプレゼントは結構嬉しそうに受け取って
くれます。クリスマスは街などでもクリスマスを感じやすので普通の時よりうれし
さが増すようにも思います。

私のクリスマスプレゼントも少しは喜びや幸せを渡せる事ができているではと
感じています。

-クリスマス