生活一般

一人暮らしの引越し費用はどれくらいかかる?用意しておく費用の目安には

2020年1月6日

新入生や新社会人、転職などいろいろな理由で、一人暮らしの引越しをする人はたくさん
いると思います。

なかには初めての一人暮らしの引越しでいろいろな不安があるという人も多いでしょう。
そうした不安のなかでも、

「一人暮らしの引越しってどれくらい費用が必要なのだろう」

という心配をしている人は多いのではないでしょうか。
これまで、引越しを経験したことがない人にとっては、どういったものにお金がかかっ
て、どれくらいの額になるのか想像もつかないという人が多いと思います。

そこで、ここでは一人暮らしの引越しにかかる費用について紹介します。

また、引越しにかかる費用を少しでも抑えるコツや、引越しの準備をスムーズにおこなう
ためのポイントについても紹介します。

一人暮らしの引越しにかかる初期費用

一人暮らしの引越しの際にどのようなものにお金がかかるのかを大きく分類する

・物件にかかる費用
・引越し業者にかかる費用
・家具や家電にかかる費用

これらの3つに分けることができます。
ここでは、この3つそれぞれにどれくらいの費用がかかるのかについて紹介します。

物件にかかる初期費用

引越し先が賃貸の場合は、賃貸契約の際にいろいろな初期費用が発生します。

敷金

大家に支払う担保金で、家賃を滞納した場合や、修繕が必要な場合などに使用され、
残った分は退去する時に返還されます。家賃の1カ月分くらいが相場です。

礼金

大家から貸してもらうことに対してお礼の意味で支払うもので、敷金のように返還
されることはありません。
家賃の1カ月分くらいが相場です。

仲介手数料

貸主と契約者を仲介する不動産会社に契約が成立した際に支払うものです。
家賃の0.5カ月分くらいが相場です。

前払い家賃

契約する際に翌月分の家賃を支払うことになるケースが多いです。

賃貸保証料

連帯保証人不要の物件などに、滞納のリスクを減らすために賃貸保証料の支払いが
必要なケースがあります。
家賃の1カ月分くらいが相場です。

火災保険料

契約時に火災保険料も一緒に加入することになるケースが多いです。
2年契約で2万円くらいが相場です。

消毒料

契約した物件を入居前に消毒する作業のためにかかる費用です。
1万円から2万円くらいが相場です。

鍵交換費用

鍵交換をおこなわないと前に契約していた人と同じ鍵になってしまうため、鍵交換を
おこなうケースが多いです。
18,000円くらいが相場で、オートロックの場合は2万円台が相場です。

引越し業者にかかる費用

・一人暮らしの引越しの場合5万円くらいが相場

引越し業者にかかる費用は、依頼する業者、荷物量、搬送距離など、いろいろな条件に
よって異なるので一概には言えませんが、一人暮らしの引越しの場合5万円くらいが
相場です。

2月から4月の繁忙期は6万円くらいが相場です。

一人暮らしで、荷物が軽トラで運搬できる範囲で収まるくらい荷物が少ない場合は、こう
した相場よりも1万円くらい安い価格が相場です。

家具・家電・寝具かかる費用

・20万くらいが相場

家具や家電、寝具にかかる費用は、引越し前に使用していたものをそのまま使用するか新
しく買うかによって大きく変わってきます。

家電(洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、テレビなど)
家具(テーブル、収納ボックス、カーテンなど)
寝具(ベッド、布団、枕など)

これらを全て買い揃えるとなると20万くらいが相場です。

初期費用をトータルするといくらくらいになる?

・一人暮らしの引越し初期費用は約25万円

一人暮らしの引越しにかかる初期費用をトータルしてみると、引越し業者の費用と家具、
家電などの費用を合わせて25万円くらいで、賃貸契約する場合は25万円に加えて家賃の6
カ月分くらいの初期費用が必要です。

初期費用の支払いのタイミングについて

・物件の初期費用はいつ払う?

