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土用の丑の日 2023年はこの日!土用の丑の日は1回じゃない

2015年2月12日

土用が近づいて来るとスーパーやコンビニエンスストアでの売り出しに
「土用の丑の日」「うなぎがおすすめですよ」と言うような宣伝を目にします。

普段ほとんど思い出すことがないうなぎ、その時は無性に食べたくなります。

それにしても今まで夏だけだったような気はする「土用の丑の日」最近では
ふとした時に土用のうなぎが現れるような気がします。

多くなっているような気がする土用の丑の日、多くなっても正解なのかを
調べてみました。

土用とは

仏教や儒教と同じ頃に中国から
五行思想(ごぎょうしそう)・五行説(ごぎょうせつ)が伝わります。
五行では木・火・土・金・水の5種類の元素、自然哲学の思想からなる言われています。

参考

木は葉や花が木を多いいてる「春」
火は光・炎・灼熱の火から「夏」
金は土の中に輝く鉱物・金属 収穫になる事で「秋」
水は湧き出る泉、流れる水、命の泉等から「冬」

木「春」火「夏」金「秋」水「冬」の季節にも割りあて使われています。

土は植物が芽が出る姿、発育する性質である。
「季節と季節の間」「季節の変わり目」に割り当てられ、土の神が支配する期間とされて
います。

この期間の事を「土旺行事」「土王用事」と呼ばれていました。
そしてこの言葉を省略して「土用」と呼ばれます。

安定した時期が終わり、変化のある時期が始まる時いつもとは違う状況になる
気が旺(さかん)になる期間とされ、土を動かす、穴を掘る、土を扱う事を忌む不吉な事
けがれる事とされていました。

生き物を殺す事も良くない時期として土用の間日(どようのまび)と言う特別な日も
設けられていました。

2023年の土用の間日

冬土用の間日は1月20日・21日・23日、2月1日・2日
春土用の間日は4月17日・18日・21日・29日・30日、5月3日
夏土用の間日は7月20日・21日・25日、8月1日・2日・6日
秋土用の間日は10月28日・30日、11月1日

現在でも建物を建てる、家の新築の際基礎工事は土用の期間を外して行う場合も
あります。

土用の期間

土用は季節が終わり、次の季節の始まりまでの期間
各季節の終わり18日頃から約18日間を土用の期間にし、約18日間を「土用」と呼びます。

立春(2月4日頃)
立夏(5月5日頃)
立秋(8月7日頃)
立冬(11月7日頃)

冬が終わり春が始まる前「冬の土用」が 1月17日頃から
春が終わり夏が始まる前「春の土用」が 4月17日頃から
夏が終わり秋が始まる前「夏の土用」が 7月20日頃から
秋が終わり冬が始まる前「秋の土用」が10月20日頃から

始まりを[土用入]終わりを[土用明]として各季節18日間を土旺行事・土王用事の期間
「土用」としています。

2023年の土用の期間・丑の日

冬の土用は1月17日~2月3日、丑の日は1月19日・31日

冬の土用2023年は!冬の土用うなぎには

土用と言えば「土用の丑の日」、その日には「うなぎを食べよう!」とスーパーなどの お店やテレビ、チラシや雑誌などで特集を組まれたりします。 土用の期間にうなぎを食べるのは「夏」に多く、主に夏バテや疲れや ...

「春の土用」は4月17日~5月5日、丑の日は4月25日

「夏の土用」は7月20日~8月7日、丑の日は7月30日

「秋の土用」は10月21日~11月7日、丑の日は10月22日、11月3日

丑の日とは

数字を使う前には方位、時刻、年月日には文字で表現され、その文字には干支が
使われていて、干支には十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)があり、
年月日月には十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)が使われていました。

十二支は

子(ねずみ)丑(うし)寅(とら)卯(うさぎ)辰(たつ)巳(へび)
午(うま)未(ひつじ)申(さる)酉(とり)戌(いぬ)亥(いのしし)

