生活一般

家庭訪問のマナー玄関は!座る位置はどこ?

2015年4月26日

新学期が始まる4月、ゴールデンウィークも近くなる5月になると家庭訪問が行われます。
最近ではご両親が共働きのご家庭も多い事で、夏休みに行われる場合もあります。

家庭訪問となると部屋や玄関の掃除、整理整頓、家庭訪問のマナー、準備する事
が多くなるように感じ急に忙しくなるような落ち着かない気分になります。
新学期も始まり、少しほっとしているこの時期になぜ家庭訪問をするのでしょうか?

家庭訪問のマナー

最近の家庭訪問では部屋に入り話をする事はほとんどありません。
部屋に入らなくなった理由には

話す時間が短い(約10分~15分)
部屋はプライベートの空間になる

 
始めて訪問する事で移動に時間がかかる事が多く、1日に何件も回る事から長く話す
事が難しくなります。

玄関から先はプライベートな場所になる事から、その配慮から部屋に入る事を避ける
傾向もあります。

先生から「玄関でお話をさせていただきます」と言っていただけると良いのですが
先生が訪れた時にはこちら側から

「お上がり下さい」「どうぞ中へお入り下さい」

と言うようにします。その場合ほとんどの先生は

「玄関でお話をさせていただきます」

となる場合が多くなります。

玄関

玄関では座って話をするのか、立って話をするのか悩んでしまうのですが
玄関で話す事になった場合には
「どうぞ、お座り下さい」と座る事をすすめます。

座る場合は座布団等を用意するのが好ましいく、用意しに部屋に取りに行っても問題はありません。
先生が立って話をする場合は自分も立つようにします。

玄関で座る位置

玄関で座る場合、玄関の靴箱や物の位置が左右どちらかで決まる事が多いの
ですが、もしどちらか悩んでいる場合は

正面から見て「右側」
並んだ場合「左側」

座布団等置き座ってもらうようにします。

日本では昔から「左上右下(さじょううげ)」と言う伝統的な礼法があります。

左側が上位・高位の人・目上の人、上手、上座 
右側が下位、目下の人、下手、下座

この位置は当事者から見て左側、正面から見ると右側の位置になります。
玄関で座る場合先生から見る場合の左側、正面から見ると右側になる位置に座って
もらうようにします。
家庭訪問 玄関_250
「玄関で話をするような場所ではない」「玄関は話が出来る場所ではない」
玄関の大きさ、玄関の造り(バリアフリー等)、そしてマナーとして部屋に通す場合には

部屋

和室(床の間がある)

床の間は家の客間になる部屋の座敷飾りとして造られています。江戸時代には身分
の高い人を迎える部屋に座敷飾りになる床の間が造られるようになります。
床の間のある部屋に先生を迎えるのは正式な迎え方です。

家庭訪問 床の間_200

和室(床の間がない)・居間

家庭訪問 居間_200

座布団には向きがあり、縫い目が無い方を相手に向くように置きます。
縫い目がある方が外側になります。玄関で座布団を置く場合も同じです。

応接室・リビング

出入り口から遠い方が上座になるのですが、ソファーには

長椅子 → 1人用ひじかけ椅子 → 背もたれのみある椅子 → 背もたれのない椅子

長椅子が1番重要な椅子になり順に下がります。

家庭訪問 リビング_350

台所・キッチン・テーブル

家庭訪問 キッチン_500_2

先生が上座に座ると、座った位置から台所が見えてしまったり、見た目が良くない
と感じる場所が見えてしまう場合もあります。

先生は基本的には「上座・下座」を意識している事はありません。
下座の方が自分的に好ましい場合は下座の席を進めて問題はありません。

その場合一言「下座になってしまうのですが、こちらの席でお願いします。」と加える
とスムーズに感じます。

わざわざ言う事で先生に下座を印象付けてしまう事はなく、気づかいを感じる事が
多いようです。

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お茶出しとお茶菓子

家庭訪問で話す場所の次に悩む事が多い「お茶出し」

・お茶は必要なのか?
・お茶を出すタイミング
・先生の分のお茶だけで良いの?

幼稚園・小学校・中学校等の家庭訪問の通知文の中には
「お茶等の接待は不要です」と明記している事から、お茶やお茶菓子は
基本的に不要です。

1日に何件も回る事になる先生は、トイレは公衆トイレを使っているようなので
トイレ回数の心配、お茶で満腹になるできれば必要はないはずです。

・仕事だとしても足を運んで下さった
・何件も回って疲れているかもしれない
・気温が高い時や喉が乾きやすい時 
・恐らくこの日最後の家庭訪問

人を迎えるにあたりお茶やお茶菓子は用意しようと思う事も多はずです。

お茶

お茶を用意する際、お茶は何を用意する方が良いかと言うと「緑茶」を用意します。

緑茶には煎茶・玉露(ぎょくろ)・番茶(ばんちゃ)・焙じ茶(ほうじちゃ)があります。
玄米茶は香りも良く飲みやすいのですがは家庭用として造られたお茶です。
コーヒーや紅茶、ジュースがダメだと言うのではなく