物件の初期費用

物件の初期費用は契約前のタイミングで支払うことになるのが一般的です。
申し込みをすると審査があり、審査を通過すると契約手続きを始めていきます。

申し込みから審査までかかる日数は1週間くらいで、審査が通過してから1週間から10日くら
いまでの間に支払いを済ませることになっているケースが多いため、申し込みしてから2週
間から20日くらいの間に初期費用を支払う必要があるということです。

支払いは契約手続きをするタイミングで直接現金で支払うか、期限までに銀行振込するの
が一般的です。

カード払いや分割払いは不動産会社によってはおこなっているところもあります。全ての
不動産会社で分割払いをおこなっているわけではないので、初期費用を一括で払えないと
いう場合は、分割払いに対応しているか事前に確認しておく必要があります。

引越し業者

引越し業者への支払いのタイミングは、引越し業者が引越し当日の作業を開始する前に
現金で支払うのが一般的です。

後払いやカード払い、銀行振込に対応している引越し業者もありますが、基本は現金で
作業開始前に支払うのが基本なので、異なる方法で支払いを希望する場合は、事前に
引越し業者に確認する必要があります。

初期費用が払えない場合の対処法

契約前に交渉する

引越しの初期費用はかなり高額になる。

引越しをする人のなかには初期費用を支払うのが難しいという人も出てくるでしょう。
そういう人は、賃貸契約と引越し業者、どちらの場合も契約する前に交渉をすることが大
切です。

賃貸契約の前に交渉をすれば、家賃の最初の数カ月が無料になるフリーレントや敷金、礼
金がかからない(または半額)などの物件を紹介してもらえたり、分割払いに対応しても
らえたりする可能性があります。

また、引越し業者に見積額を出してもらった時点で値下げ交渉をすれば、繁忙期でなけれ
ば値下げに応じてもらえる可能性があります。

ただし、不動産会社と引越し業者のどちらの場合も契約してから、やっぱり支払えないの
で何とかしてほしいと言っても対応してもらえないので、必ず契約前に相談や交渉をする
ようにしましょう。

分割払いやリボ払いの注意点

初期費用をまとめて払えないという人でも、分割払いやリボ払いに対応している不動産会
社や引越し業者であれば、支払うことができると思います。

しかし、分割払いやリボ払いの場合は分割手数料も支払う必要があるので注意が必要です。

引越しの初期費用は高額なので、分割手数料だけでも総額が数万円になってしまうことに
なってしまいます。そのことは理解した上で、分割払いやリボ払いを利用するようにしま
しょう。

引越しの初期費用を少しでも抑えるコツ

引越しにかかる初期費用について紹介しましたが、想像以上にお金がかかるのだなと思っ
た人も少なくないでしょう。
そこで、ここでは引越し費用を少しでも抑えるコツについて紹介します。

複数の引越し業者を比較する

引越し 見積もり

引越し業者に依頼して引越しをおこなう場合は、複数の引越しを比較してから選ぶのがお
すすめです。

引越し業者の代金は同じ量の荷物であっても業者によって異なります。

複数の業者に見積もりをしてみると、見積額が一番高い業者と一番安い業者とでは1万円
以上の開きがあるというケースも珍しくありません。

少しでも費用を安くしようというのであれば、1つの業者だけ見積もりを依頼して判断す
るのではなく、複数の業者に見積もりを依頼するようにしましょう。

もし何度も引越しを経験している場合、いつも同じ業者にお願いすると費用の交渉もスム
ーズな場合もあります。(以前の依頼書を見つけてもらえるとよりスムーズです)

長距離へ引越し、近距離での引越し

また、引越しの距離を考慮して業者を選ぶことも大切です。

基本的には距離が長くなればなるほど料金も高くなっていきますが、引越し業者のなかに
は短距離だと他の業者よりも安いけど、長距離になると他の業者よりも高くなるという業
者もあります。

長距離になっても他の業者ほど高くならないという業者もあります。

よって、自分の引越しの距離に合った業者を探すことも意識しながら業者選びをおこない
ましょう。

引越し業者の都合に合わせる

引越しをする場合、多くのケースでは引越し業者に依頼をすると思いますが、日程に余裕
がある場合は引越し業者のスケジュールの都合に合わせることで料金が安くなることが
あります。

引越し業者は、一般的に年度末の2月から4月が繁忙期です。

特に、土日祝は依頼が集中します。
また、引越しをなるべく早めに終わらせたいという理由で午前中を指定する人が多いです。

引越し業者は、こうした集中をできるだけ避けるために閑散期や平日、時間指定なしなど
の場合は価格を安くしているところが多いので、費用を抑えたいのであれば、そういった
日程を狙うのもおすすめです。

