食べ物

体を温める 食べ物には コンビニで選ぶべき食べ物は

2019年7月22日

「冬に異常なほど手足などの末端が冷えてしまう」
「夏なのに何だか体が冷えていて寒い…」

そんな症状に悩むことはありませんか?
近年、女性だけでなく男性や子供でも体に冷えを感じて悩んでいる人が増えてきている
のです。そこで、

・なぜ体が冷えるのか
・体の箇所別に冷えてしまう理由

体の芯から温める食べ物や効果的な体を温める食べ物を紹介していきます。
コンビニなどで手軽に入手できる食べ物も紹介していくので、上手に体を温める食べ物を
活用して、冷えを解消していきましょう。

体を温める食べ物

体を温める食べ物にはどのようなものがあるのかというと、漢方の考え方で「陽性」に当
てはまるものが挙げられます。

ごぼう、人参、れんこん、生姜
卵、赤身の肉、赤身の魚
黒豆、味噌
黒砂糖など

これらの食べ物は体を温めてくれる食べ物です。
そしてこれらの食べ物にはいくつか共通している事があります。

・土の中で育つもの
・寒い季節や地域で穫れるもの
・黒や暖色系の色をしているもの

これらの条件を満たすものといえば根菜類が1番に思い浮かぶのではないでしょうか。
寒い時期に採れる根菜は、ビタミンCやビタミンEが豊富に含まれています。
これは、穀物や豆にも当てはまります。

ビタミンCやビタミンEは、血行を良くする効果があるので、積極的に選んで食べると、
体を温めてくれることが期待できます。

これらの食べ物が体を温める理由

では、「陽性」の食べ物が体を温めてくれるメカニズムについても見ていきましょう。

「陽性」の食べ物には、「食事誘発性体熱産生」というものを活性化させる機能がありま
す。「食事誘発性体熱産生」はDITとも呼ばれますが、食事をした後に、じっとしてい
るだけでも代謝量が増大していく現象のことを指します。

また、食べ物を消化する時にも熱が生み出されるので、体温を上げることにも繋がります。

スポンサーリンク

どう摂取すればより体を温めやすい?

体温を上げるには「陽性」に属する食べ物を摂取することが効果的だとお伝えしました。
それらの食べ物は生のまま食べるよりも、煮たり蒸したりと加熱することによって、更に
体を温める効果を増大することが期待できます。

温かい状態で食べ物体内に取り込めば、体を温めてくれる力の持続性が増し、長い時間
ぽかぽかと体が温まりやすくなります。全身ぽかぽかとしてくるので、冷えからくる腰痛持
ちの方にも「陽性」の食べ物はおすすめです。

どうしても暑い時期は冷たいものを摂りたくなってしまいますし、朝食代わりにスムージ
ーが流行ったこともありましたが、体を冷やさないという観点で見たらこれらはNGで
す。極力、体温よりも温かい食べ物を摂取するように心掛けましょう。

朝、昼、晩のどのタイミングで「陽性」の食べ物を食べなければいけないということはあ
りませんが、少量でもいいので、食べられるタイミングに取り入れてみてください。

手軽に取り入れられる簡単に体を温める食べ物

では、自宅で簡単に取り入れられる体を温める食べ物の上手な摂取の仕方について
ご紹介します。

生姜

体を温める食べ物といえば生姜がすぐに思い浮かぶのではないでしょうか。
生姜の辛み成分であるジンゲロールと呼ばれる成分が温かさを感じる「温覚」というもの
を刺激するのです。

温覚を刺激することによって、体は「何か熱いものが体内に入ってきた」と錯覚し、体の
熱を冷ますために汗を出したりするというわけです。

生姜を食べると血行が良くなって冷えの改善ができるのです。生姜の摂り方は、お味噌汁
に生姜汁を加えるのもいいですし、鍋に刻み生姜を加えるのもいいですよ。

最も手っ取り早く生姜を摂取するには、生姜湯が適しています。
自分で作るのが難しかったら市販の生姜湯を使用しても次第にぽかぽかと温まってきますよ。

カボチャ

カボチャはとても栄養価が高い食材です。
カボチャにはβカロチン、ビタミンE、ビタミンB1.B2、カルシウム、カリウム、
ビタミンC、ナトリウム、亜鉛、鉄分、食物繊維とたっぷりと栄養が含まれているのです。

そして、カボチャを1日100g食べたら1日に必要なビタミンEの半量が摂取できると言わ
れているほど、ビタミンEの宝庫でもあります。

ビタミンEは、毛細血管を広げて血流を良くする働きがあるので、カボチャを積極的に
食べるようにすると冷え改善に効果的なのです。

キウイや柿を温めて食べる

果物を温めると聞くと驚くかもしれませんが、冷え改善のためには是非とも温めて摂取し
てみてほしいのです。

果物は本来体を冷やしてしまうのですが、「ホットフルーツ」として温めて食べることに
よって、体を冷やさずに必要な栄養を摂取することができます。

今回ご紹介するのはキウイと柿です。

キウイはビタミンが豊富なので、積極的に食べるとビタミン効果で血流が良くなります。
柿はシトルリンと呼ばれる血流改善効果のある成分が豊富に含まれているので、こちらも
おすすめです。

