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干支の順番と理由には!図でわかりやすく解説!

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干支は、日本人の日常生活や習慣に馴染みのある動物で語られることが多いため、
日本人にとって身近な存在です。

目上の立場になったことがある方なら分かると思いますが、干支が同じだったりする
と、なぜか年下の子に親近感を感じてしまいますよね。

また、会社・学校などで、四季折々の行事や風習に触れる事が多くなると、
自然と干支を意識してしまうものです。

読み方は覚えていても、それに対応する動物を連想できないこともよくあります。
「ね、うし、とら、う・・・うってなんだったかな?」こんな感じです(笑)。

この記事では、干支の順番やそれが決まった理由などに触れつつ、干支について図で
わかりやすく解説していきます。

目 次
まずは基本!干支の順番と読み方
干支・十二支にまつわる物語
動物たちにまつわるエピソード
カレンダー・時刻・占いにも用いられる「干支」の概念
干支とは何か

まずは基本!干支の順番と読み方

干支の読み方は

子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)
辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)
申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)

この12種類です。
文字や音の響きで覚えようとすると、上記のように4つに区切って覚えると
覚えやすいです。

しかし、途中から普通の読み方が多くなり、最後の亥(い)あたりになると、
干支に馴染みのない方は忘れてしまいがちです。
読み方であえてブロックを作るなら、

ね・うし・とら・う・たつ・み(リズミカル)
うま・ひつじ・さる・とり・いぬ(普通の読み方)
い(締め)

こんな感じかもしれませんね。
ここまで書いてきて、やっぱり干支を覚えるにはイラストと一緒に覚えた方が
分かりやすいと思い、以下の表を作ってみました。

何かの参考にしていただければ幸いです。
今年や来年の干支を知りたい時には☞ 西暦と干支の計算

干支・十二支にまつわる物語

干支という言葉は、本来違う意味を持っているのですが、日本では先に挙げ
た12種類の動物をもって「干支」と称しています。

これは「十二支(じゅうにし)」と呼ばれ、どちらかというと干支の発祥としての
物語というよりは、十二支発祥の物語として世界各国で語り継がれています。

日本でも地方ごとに言い伝えがあるほか、世界を見渡してみると、
中国・朝鮮半島・モンゴルがある中央アジア・ロシアなどに同様の物語が存在
しています。

大昔のこと、神様がこう言いました。

    「1月1日元日の朝に挨拶に来た12番目までを、
          毎年交代でリーダーにして仕事をしてもらう」


動物たちは、我こそが一番になろうと思い、前日の夜・当日の早朝から、
それぞれ神様のもとを目指します。

このとき、牛は自分が歩くのが遅い事を知っていたため、前日の夜から歩き
はじめました。

賢いねずみは、牛が前日の夜から歩きはじめるだろうと予想していたので、
牛に乗って牛と一緒に出発します。

前日から出発をしていた牛は他の動物より先に神様の所にたどりついたのです
が、到着寸前にねずみが飛び出して一番に挨拶をしたことから、最初にねずみ、
次に牛という順番となりました。

その後、虎(とら)→兎(うさぎ)→龍(りゅう)→蛇(へび)→馬(うま)→
羊(羊)→猿(さる)→鳥(にわとり)→犬(いぬ)→猪(イノシシ)の順に動物たち
が到着し、12のリーダーが決まりました。

地域によって違いはありますが、概ね上記のようなあらすじです。

動物たちにまつわるエピソード

実は、物語はこれで終わりではなく、それぞれの動物同士でいくつかエピソードが
あります。

  牛は2番目になったからと言って怒るのではなく
  「2番目だったら満足だ」と思いました。


  虎は神様のお話を噂で聞いたので、半信半疑のまま参加
  しました。

  もし本当だったときにはじをかくのは嫌だったのです。
  結果として本当の話だったので、虎は3着になりました。


  兎(うさぎ)は4番目になりますが、これは兎うさぎ
  の後に続いた動物よりも足が速かったわけではなく、

  みんなが休憩をしている間もぴょんぴょんと進んでいた事
  から4番目になったと説明されています。


本来であれば、空を飛べる龍が3番・4番になってもおかしくありませんからね。


  龍(辰)と蛇の順番が決まった理由についてですが、
  そもそも龍と蛇は一緒に神様の元に到着していました。

  龍(辰)と蛇の順番が決まった理由についてですが、
  そもそも龍と蛇は一緒に神様の元に到着していました。

  しかし、蛇は龍が空を飛べるほどに修行を積んだ、
  尊敬に値する存在であることを知っていたので、龍に
  順番を譲ったのです。


昔から仲が悪いことを「犬猿の仲」と言いますが、猿と犬の間に鳥が入っているのは、
猿と犬の喧嘩の仲裁をしたことが理由と言われています。


  最後に到着した猪ですが、実は順番としては最初に
  到着していたはずでした。

  しかし、まっすぐにしか走れなかったことから、神様のところを
  通り過ぎてしまい、結果的に12番目となってしまったのです。


また、十二支に選ばれなかった動物たちにも、それぞれのエピソードがあります。
12番目までが十二支として認められたわけですが、それ以降に到着した動物たち
にスポットが当たっている寓話もあります。

