静電気は
・パチッと突然音がしてビックリ
・痛みが生じたりして嫌な気分になる
さらに髪の毛に静電気が発生すると
「せっかく整えた髪の毛が広がってしまって困った」
という経験がある人も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは髪の毛に静電気が発生する
・原因
・静電気除去におすすめのアイテム
について紹介します。
また、髪の毛の静電気対策や予防方法についても紹介します。
そもそも静電気とは?
髪の毛の静電気を除去したいという人であっても、
「静電気とは何」
と聞かれたら、
『何となくわかっているつもりでも明確に説明することができない』
という人も意外と多いのではないでしょうか。
そこで、静電気を除去する方法を紹介する前にそもそも静電気とはどういったものか
について解説します。
髪の毛に溜まる電気の種類と特徴
我々人間を始め、あらゆるものは電気をもっています。
その電気にはプラスとマイナスの電気があって、普通の状態であれば、プラスとマイナス
の電気が同じ量だけ存在するため物に触れてもバチンとなることはありません。
しかし、何らかの原因でプラスとマイナスの電気の量のバランスが崩れてしまうことが
あり、バランスが崩れた状態で電気を帯びた物に触れるとバランスを取り戻そうと触れた
物から電気が流れ込んで、その際に放電します。
その放電のことをよく世間では静電気と言われていますが、
正確にはプラスとマイナスの電気のバランスが崩れた状態のことを
「静電気」と言い、
パチンと電気が放出されるのは
「放電」と言います。
髪の毛の静電気 主な原因
髪の毛の静電気を除去していくためには、静電気が発生する原因を理解しておくことが
大切です。
静電気は何らかの原因でプラスとマイナスの電気のバランスが崩れることで発生する
ものだと紹介しましたが、
何らかの原因とはどういったものなのでしょうか・・・?
ここでは、髪の毛の静電気の主な原因について紹介します。
乾燥
静電気が発生する大きな原因となるのが「乾燥」です。
電気は本来留まらずに流れようとする特徴があるので、電気が通りやすいところがあれ
ば、そちらに流れようとします。
そして、電気は水を通す性質であるため、髪や身体の表面に水分がたくさん存在している
と電気は流れて分散しますし、
湿度が高く空気中に含まれている水分量が多いと大気中に電気が放出されやすく
なります。
しかし、皮膚や髪の毛の潤いが不足していたり、湿度が低く空気中の水分量が少なか
ったりすると、電気が放出する場所を失ってしまうため電気がその場に留まって
しまいます。
(この状態を「帯電」と言います)
そして、電気を通す物質に触れた時に帯電した電気が一気に流れようとするためバチンと
静電気が発生するのです。
摩擦
物質と物質がこすれ合う摩擦によっても静電気が発生します。
物質と物質によって摩擦が生じると、物質に溜まっていた電気がもう片方の物質に流れて
いき、その際にバチンと静電気が発生します。
摩擦による髪の静電気と言えば、下敷きを頭で擦ると静電気が発生して髪の毛が下敷きに
くっつくのを試してみたことがある人も多いのではないでしょうか。
また、髪の毛の場合は、服を着たり脱いだりする際の摩擦やブラッシングによる摩擦に
よって静電気が発生するケースが多いです。
髪以外の静電気が流れ込む
髪の毛に静電気が発生していると
「髪の毛に原因があるのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、髪の毛に静電気が発生したからといって、必ずしも頭部や髪の毛に原因が
あるとは限りません。
静電気は服の摩擦や肌の乾燥でも発生するので、服や身体にある静電気が頭部
に流れ込んでしまうこともあります。
静電気は細い方に流れていく特徴があるので、服や身体にある静電気も髪の毛に
集まってしまいます。
髪の毛の静電気除去におすすめアイテム
髪の毛の静電気を除去する方法として、
・普段使用しているものを静電気が発生しにくいもの
・除去する効果があるもの
に変えるのもすごくおすすめです。
ここでは、髪の毛の静電気除去のために
・どのようなアイテムを見直すのがおすすめか
・どのようなものに交換するのがおすすめなのか
を紹介します。
ヘアゴム
電気を通しやすい素材を使用したヘアゴム
女性の場合は普段からヘアゴムを使用している人も多いと思いますが、電気を通しやすい
素材を使用したヘアゴムを使用することで髪の毛に溜まっている静電気を大気中に
逃すことができます。
最近では、電気を通しやすい導電性ゴムや導電性繊維を使ったヘアゴムもあって
すごくおすすめです。
ただし、こうしたヘアゴムのなかには、導電性素材使用と記載があっても少ししか
使用しておらず、残りは普通の繊維が使われていたりするものもあるので、選ぶ際には
しっかりとチェックするようにしましょう。
シャンプー
保湿力を高める効果のある保湿系シャンプー
髪の毛の静電気を除去したいという人はシャンプーを見直してみるのもおすすめです。
静電気に悩んでいる人のなかにはシャンプーを変えてから、静電気が発生しやすくなった
気がするという経験がある人もいるのではないでしょうか。
シャンプー選びをする際のポイントは保湿力を高める効果のある保湿系シャンプーを
選ぶこと。
気をつけたいのはスッキリ感のあるシャンプーで、特に
注意ポイント
・ラウリル硫酸Na
・ラウレス硫酸Na
などの界面活性剤が使用されているシャンプーは、しっかりと汚れを落とすことができま
すが、頭部の皮脂を洗い落とす力が強いため乾燥しやすくなるので注意が必要です。
最近では、静電気対策のシャンプーも販売されているので、そうしたシャンプーを試して
みるのもおすすめです。
こうしたシャンプーには
ココがポイント
・ベヘントリモニウムメトサルフェート