日を日常的に使う事は少なかったようですが、特別な日や行事をする時や
期間には干支をあてた日が使われます。

土用の期間の中にある干支の十二支(じゅうにし)の「丑」と言われる日を
「土用の丑の日」言います。

日を表現しているのが「丑」になるので春・夏・秋・冬各季節の土用の期間には
丑の日があります。

土用の丑の日の「うなぎ」

昔より季節関係なくうなぎが手に入りやすくなった現在で、各季節の期間にある丑の日に
も夏のようにうなぎを食べようと宣伝するようになった事で多くなっているように感じて
しまったようです。

積極的にうなぎを食べる習慣となったのは「夏の土用の期間」

2023年の土用の丑の日は7月30日

なぜ夏の土用の丑の日であったかと言うと「うなぎ・季節・日の色」「夏とうなぎ」
が合わさった事で食べられるようになったと言われています。

1月から3月を春、4月から6月を夏、7月から9月を秋 10月から12月冬と割り当てる季
節に対して、季節や季節の月「節月」、節月の中には「節・節気」「中」と言う季節があ
り、月の区切りを「節切り」としていました。

土用の最後の日は「節分」と言われ、現在では2月のみで使われているのですが土用の期
間の終わりにはどの季節にも「節分」があります。

季節の月「節月」は数字ではなく十二支(じゅうにし)で表現します。
五行思想(ごぎょうしそう)・五行説(ごぎょうせつ)になる五行には色もあてはめられいます。

五行 季節
節・節気 節月 十二支
立春 雨水 1月
啓蟄 春分 2月
・黄 木・土 清明 穀雨 3月
立夏 小満 4月
芒種 夏至 5月
・黄 火・土 小暑 大暑 6月
立秋 処暑 7月
白露 秋分 8月
・黄 金・土 寒露 霜降 9月
立冬 小雪 10月
大雪 冬至 11月
・黄 水・土 小寒 大寒 12月

そして色では

春は「青色」「辰」
夏は「赤色」「未」
秋は「白色」「戌」
冬は「黒色」「丑」

夏のうなぎ

夏の暑い季節には食欲もなくなり、夏バテしやすい事からさっぱりした冷たい物を好みます。
クーラーや扇風機が無かった時代は特に暑さは厳しく感じたはずです。

うなぎを売るお店では毎年夏になるとうなぎが売れなくなる事から、万能学者でもあり現
在のコピーライターのような存在でもあった平賀源内にお願いし「本日、土用丑の日」
と言う張り紙をして大繁盛した事から始まったと言われています。

キャッチコピー、宣伝文句の意味には夏の季節には冬に対応する、反対の季節に対応する
方が良いとされている事から

夏は赤色・未 ⇔ 冬は黒色・丑

夏の反対の季節は「冬」
冬の季節の終わり月は「丑」、色は「黒」

夏の土用は「丑の日」となって
うなぎの「う」と丑の日の「う」
うなぎの色「黒」と月の色「黒」

夏の土用の期間の丑の日にはうなぎが最適だと宣伝しすると、現在まで行うようになった
風習になります。

うなぎ以外の食べ物には

「う」の付く物
「黒色」

うなぎ以外にはどじょう、黒鯛、ナス、しじみ。そして餅には縁起物、厄除けに良い
と言われている小豆あんを入れた餅「土用しじみ」「土用餅」として
食べられていました。

「う」のつく食べ物としてはウリや梅干し、うどんも食べられています。

夏の土用「丑の日」には薬草を入れた風呂に入ったり、お灸をすると夏バテ防止
疲労回復に効果的、厄除けの意味のある食べ物が食べられていました。

参考

どじょう、黒鯛、しじみ
ナス
小豆が入った餅

その他の季節では

春は青色・辰 ⇔ 秋は白色・戌
夏は赤色・未 ⇔ 冬は黒色・丑から

冬の土用は「未の日」ひの付く赤色の食べ物や物
春の土用は「戌の日」いの付く白色の食べ物や物
秋の土用は「辰の日」たの付く青色の食べ物や物

始まりは少しこじつけ、無理やりな感じですが、うなぎは栄養面から夏バテには最適な
食べ物です。

宣伝に乗せられて食べたとしても、うなぎを食べることで夏バテしにくく、夏を乗り切り
やすくなった事から、うなぎは夏向きの食べ物、疲労回復の代表として現在でも食べら
れています。

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