十二支それぞれの動物たちが持つ意味については、以下の記事を参考にしていただ
ければ幸いです。


選ばれなかった動物たちの話とは

このほか、13番目に到着した動物などについてもエピソードがあります。

こちらはカエル説・イタチ説などがあり、カエルはそのまま帰ったのですが、イタチは
何度も神様にお願いし、みんなに内緒で毎月1日を「つ・いたち」と呼んでもらうことで
イタチに納得してもらったとも言われています。

カエル イタチ
有名なのは猫のエピソードです。

神様の伝言を聞く集まりに参加するのを忘れてしまい、ねずみに聞いたところ1月2日
だと教えてもらったのですが、実際に行ったらもう集会は終わっており、それ以降、
猫はねずみを見ると追いかけるようになった

こちらはご存じの方もいるのではないでしょうか。
上記の他にも、動物の生態や神話に沿ったさまざまなエピソードが生まれています。

・カエルは蛇に呑まれてしまったという説
・龍より鶏(酉)が遅い理由として、鶏は昔あった角を龍に貸してしまったから説
・鶏がムカデをつつくのは、角を龍に貸した際に証人になってもらったから説
   (そしてムカデは知らないと言い張る)

歴史や国によっては猫や豚が十二支として扱われているケースもあることから、
地域性に富んだ寓話と言えるかもしれません。

カレンダー・時刻・占いにも用いられる「干支」の概念

そもそも、どうして十二支は、1〜12番目までの動物としなければならなかったの
でしょうか。その理由は月の満ち欠けにあります。

現代の日本では四季の移り変わりを基準とした太陽暦が採用されていますが、
かつては月の満ち欠けの周期を基準にした太陰暦が主流でした。

基本的な考え方として、月の満ち欠けを12回繰り返すと季節が元に戻るという
発想から成り立っており、

ここから【1年は12カ月=モデルとなる動物が合計12匹必要】という考え方が
生まれました。

動物の種類に着目して十二支を見てみると、明らかに違和感があるのが「龍」
他の動物について言えば、確かに日本にいても動物園などで会えますから、
まったく縁のない動物とは言えなさそうです。
しかし、龍はおそらくどの国にも存在しません。

どうして、現代では架空の動物となっている龍が存在するのでしょうか。
それは、十二支という概念自体が、そもそも中国で考えられ日本に伝わった
ものだからです。

龍は中国において重要な存在であり、さまざなな思想に応用されています。
中国における十二支は、主に以下のような目的で用いられます。

・年月日を決めるカレンダーのような要素
・昼夜を決める時刻としての役割
・占いによる吉凶判断

現代の日本では、中国の考え方をアレンジした多くの流派において、
占いに応用されています。


文字・概念が先に生まれ、一般庶民でも覚えやすいように工夫されていった
結果、文字に近い動物を当てはめて覚えやすくしたのが十二支なのです。

具体的にどのような形で十二支が当てはめられていたのか

昔使われていた時刻・方位の考え方を図にまとめると、以下のようになります。

干支 時刻 方位

例えば「草木も眠る丑三つ時」などとよく日本で言いますが、表中で丑(うし)
のいる場所を探してみると、時間的には午前2時あたりを指します。

そこに「三つ時」という言葉が追加されていますので、現在で言えば
午前2時〜午前2時30分あたりを指していることが分かります。

方位で言えば「艮(うしとら)」の方位が有名と言えるかもしれません。
艮うしとら)は北東を指し、陰陽道では鬼門とも呼ばれ、万事に忌むべき方位
として注意されてきました。

しかし、中国では必ずしもそのような認識ではなく、風水などでは貯蓄などを
示す方位として尊ばれることもあります。

方位・方角の応用については中国の方が詳しく、十二支よりもさらに細かく
方角を分けています。


干支とは何か

この記事の冒頭で、干支とは本来十二支とは異なる意味を持っているものと
お伝えしましたが、

実際の干支の意味は、「十干(じっかん)」・「十二支(じゅうにし)」を加えたもの
を指します。十干の「干」と、十二支の「支」を合わせて「干支」です。

四柱推命などで既に干支についてご存じである方は、時々「丙午(ひのえうま)」
の性格はキツいなど、その人の性格について言い当てるのを聞いたことがあ
ると思います。

十二支で言えば午年にあたるのですが、その午年にもいくつか種類があります。

「十干(じっかん)」とは何か

十干と十二支とを比べると、どうしても十干の方がマイナーなイメージです。
カレンダーなどでは取り上げられることも多いのですが、その本来の意味を
知る方はそれほど多くありません。