単身パックを取り扱っている主な業者

クロネコヤマト

(単身引越しパック)
価格の目安17000円~
大型家具なども対応可能

日通

(単身パックS、単身パックL、単身パック当日便)
価格の目安18000円~
梱包資材は有料

アート

(おまかせパック、学割パック、レディースパック、シニアパック)
価格の目安43000円~
ネット上で見積もり可能

佐川

(チャータープラン、スタンダードプラン)
価格の目安15000円~、
搬入、搬出も自分でおこなうチャータープランなら割安

大きな荷物を減らす

引越し業者にかかる費用は、荷物が増えて大きなトラックが必要になったり、トラックの
台数が増えたりすると費用が高くなります。

よって、大きな荷物を減らすことで費用が安くなる可能性が高くなります。

ベッドやタンスなど大きな荷物になるものはリサイクルショップなどに売却して、引越し
先で買った方が安く済むケースがあります。
また、その他の荷物も減らせるものは極力減らすようにしましょう。

ゼロゼロ物件や仲介手数料無料サイトを選ぶ

賃貸物件へ引越しする予定で、これから物件を探すという人であれば、仲介手数料無料サ
イトを活用したり、ゼロゼロ物件を選んだりすることで初期費用を抑えることができます。

仲介手数料無料サイトというのは、物件を所有している大家が物件情報を直接掲載してい
るサイトで、仲介業者を通さないため仲介手数料がかかりません。

また、ゼロゼロ物件というのは、敷金と礼金がかからない物件です。

貸主となる大家さんにとって空室は極力さけたいものなので、少しでも早く空室が無くな
るように敷金、礼金を無しにするケースも少なくありません。

いきなり全てを揃えようとしない

引越しをして新しい生活を始めるとなるといろいろな物が必要となって想像以上に費用が
かかってしまうものです。

いきなり全ての物を揃えようとするとお金もそれだけ必要になってくるので、最初は生活
に最小限必要なものだけ揃えるようにするのがおすすめです。

また、お金にあまり余裕がないという場合は、家具や家電をリサイクルショップで購入す
ると安く購入できます。

引越し業者に依頼するのと自分で引越し、どちらがおすすめ?

引越しの予定がある人のなかには、引越し業者に任せるか自分で全ておこなうか悩んでい
る人もいるでしょう。

自分で引越しをおこなう

メリット

引越し業者への費用を抑えることができる

デメリット

全て自分でおこなうことになる=時間と労力が必要
荷物に破損や故障が生じやすい

引越し業者に任せず自分で引越しをおこなうメリットは、引越し業者に依頼した時にかか
る費用をカットできることです。

自分で引越ししようかなと思っている人のほとんどは費用を抑えたいというのが理由だと
思います。

たしかに、自分で引越しをすれば引越し費用を抑えることができますが、自分で引越しを
おこなうことによるデメリットもあります。

自分で引越しをする場合、荷造り、搬出、運搬、搬入など全て自分でおこなうことになる
ので、かなりの時間と労力が必要になるのが大きなデメリットです。

また、運搬や搬入時に荷物を落としたり壁にぶつけたりして、荷物に破損や故障が生じる
リスクは、引越しのプロである業者よりも高くなります。

万が一、業者が荷物を破損させたり故障させたりした場合は補償がありますが、自分で
やってしまった場合は何の補償もありません。

自分で引越しをおこなおうかと考えている人はこうしたデメリットがあるということを理
解した上で、自分でおこなうか業者に依頼するか判断しましょう。

引越しの準備について

初めて引越しをする際に、多くの人がつまずくのが引越しの準備です。

いざ、始めようとしたら何から手をつけていいかわからなかったり、思ったよりも時間が
かかって引越し日に間に合わなくなりそうなったりする人はたくさんいます。

そこで、ここでは引越しの準備をスムーズにおこなうための方法やコツについて紹介します。

引越しの準備を始めるタイミング

・引越し日の2週間から3週間前くらいには準備

引越しすることが決まっている人のなかには準備はいつ頃から始めたらいいのだろうと
思っている人もいるでしょう。

引越しの準備は早く始めるに越したことはありません。

引越しの準備は、意外と時間がかかります。特に引越しが初めての人だと要領がわからず
余計に時間がかかってしまうもので、一人暮らしの荷物量であっても荷造りだけで1週間
近くかかる人が多いです。

こうしたことから考えても引越し日の2週間から3週間前くらいには準備を始めるのがお
すすめです。

引越し日に準備を終えていないと引越し業者に荷物を運んでもらえなかったり、追加料金
が発生したりしてしまいます。

また、退去日に退去することができないということになってしまうこともあります。

準備が遅れることで、大家や引越し業者とトラブルになったり、追加料金が発生したりし
ないためにも、引越しの準備は早めに取り掛かりましょう。

また、2月から4月の繁忙期は引越し業者も依頼が殺到するため、できるだけ早めに依頼す
るようにしましょう。

荷造りのコツ

・今ある荷物を減らす

引越しの準備で大半の時間を費やすことになるのが荷造りです。

荷造りをスムーズにおこなうことができると引越しの準備全体がスムーズに進んでいきま
すし、逆に荷造りがうまくいかないと引越しの準備全体が思うように進まなくなってしまいます。