食べ方は、食べやすい大きさにカットしてフライパンで焼き色が付くまで炒めるだけです。
とても手軽に作れるので体の冷えが気になる時は、ホットフルーツを取り入れてみて
くださいね。

コンビニで手軽に入手できる体を温める食べ物

コンビニで入手できる体を温める効果が期待できる食べ物についても見ていきましょう。

きんぴらごぼう

ごぼうも人参も根菜なので「陽性」の食べ物です。
ごぼうのマヨサラダなどでもいいのですが、出来たらレンジで温めてもらえるきんぴらご
ぼうのお惣菜がおすすめです。

コンビニのきんぴらごぼうは味付けが濃いめで、場合によってはちょっぴりピリ辛に唐辛
子を用いて作られているので、温かいお惣菜で温まれるだけでなく、唐辛子の体を温めて
くれる作用で体の芯からぽかぽかとできますよ。

最近はコンビニもお惣菜コーナーが充実してきているので、冷えているサラダを買うのな
らきんぴらごぼうを選んでみてください。

キムチ

キムチはあの病みつきになるピリ辛の味が特徴ですよね。
キムチには唐辛子がたくさん使われていますが、唐辛子に含まれるカプサイシンには体温
を上げて血流を良くする効果があります。

それだけでなく、キムチの味付けには生姜も使われているので、生姜の体を温める力とカ
プサイシンとの相乗効果も期待できるのです。

更に、キムチによく使われる大根やきゅうりにはビタミンB群が豊富に含まれれている
ので、代謝をアップする効果も期待できます。

このようにキムチは体を温める栄養素の宝庫のような食べ物なので、おつまみやお漬物に
選んでみてはいかがでしょうか。

おでん

コンビニで買える1番即座に体が温まる食べ物ではないでしょうか。

おでんの種類を選ぶなら根菜の大根やビタミン類が豊富な卵などが特におすすめですよ!
おでんの温かさに加えて、食材でも体を温めてくれるダブルの働きが期待できます。

薬味で味噌をつければ尚、体を温める効果アリです。

梅おにぎり

お米はエネルギー源となるので、体を温める効果があります。
でも、その中でも梅おにぎりがチョイスされるのはちょっぴり意外に感じませんか?

梅干しに含まれているクエン酸は血行促進効果があるのです。
どのおにぎりを選ぶか迷った時は、梅おにぎりがおすすめなんですよ。

可能なら一緒にカップみそ汁を添えられたらより体を温めることが期待できます。
何か簡単につまめるものを求めてコンビニに入ったら、梅おにぎりとカップみそ汁の組み
合わせを選んでみてくださいね。

チョコレート

チョコレートに含まれるポリフェノールには抗酸化作用が含まれています。
細胞を活性化させる効果があるので、代謝が上がり血液循環が良くなるので体温も上
がります。

ただし、これらの効果が期待できるのは70%以上カカオマスが含まれているハイカカオ
製品に限ると言ってもいいかもしれません。せっかくチョコレートを買うならハイカカオ
のチョコレートを選ぶようにしていきましょう。

チョコレートを摂取するタイミングに決まりはありませんが、リフレッシュしたい時にひ
とかけら口に入れてみるのがおすすめです。

ナッツ類やドライフルーツ

最近ではコンビニにも種類豊富にナッツ類やドライフルーツが置かれるようになってきま
した。ドライフルーツやナッツには体を温める作用のあるビタミンEが豊富に含まれてい
るので、冷えを感じる時におすすめのおやつです。

その中でも特におすすめなのが「くるみ」です。

「くるみ」にはビタミンEの他に、カリウムやビタミンB1もたくさん含まれています。
「くるみ」のビタミン効果で体を温める作用の他に疲労回復効果もあるというので優れも
です。

ただし、ナッツはカロリーも高いので食べ過ぎにも注意が必要なのです。
1日5粒程度の摂取にしておくのが安心ですよ。
小腹が空いた時などに食べるようにすると、冷えを感じにくくなります。

冷えている箇所別の要因

冷えている体の部位ごとの要因についてまとめていきます。

お腹が冷えている場合

体温を下げる食べ物や冷たい飲み物を摂取すると、内蔵の活動が低下してしまうのでお腹
が冷えやすくなってしまいます。また胃腸はストレスとの因果関係もあり、ストレスによ
って血流が悪くなる場合もあるので注意が必要です。

女性の場合はお腹だけでなく子宮が冷えていることもあります。
子宮の冷えも血流が悪いと冷えが起こやすくなります。

お腹や子宮を冷やさないためには、仙骨辺りにカイロを貼って温めたり、足元を冷やさな
いようにしてみてください。筋肉量が少なくても血流は悪くなってしまうので、下半身を
中心に運動をして筋力アップを目指していきましょう。