十干(じっかん)には「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種類があります。
以下に、読み方や意味を示した図をご紹介します。

十干 音読み 訓読み 意味 十干 音読み 訓読み 意味
こう きのえ 木の兄 つちのと 土の弟
おつ きのと 木の弟 こう かのえ 金の兄
へい ひのえ 火の兄 しん つちのえ 金の弟
てい ひのと 火の弟 じん みずのえ 水の兄
つちのえ 土の兄 みずのと 水の弟

十干(じっかん)を読む場合、日本では訓読みの方を使います。

十干の漢字と意味は植物の成長を意味し、そこに五行思想になる
「木・火・土・金・水」の象意が加えられます。
一つひとつの漢字に込められた意味と時間の流れは、以下の通りです。

甲(木の兄):固い種
   ↓
乙(木の弟):土の中の芽
   ↓
丙(火の兄):芽が出始める
   ↓
丁(火の弟):芽の生長
   ↓
戊(土の兄):勢い良く育つ
   ↓
己(土の弟):完全に育つ
   ↓
庚(金の兄):成長が止まる
   ↓
辛(金の弟):枯れ始める
   ↓
壬(水の兄):種子になり始める
   ↓
癸(水の弟):種子となる準備をする

上記のように、植物の成長・順番になぞらえ、組み合わせて使われます。
また、より強い意味を持つものを兄・柔らかい意味を持つものを弟と称しています。
このほか、木・火・土・金・水それぞれが持つ象意は、主に以下のようになります。

木:木の葉・幹・花
火:炎・太陽
土:植物の育つ場所・発芽
金:土中・土の中の鉱物
水:命の泉

現代の私たちにとっては、兄と弟という表現は、男兄弟の意味合いで使われます
から、多少違和感があるかもしれません。
この考え方は、実は陰陽思想から通じているのです。

干支の概念を構成しているのは、五行思想の他に陰陽思想があります。
簡単に言えば、自然は相反する要因によって調和が保たれるという性質があり、
そのバランスを崩さないことが肝要であるという考え方です。

陰と陽、男と女、天と地、吉と凶といったように、それぞれ相反する性質があってこそ、
バランスが保たれると考えているのです。
陰陽師や陰陽道については、こちらの記事でご紹介しています。


ちなみに、兄と弟で言えば、兄という漢字は「え」と呼ばれており、男女の関係なく
年上の人を意味する単語でした。

その反対に、弟という漢字は「と」と呼ばれており、こちらも男女の関係なく年下の人
を意味する単語として使われていました。

兄と弟の「えと」が「干支」の読み方になっているのは、上記がルーツとなっています。
※(正確には「干支」はカンシと読むのが正しい読み方です)

十干(じっかん)×十二支(じゅうにし)の組み合わせは60通り

「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」とを組み合わせると、60通りの
組み合わせができます。

ここで「120通りじゃないの?」という疑問を持ったあなたは賢いです。
単純に計算すれば、組み合わせは120通りになるはずなのです。

しかし、こちらは考え方として総当たりになるわけではないことから、
10・12の最小公倍数である60通りが正解になるのです。

 ●十干の並び :甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸
 ●十二支の並び:子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥

上記のとおり、十干は癸で一巡し、十二支は亥で一巡します。
よって、組み合わせとして11番目は甲戌、12番目は乙亥となります。

タイミングがずれるのは一巡の組み合わせの中で11・12番目になるので、
二巡目〜六巡目までの流れを追っていくと、以下の内容です。

 21番目:甲申

 22番目:乙酉

 31番目:甲午

 32番目:乙未

 41番目:甲辰

 42番目:乙巳

 51番目:甲寅

 52番目:乙卯

こうして順番を進めていくと、61番目(1番目)は「甲子」の順番となり、
ワンサイクルが完了するという流れです。

60歳をお祝いするのは還暦と言われますが、それは十干十二支のサイクルが
一巡し、生まれた年に戻ることの名残だと言われています。

ここまで、干支の順番とその理由についてお伝えしてきました。

先に文字・概念ありきで、後から動物に例えられた十二支ですが、それゆえに
比較的日本では目立たない動物があてがわれている点は否めません。

特に猫は、本来であれば十二支に参加する予定だったのに参加できず、選ばれ
なかったとしても物語に描かれていることから、日本における存在感は目を見張
るものがあります。

あと千年も経てば、ひょっとしたら十二支の順番は、猫が一番になっているかも
しれませんね。

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