荷造りは、まず荷物を減らすことから始めます。

要るものと要らないものが混ざっていると作業が捗らないので、引越し先に必要ではない
ものを最初に処分しましょう。

荷物が少なくなると、準備も楽になりますし引越し費用も安くなるので、できるだけ荷物
を少なくすることを意識しましょう。

要らないものを処分したら、引越し日までに使用しないものからダンボールへ入れていく
のが基本です。

どのダンボールに何を入れたかわからなくならないようにダンボールの外に記入するのも
基本です。

記入する際は何が入っているかだけでなく、「キッチン」「リビング」など引越し先のど
の部分に置くかも記入しておくと搬入がスムーズにおこなえます。

引越しのダンボールについて

ダンボールの入手方法

ンボールの入手方法はまず業者が用意してくれるかどうか確認をおこないましょう。

アートやサカイなどほとんどの業者が無料で提供してくれます。
(最大50箱までに設定しているところが多いです)

作業をしていて足りなくなったら連絡すれば追加してもらうこともできますし、余った場
合は引越し時に返却できます。

ダンボールの他にはガムテープなどのテープ類、エアーキャップ(プチプチ)を用意をして
くれる場合もあります。

業者が用意してくれない場合は、自分で用意することになります。

ホームセンターやネットでも購入できますが、スーパーなどの小売店では無料でダンボー
ルをもらえるところが多いので、まずは近所のお店にもらいに行ってみるとよいでしょう。

ちなみにダンボールの数の目安は一人暮らしの場合は10個から15個くらい、多い人で20
個から30個くらいです。

ダンボールの大きさ

ダンボールのサイズは大きく分けると

Sサイズ(縦、横、高さの合計が100㎝以下)
Mサイズ(縦、横、高さの合計が130㎝以下)
Lサイズ(縦、横、高さの合計が140㎝以下)

Sサイズには、下着や靴下といった小さくまとまるものや食器などの割れ物、本などの重
い物を入れるのが基本です。

食器は割れないように一つ一つ新聞紙などで包んでから緩衝材と一緒にダンボールに入れ
ましょう。緩衝材がない場合は、古い衣類などで代用もできます。

Mサイズには衣類であれば、1箱に薄手の衣類で50枚くらい、厚手の衣類で20枚くらい入
れることができます。

LサイズにはSサイズ、Mサイズに入らない物を入れます。

本など重い物をたくさん入れると重すぎて運べなくなったり、底が抜けたりしてしまうの
で注意が必要です。

ダンボールに入らないものはどうする?

衣類ケースは衣類が入った状態のままで運んでもらえるので、中の衣類はダンボールに入
れる必要はありません。
一般的なダンボールの他に業者が用意してくれる場合があるのは

・ハンガーBOX
・布団用の袋
・食器用の箱

ただし運搬中に引き出しが飛び出さないようにテープで固定しておく必要があります。
その他、ダンボールに入らないサイズの物は業者が当日梱包して運んでくれるので、その
まま置いておけば問題ありません。

引っ越し後のダンボール

引っ越しが終わった後のダンボールは結構邪魔です。
自分で引っ越しをした場合は住んでいる場所の指定された資源ごみの日に出します。
引っ越し業者さんにお願いした場合は

・引っ越し後のダンボールは自分で処分するのか
・引っ越し業者さんが取りに来てくれるのか

必ず確認をします。
自分で資源ごみの日に出すのは結構大変なので、使った後のダンボールについては忘れず
に引っ越し業者さんに聞くことをおすすめします。

こちらで紹介したように引越しするとなると、いろいろなものにお金がかかってしまうの
で、どういったものにお金が必要で、どれくらい費用になるのかを把握しておくことが
大切です。

引越しをして新生活を始めたら、またいろいろとお金がかかってしまうものです。
引越し費用は少しでも安く抑えたいと考える人が多いと思うので、こちらで紹介した
安く抑える方法を参考にしてみてください。

また、引越しの準備は想像しているよりも結構時間がかかります。

初めて引越しをするという人は、もう引越し日なのにまだ荷造りができていないという
ことにならないように、早めに準備にとりかかることをおすすめします。

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