お腹が冷えている場合

キムチ,赤身の肉や赤身の魚,カボチャ

手足が冷えている場合

手足が冷えている場合は冷房をかけ過ぎているなどの理由から自律神経が乱れていること
も挙げられます。自律神経のバランスが乱れてしまうと血流が悪くなるため、ふくらはぎ
や手首、足先までうまく体温が上がらずに冷たくなってしまうという流れです。

特に手首、足首の末端が冷えている人の約8割は自律神経の乱れから冷えが来ていること
が多く、生活習慣を整えることで改善していく場合も多いです。

布団に入っても足が冷たいと悩んでいる方は、いつもよりも睡眠時間を多くとって、たっ
ぷりと休息できるように意識をしてみてください。
体がリラックスできてくると、末端もぽかぽかとしてくるはずです。

手足が冷えている場合

黒豆、味噌、赤身の魚、 赤身の肉、くるみ

自律神経も整えやすく、体を温めやすい食べ物がおすすめです。

芯から冷えている場合

体が芯から冷えていると感じる場合は、内臓が冷えている可能性が考えられます。
内臓が冷えると全身の寒気を感じることももちろんながら、内蔵の働きも悪くなってしま
うので注意が必要です。

内蔵の働きが悪くなると、胃腸の機能が低下して胃もたれや便秘に悩まされたり、全身の
だるさなど不快な症状が出てきてしまいます。

体が芯から冷えていると感じたら、温かい飲み物をゆっくりと飲んで血流アップを心掛け
てみてくださいね。

芯から冷えている場合

生姜、おでん、味噌

腕が冷えている場合

体を触ってみるとなぜか二の腕だけが冷えていると気づくことはありませんか?
二の腕の冷えも内臓からきていることが多いです。

手や足の先の末端が冷えるのはよくあることなのですが、二の腕がいつも冷たいとなる
と、体の芯から冷えてしまっている場合もあります。

先程もお伝えした通り、内臓が冷えていると体の不調を招きやすいです。
また、代謝も落ちるので老廃物が溜まりやすくなるなど、余りいい影響はありません。

二の腕の冷えを改善するためには、やはり体を温めることです。
ごぼう茶や、ほうじ茶など体を温める効果のある飲み物を意識して選んでみましょう。

腕が冷えている場合

梅おにぎり、チョコレート、黒豆

腕は冷える場合は仕事などをしていることも多いので、作業をしながらでも食べることが
できる、効果が期待できる食べ物がおすすめです。

眠れない場合

心地良い眠りを叶えるためには自律神経が深く関係しています。
夜は副交感神経が優位に働くと深い眠りにつくことができ眠りの質も良くなります。

ですが、体が冷えてしまっていると血管が収縮してしまい、副交感神経を優位に働かせる
ことができません。副交感神経を優位に働かせるためには、眠りたい時間の1時間程前に
ゆったりとお風呂に浸かるのがおすすめです。

温かいお風呂に浸かりながら体をほぐしてあげると眠りたい頃には自然と眠くなってくる
はずです。

しっかり入浴したのに、それでもまだ体が冷えていると感じる場合は、温かいミルクを
飲むのも効果的ですよ。

牛乳に含まれるトリプトファンとメラトニンという成分が睡眠の質を上げてくれる役割が
あるのです。

眠れない場合

黒砂糖、キウイや柿を温めて食べる、ナッツ類やドライフルーツ

刺激物や重たいものは避けて、お腹に優しく尚且つ温める作用のあるものがおすすめです。

体の冷えと食べ物の関係

体の冷えと私たちが普段摂取している食べ物は大いに関係があります。
私たちがこうやって活動をしている力は摂取した食べ物をエネルギーに代えて行っている
からです。

もし、冷たい食べ物を摂取してしまったら、胃に入ってきた冷たい食べ物を温めることに
エネルギーが使われてしまいます。

そうなると、私たちの体に使うべきエネルギーが胃の方に奪われるので、体がエネルギー
不足になってしまうのです。

エネルギー不足に陥った体は当然冷えていってしまいます。

暑い季節はついつい冷たいものを食べたくなりますが、わざわざ体を自ら冷やしてしまう
ような行為はやめた方がいいでしょう。

どうしても冷たいものを食べたい時は、一緒に温かいものを摂取するなど工夫をしながら
楽しんでくださいね。

体を温める食べ物について考えてきましたがいかがでしたでしょうか。
冷えを改善するためには、エネルギーを生み出す作用のある食べ物が非常に大きく関わり
を及ぼすこととなります。

体を温める作用を期待するのであれば、エネルギーを生み出す作用のある食べ物を摂取
するという東洋の考え方による

「陽性」にジャンルされる根菜などの食べ物を選ぶようにしていきましょう。

食べ物の力を借りて体温を上げたら、自律神経など体の調子も整えてパワーを持続してい
けるように気を付けていきます。

そのためには、冷たいものを食べるなど、体を冷やしてしまう習慣はなるべく避けるよう
にして、体に優しい食べ物を摂取していくことも大切です。

コンビニで買える手軽な食べ物の中にも、体を温める作用のあるものはたくさんある
ので、上手に活用していってみてくださいね。

-食べ物