・コーヒーが苦手
・紅茶が好きではない
・ジュースは飲まない

先生が何か言う事は決してないですが、緑茶は好き嫌いが少ない事と正式な来客用
の飲み物になります。
緑茶の他に用意が出来る場合や緑茶以外を用意したい場合は

「緑茶とコーヒーをご用意出来ますが、どちらになさいますか?」
「コーヒーと紅茶が用意出来ますが、どちらになさいますか?」

先生に確認します。この時に飲み物を断る事もあるのでその場合飲み物を用意しなく
ても大丈夫です。

お茶・お茶菓子を出すタイミング

事前に来客用の湯のみ、茶托、お盆、急須とお茶の葉を用意しておきます。
お盆に湯のみと茶托を重ねずに置いておきます。
※湯のみと茶托は先生に出す前に重ねます。

先生が座ってからお茶の用意をしに来ます。

①湯のみにお湯を入れて温めます。
②急須とお茶の葉を入れて約1分蒸らします。
③湯のみのお湯を捨ててから、蒸らしたお茶を7分目まで入れます

お茶菓子があればこの時に一緒に用意をし持って行きます。
お茶を用意する時には先生の分だけ、自分の分も用意するのか悩むのですがどちらで
もかまいません。

お茶が少ないより多い方が良いと思いたくさん入れてしまうのは
作法として良いとされておらず、実際に飲む時にはとても飲みにくくなります。

先生にお茶を出す時は、湯のみと茶托を重ねて「右側」から両手で差し出します。

右側から出す事ができない場合左側から出しても問題はありません。
湯のみの柄は先生側に、茶托に木目がある場合は横になるように置きます。
お茶菓子もある場合先生から見た時に

左側にお茶菓子
右側にお茶

お茶とお茶菓子を置く時は

右側から置く場合はお茶菓子 → お茶
左側から置く場合はお茶 → お茶菓子

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置いた物の上をまたがないように置きます。
先生側からすると用意してもらったお茶やお茶菓子は
「食べて良いのか?」「食べない方が良いのか?」悩む事も多いはずです。

お茶やお茶菓子の用意ができ、話をする時には

「どうぞ」
「お飲み下さい」「どうぞ、お飲み下さい」
「召し上がって下さい」「どうぞ、召し上がって下さい」

声をかける事を忘れないようにして下さいね。

お茶菓子

お茶菓子を用意する場合和菓子や洋菓子を用意するべきなのか悩む事もあります。
お茶菓子を用意してもほとんどの先生は食べる事が少なくなります。

お茶菓子はどちらかと言うと飾りになる事が多く、持って帰る先生は少ないので
すが、用意する場合持って帰ってもらえるようなお菓子を用意する方が便利です。

一つ一つ包装されている焼き菓子や和菓子を用意し、持って帰って欲しい時には

「美味しいお菓子なので是非食べてみて下さい」
「休憩の時にでも食べて下さい」
「お腹が空いた時にでも食べて下さい」

言葉を添えたり、まとめて袋に入れると持ち帰りやすくなります。
先生にとって仕事中にさっと食べる事が出来るお菓子はありがたいはずです。
お茶菓子も自分の分を用意してもしなくてもどちらでも問題はありません。

スリッパと座布団

スリッパがない

▪日頃からスリッパをはく習慣がない
▪来客用のスリッパがない

家庭訪問だけのためにスリッパを用意するのは大変かもしれませんが
来客用にスリッパを用意する事は比較的一般的になる事から
出来れば来客用のスリッパを用意しておく事をおすすめします。

先生も出来ればスリッパがある方が助かる場合もあります。

座布団がない

和室がない、椅子に座る事が多い場合座布団が家にない場合もあります。
玄関の場合だけではなく部屋の中で座って家庭訪問をする場合基本的には
座布団がある方が好ましくなります。

しかし、その時だけのために座布団を購入するのも戸惑う場合
シート型のクッション(シートクッション)で代用すると座布団の変わりだけ
ではなく椅子やアウトドア等でも座る時に使う事が出来ます。

家庭訪問

幼稚園・小学校・中学校と変わっても家庭訪問の主な目的は

家の場所の確認

地図で見るのと実際に訪問するのでは違いもあるので、緊急時に備えて確認をします。

挨拶

・先生は保護者に
・保護者は先生に

新学期が始まりこの1年担当するにあたり挨拶をします。

(幼稚園)

幼稚園では幼稚園の様子を改めて伝えたり、家庭での様子を先生に教えたりします。
まだまだ子供だけではコミュニケーションが難しい事から、先生と保護者のコミュニケー
ションは重要です。

(小学校)

小学生でも学校での様子や家庭での様子、時には子供部屋の確認をする場合
もあります。

・子供部屋ではどのような場所で過ごしているのか
・勉強してるのか
・どんな環境なのか

小学生の場合部屋の掃除をしておく方が良いのかもしれません。

(中学校)

中学生になると担任の先生が全科目の授業を教える事はほとんどありません。
各科目で先生が変わる事から

・家での様子
・休日の過ごし方
・友達

家庭訪問をしただけで全ての事がわかる事はないのですが、学校以外の一面を
知る事はとても大切な事になります。
先生自身も先生としてどんなタイプなのか話す事もあります。

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家庭訪問で会話に困る事はありません。先生が全て話を進めてくれます。
基本的には質問を用意する必要はありませんが、質問がある場合は質問をしても
かまいません。

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