・ポリクオタニウム‐10
といった成分が含まれていて、これらの成分が電気を通しやすくするため髪の毛に電気が
溜まりにくくなります。
ドライヤー
マイナスイオンドライヤー
静電気対策としてドライヤー選びをするならマイナスイオンドライヤーがおすすめです。
静電気が発生しやすくなっている状態の髪の毛はプラスの電気が多くなってバランスを
崩しています。
そこで、マイナスの水分を微粒子レベルで吹きかけることができるマイナスイオンドライ
ヤーを使用することで、髪の毛の電気バランスを整えることができます。
また、微粒子レベルの水分を髪の毛に浸透させることができるので保湿効果があり、
これも静電気対策につながります。
櫛(くし)
髪の毛の静電気に悩まされている人のなかには
ブラッシングの時によく発生する
人も多いでしょう。
そこで、櫛で静電気対策するのもおすすめです。
櫛の素材によって、電気を溜めやすい素材と溜まりにくい素材があって、
注意素材
・プラスチック
・ポリエステル
・ナイロン
といった素材は電気が溜まりやすいため、ブラッシング中に静電気が発生しやすく
なります。一方、
おすすめ素材
・樹脂
・木製
・動物の毛
などは電気を溜めにくい素材のため静電気が発生しにくいので、そうした素材で作られて
いる櫛を使用するのがおすすめです。
枕カバー
シルク素材の枕カバー
枕カバーを交換することで、寝ている間の静電気対策するのもおすすめです。
我々の髪の毛は寝ている間に枕カバーとの摩擦で静電気が発生しやすくなって
しまいます。
そこで、おすすめなのがシルク素材の枕カバーです。
ツルツルと肌触りの良いシルク素材は摩擦が少なく、また電気を溜めにくい素材であるた
め、寝ている間に髪の毛に静電気が溜まりにくくなります。
髪の毛の静電気対策や予防方法
髪の毛の静電気除去するために、普段使用しているものを見直すのはすごくおすすめ
ですが、その他にもおすすめな対策や予防方法はいろいろあります。
ここでは、髪の毛の静電気対策や予防方法について紹介します。
加湿する
秋から冬にかけて乾燥する時期に静電気がよく発生することからもわかるように
大気中の空気が乾燥していると静電気は発生しやすくなるので、加湿することが
静電気対策の基本です。
自分の部屋であれば加湿器などを使って対策できますが、オフィスや外出中など自分で
加湿器を設置できない場合もあります。
その場合は肌や髪の毛をきちんと保湿しておくことで静電気対策ができます。
水分補給
髪の毛の静電気対策として、こまめに水分補給することもおすすめです。
静電気は体内に流れるバランスが崩れてしまい、体内が酸性に傾くことで発生しやすく
なってしまいますが、体内の水分不足も電気のバランスが崩れてしまう原因です。
よって、水分補給をすることで、電気バランスを整えることが有効です。
水分補給をする場合、水道水でも問題ありませんが、
おすすめ
・アルカリイオン水
・ミネラルウォーター
などの方がバランスを整える効果がより期待できます。
こまめに静電気を逃がす
静電気が発生するということは、本来体外へと放出されるはずの電気が放出できずに溜
まっている状態になっているので、
溜まった静電気を逃がすことでバチンと静電気が発生するのを防ぐことができます。
溜まった静電気は物に触れることで逃すことができますが、金属など電気が通りやすいも
のに触れると急に電気が流れてバチンとなってしまいます。なので、
・コンクリートの地面や壁
・木製の扉
など、電気を通しにくいものに触れて少しずつ静電気を逃がすのがポイントです。
髪の毛の静電気に悩まされている人は普段からこまめに静電気を逃がす習慣をつけると
よいでしょう。
生活習慣を見直す
周囲の人と比べても静電気が発生しやすいという人の場合、体質だから仕方がないと思う
人もいるかもしれません。
たしかに、静電気が発生しやすい人とそうでない人は存在しますが、その原因はもともと
の体質ではなく生活習慣の乱れが大きな原因となっているケースも少なくありません。
例えば、
見直す習慣
・脂質や糖質を取り過ぎ
・偏栄養バランスが偏った食生活を送ったりしている
そうすると体の酸化が促進して、静電気が発生しやすい身体になってしまいます。
また、
見直す習慣
・ストレスを溜め込む
・睡眠不足が続いている
といった生活を送っていると身体に負担がかかり、体内を流れる電気のバランスが崩れて
しまって、静電気が発生しやすくなります。
このように生活習慣の乱れによっても静電気が発生しやすい身体になってしまうので、
生活習慣を見直して改善していくことも静電気対策につながります。
ハンドクリームで代用できる?
手の乾燥に悩まされている人のなかには、ハンドクリームで手を保湿して対策している人
もたくさんいると思いますし、外出時にもハンドクリームを携帯している人も多い
でしょう。
外出時に髪の乾燥による静電気を何とかしたいという場合、そのハンドクリームを手に
塗った後、その手で髪にクリームを馴染ませることで、静電気対策ができます。
しかし、ハンドクリームは髪に使用することを想定して作られたものではないため、
商品によっては髪の毛がべたついてしまうことがあります。
なので、ハンドクリームあくまで外出時に髪をしっとりさせることができない時の応急処
置として使用するようにして、できれば保湿スプレーや髪用のクリームを用意して
おきましょう。
髪の毛に静電気が発生する原因や静電気除去におすすめのアイテムについて
紹介しました。
また、髪の毛の静電気対策や予防方法についても紹介しました。
こちらで紹介したような静電気が発生する原因を知り、対策や予防方法を実践すること
で、静電気を抑えることは可能です。
誰でも簡単に実践できるものばかりなので、髪の毛に発生する静電気によって不快な思い
をしないためにも、できる対策や予防は実践して静電気を除去していきましょう。