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おみくじの順番と平(たいら)!?知るべき事には!

2015年1月13日


初詣に行くと必ずといっていい程引いてしまう「おみくじ」ですが、
皆さんはおみくじの「中身」までチェックしていますか?

おみくじには一見して「吉なのか凶なのか分からない」おみくじもあります。
「半吉(はんきち)」「平(たいら)」などがその一例です。

このような結果が出た場合、果たしてどれほど良いのか、良くないのか悩んで
しまいますよね。

多くの方が「どちらにしても結んだので大丈夫」と考えて、自分を納得させているの
ではないでしょうか。

「平(たいら)」には

神社によっておみくじの内容・順番はさまざまです。

その中で特に気になる順番として「平(たいら)」というものがあり、一部の有名な
神社で引くことができます。

「平(たいら)」がある代表的な神社は次の通りです。

・埼玉県の氷川神社
・長野県の戸隠神社
・京都府の下鴨神社
・大阪府の住吉大社
・広島県の厳島神社
・京都府の岩清水八幡宮

このほかにも、いくつか「平(たいら)」を用意している神社は存在します。

ただ、神社側で「平があります!」とアピールする性質のものではないので、
あえて平(たいら)を引くために狙いに行くのは、話の種だけにしておいた方が
良さそうです。

「平(たいら)」の順番と意味

平(たいら)をおみくじの結果として用意している神社では、平(たいら)の
意味をどのように解釈しているのでしょうか。以下にまとめてみました。

埼玉県の氷川神社

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「平穏で穏やかな状態なので今の状態を保つのが良い」

簡単に言うと、順番としてはちょうど真ん中あたりが平(たいら)です。
ちなみに、氷川神社におけるおみくじの種類は、以下の13種類です。

「大吉・吉・吉平・平吉・小吉・末吉・平・凶向吉・凶末吉・
初凶末吉・吉凶未分・吉凶相交・凶」

京都府の下鴨神社

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「のぼりでもくだりでもなく普通であること」

下鴨神社では「凶」がなく、平(たいら)が最後です。

大阪府の住吉大社

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「良くも悪くもなく凶よりは上」

住吉大社におけるおみくじの順番は
「大吉・吉・末吉・平・吉凶相交・凶末吉・凶向吉・凶」

確かに凶よりは上の位置にあります。
中吉・小吉がないところが、かえって潔く感じられます。

そのほかの神社では

長野県の戸隠神社

おみくじ発祥の地と言われている長野県の戸隠神社では、順番としては
「吉と凶の間」、中吉や半吉とも違う扱いになっています。

香川の金刀比羅宮

香川の金刀比羅宮では「大吉・吉・平・小吉・末吉」という順番で示され、
小吉よりも順番としては前です。

広島の厳島神社(いつくしまじんじゃ)

広島の厳島神社(いつくしまじんじゃ)では、
平(たいら)の意味は「吉でも凶でもなく波風の立たない穏やかな状態」として
解釈されています。

京都の石清水八幡宮

京都の石清水八幡宮では、平(たいら)は「吉と凶が判別しにく状態であるが、
運気が安定している状態なので今の状態がしばらく続く」という複雑な意味を
持ちます。

「平(たいら)」の意味

「平(たいら)」の意味をまとめてみると
平(たいら)と聞いて、多くの方が吉でも凶でもない状態を思い浮かべたことと
思いますが、順番によっては凶と同じ扱いになることもあります。

平(たいら)だけが用意されていて、凶がない場合は「凶」の意味ですが、
凶がおみくじの順番の中に含まれている神社では、おおむね「普通」とか
「良くもなく悪くもない」という、変化なし・真ん中といった扱いです。

どうしても順番が気になる場合は、おみくじを販売している巫女(みこ)さんに
聞く事をおすすめします。

ちなみに「平」という漢字の読み方は、一般的には「たいら」で差支えありませんが、
場所によっては「へい」や「ひら」と読まれることもあります。

「平(たいら)」が残っているのは

現代では吉・凶による順番のおみくじが圧倒的多数ですが、そもそも平(たいら)が
まだ残っているのはなぜなのでしょうか。
実は、かつて十二直(じゅうにちょく)と呼ばれていた概念の名残なのです。

平(たいら)と十二直(じゅうにちょく)

カレンダーなどでご存じの方もいるかもしれませんが、昔は12日サイクルで変化
する吉凶を漢字一文字で表していました。

かつて使われていた暦の中段に記載されていたことから「中段(ちゅうだん)」と
呼ばれることもあります。それぞれの漢字は以下の通りです。

・建(たつ)
・除(のぞく)
・平(たいら)
・満(みつ)
・定(さだん)
・執(とる)
・破(やぶる)
・危(あやぶ)
・成(なる)
・収(おさん)
・開(ひらく)
・閉(とづ)

上記の12種類で吉凶を表していたのですね。

現在のほとんどの神社では平(たいら)を抜いておみくじを作っているのですが、
そのまま入れている神社も残ったことから、現在のような形になったものと
考えられます。

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ちなみに、ここまで平(たいら)についてご紹介してきましたが、神社によっては
「平吉(たいらきち)」と言う種類もあります。

平吉は平(たいら)とほぼ同じ扱い・順番とされており、場所によっては真ん中や
凶の扱いです。

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やっぱり気になるおみくじの「順番」についても確認してみると、いろいろと
興味深い結果が見えてきました。

おそらく、多くの人は【大吉・中吉・小吉】といった順番の方を気にするのでは
ないでしょうか。

日本国内にある多くの神社は、基本的に凶よりも吉の種類の方が多いため、
相対的に見ればよほど運が悪くない限り大凶は引かないと言われています。

ただ、レア度で言えば大凶の方が高いことから、逆に引いた時点で悪運がつくと
して大切にする人もいるようです。

おみくじの順番

おみくじの順番・内容については、神社によって異なります。
100円で気軽に引けるおみくじから、お守り付き・水に浸して結果を見るおみくじ
までさまざまです。

一般的なおみくじは「7種類」、順番は「大吉・中吉・小吉・吉・末吉・凶・大凶」

おみくじ_350
より細かく分かれている場合では12種類になり、順番は
「大吉・中吉・小吉・吉・半吉・末吉・末小吉・凶・小凶・半凶・末凶・大凶」

おみくじ_600
吉は「7種類」、凶は「5種類」、凶が大幅に増えているのが恐ろしいところです。
ちなみに、凶を引く確率を、全7種類・全12種類でそれぞれ計算すると以下の通り
です。

見出し

・全7種類:2/7 ≒ およそ29%
・全12種類:5/12 ≒ およそ42%

12種類のおみくじの場合、50%近い確率で凶のラベルが付いたおみくじを引く
ことになるので、なかなか緊張感があります。

ちなみに、良いのか悪いのか今ひとつ分からない「半吉(はんきち)」ですが、
「吉凶が年間を通じて半々ある運勢」
吉の半分の運勢を示しているわけではありません。

順位としては、中吉・小吉・吉より良くなく、末吉・末小吉・凶より良い状態を
指します。

このほかにも、おみくじは神社によって種類はさまざまあり、7種類・20種類の
吉凶を用意しているところもあります。

一例を挙げると、
・明治神宮では明治天皇の和歌をおみくじにした「大御心(おおみごころ)」
・平安神宮では桜の開花状況をおみくじにした「桜(はな)みくじ」

桜みくじは一般的なおみくじとは若干内容が異なり、以下の7種類が結果と
なります。

・つぼみ
・つぼみふくらむ
・咲初む
・三分咲き
・五分咲き
・八分咲き
・満開

「大吉」にあたるものが満開になるわけですが、このように書かれると、かえって
つぼみの方が夢があるようにさえ感じられます。
満開になった後は、散ってしまいますからね。

いずれのおみくじにおいても、結果に一喜一憂せず、あくまでも運試しと考えておいた
方が良いのかもしれません。


おみくじを引いた際には、どうしても順番に目が行きますが、大切なのは書かれ
ている内容であることを忘れないようにしましょう。

大吉を引いたのに入院したという人もいれば、大凶だったけど何事もなかった
という人もいるのです。
普段から内容に目を向け、心を引き締めておくことが大切です。

また、引いた後のおみくじをどうするかは、結ぶのか持ち帰るのか、神社や個々
人の解釈によって違います。

おみくじに書かれている場合はその通りにしておけば間違いありませんが、
もし不安であれば巫女さんに聞いてみるのも良いでしょう。

おみくじは一期一会。
悪い結果だからといって、大吉が出るまで引くのは逆効果ですよ!

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